三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 9月3日 お客様の意向

2016-09-05 | メンテナンスお気楽日記
「ワキシング装置」の注文です。と、言っても、中古部品として「ないか?」ってことです。

三筋ワインダー用としては、12錘単位で必要な訳だが、中古在庫が揃わない。もちろん新品組み付け
として、揃えることは出来るが、設備投資の額で二の足を踏んでしまう。

さらに、客先では仕上げ機に村田ワインダー用のワックスを使用しているので、それを使用したいとのこと。

三筋タイプと村田タイプでは、ワックスの穴径がまったく違う。11mm径と20mm径。
その為には、村田ワックスのジスク部品が必要となる。さいわい?ジスク在庫だけはあった。

でも、それを三筋テンション装置の上で回転させなければならない。もちろん取り付け金具など無い。
糸道ガイドもそろえなければならない。なければ、考えて・作るのが三筋の常。


いつも通り?ホームセンターの金具売り場の前で、試行錯誤します。これをこうすれば・・こうなって・
プレートを何枚か買ってきて、ビス穴をあけたり、鉄板を折り曲げたり。カタチだけ?は出来ました。

でも、部品には「効果」と「使い勝手」が重要となります。

ワキシング装置では、ただワックスが回るだけでは効果がありません。糸のスピードと回転スピードを
ズラす必要がある。それがワックスの付着率に大きく影響してくる。それがブレーキ機構です。

いくら中古ジスクの在庫があったとしても、後は寄せ集め?と加工で対処しなければならない。
ワキシング装置のために作った部品は無いのだから、サイズ合わせの座金調整も微妙です。

使い勝手の方も、糸道を考えれば、大体、想像はつくが、ピッタリのガイドが揃うわけでもない。
あるモノで作るのが、中古製作?だから、新規購入は極力?控えなければならない。


で、納品目安は出来ました。新品価格3,800を1,000円に抑えることが出来ました。
お客様の意向?は「なるべく経費を抑えて仕事がしたい」でも、三筋の努力は計算されていません。

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