三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月16日 真田紐

2016-12-17 | メンテナンスお気楽日記
「真田丸」で一躍注目をあびた「真田紐」だが、その技術は地元にも存在した。

九谷焼を産業とし、そのための「桐箱細工」その箱を飾る「組み紐織」
当然、必要なモノとして、地元の職人たちが生業(なりわい)として生産していた。

子供の頃、友達の家に遊びに行けば、桐板のカンナ屑をおもちゃにしたり、ロクロ作業に
目を見張り、織機の音を、街の音として受け入れていた。

先日、与謝野町を訪れた時、路地から聞こえるシャットルの音に懐かしささえ感じた。


繊維加工の海外移行により、中小工場の廃業も余儀なくされてはいるが、すべてが海外加工に
移行されることも、サラサラない。必要とされる処、残るべき処は、立派に残っている。
で、なければ国内産業に稀少をきたす事も、解りきっている事でもある。

わざわざ設備を移設し、技術を教え、製品として輸入するメリットは大手量販商社にしかない。
国内産業の糧は、となりにあるのが望ましい。地産地消とは言わないまでも、身近なお仲間。
それでこそ、産業の発展・技術の伝承もなされていく。そしてみんなの生活も、それなりに・・


自分も「真田紐」という名前は、最近になってよく使う言葉になりました。
それまでは、リボン屋さん・ネーム屋さん・トリミング屋・製紐屋・細幅織物などなど、
材料・資材加工の工場として、それぞれの技術・製品として、見聞きしてきました。

それが、真田紐の看板を揚げ、製品売り場も併設されている工場があります。
知人からは「金沢で真田紐?」って言葉も聞きましたが、技術が認められたこその依頼です。
本家に勝るとも劣らない加工技術だからこそ、ブランドとして「名」を使うことが出来る。

最近、なぜか?海外工場の担当者や工場長との面談の機会があります。
仕事一辺倒の商談(言葉はわからない)の中で、手土産は場を和みさす事が出来る。
以前は、道の駅の近くの倉庫だったから、九谷焼か山中塗の小物だったが、今は真田紐です。

荷物にもならないし、やはり繊維関係でしょ。糸偏には糸偏のお土産が喜ばれる。みたい?


話を元に戻せば、小松綸子は英国ブランドの裏生地としてネーム織り込みで輸出されていました。
それ程、価値があり、技術があったという事です。まだ?名前こそ無いが、優れた技術
こだわりの技術は、となりの工場、自分の工場にも、あると言う事です。

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