三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 9月7日 手間工料

2016-09-08 | メンテナンスお気楽日記
                          節取り装置の二重チェック。誤動作を防ぎます。

そりゃ、機械はスタートスイッチを入れれば、何時間でも文句も言わず、動いてくれる。
でも、そのままって訳にもいかず「見守り」って作業も、必ず必要とされる。

まず、「委託加工」をお願いするって事は、加工機械を「レンタル」すると考えなければならない。
自分では出来ない作業を、他社工場の施設や機械をつかって加工する。もちろん、人件費も。


例えば、レンタカーを借りるとするならば、2時間と丸一日では、当然、料金が違ってきます。
それを、移動距離だけで試算しようとするのが、現在の、「ものづくりの加工委託料金」です。

高速道路でとなり街へ移動するのと、林道を山越えするのでは、これも当然、車や時間も違ってくる。
それを、郵便料金や宅配料金で換算されれば、その「手間」を誰が請け負うかという事です。
条件が違えば、料金が変わってくるのは当然です。郵便・宅配ですら、距離・重さの違いはある。


「ものづくり」延いては「品質管理」に一番大切なポイントは「ひと手間」にあります。

この「ひと手間」あればこそ、製品としての価値が作られます。決してボタン操作だけでは成り立ちません。
機械を選び、部品をセットする。作業中も動きに目を凝らしての確認、仕上がれば発送前の点検・検査。

品質を自分の責任ととらえ、手間を惜しまなかったのが「日本のものづくり」だったかも?

その大切な「手間経費」をカットしてしまったのが、「低価格加工料金」です。
材料費はもちろん落とす訳にはいきません。機械を稼働させれば電気代。維持部品も必要です。
他にも、必要経費は色々とあります。必要経費です。経費として数字に出ないのは「手間」だけです。

言い訳は?「海外で作った方が安くなる」確かに、人件費は比べ物にならないのも解る。
しかし、製品に「意欲」「手間」があるかと言えば、疑問を感じざるを得ない。形ばかりリッパな?
製品は幾多と見てきた。安くさえ作れば買ってもらえるという、安易感かも知れない。

それに危機感を持った商社は「手間」をマニュアル化しようとしている。もちろん自社利益の為の行動。
しかし、「何のために、何が必要で、何をどうする」を理解しなければ、猫の耳に念仏?馬?


「手間加工」は他人を想うから・製品を想うからこそ出来る、ひと手間です。
その手間を認めてもらえない状況は、やる気にも大いに影響します。やる気だけで済めばいいのだが・・・


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