三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 9月1日 難しかった、問い合わせ。

2016-09-01 | メンテナンスお気楽日記
「絹糸で、紐を作りたいのですが、中古ブレーダー機か、又は加工していただける処ありませんか?」

せっかく、国産絹糸を手に入れたが、東京の繊維試験所のブレーダーが破棄されてしまったの事。

石川県のかほく市は「製紐産業の産地」色んな企業が色んな技術で、技を競っている。製紐部会も活発に
活動してるのが見える。畑違いであろうと、加工先を見つけるのは、簡単と思った。
もし、絹にこだわるとしても、三重県には絹糸専門の組紐企業もある。他にも、情報の道はある。

まず、能登方面の製紐工場を何軒か当たったが、平織りのニードル織機やゴム糸加工が多い。
ブレーダーと言ったら、ボビン給糸の組み紐で丸編み(組み?)紐を作るが、意外と情報が入って来ない。

それならば、紐専門の商社を訪ねればイイ、紐見本から加工先を探せば、話が早いハズ。
でも、ここでも「ゴム入り加工紐」が多い。やはり専門技術産地は集中するのだろうか。


で、ここで一旦報告。ところが、客先の思いが違うことが判明。ブレーダーとニットブレーダー?
電線内膜や産業用ロープ紐を作るボビン組み紐装置をイメージしていたが、ニットブレーダーは針で編むと言う?

じゃ、リリアーン? でも横編み機のネット編みとも違うらしい。編み糸が絡みあって解けないらしい。
丸編みはゲージの数こそ違え、一本の糸で編みあげていく。それも、何本かの糸を使うらしい?
機械はおろか、紐のイメージすら湧かず、頓挫したまま情報を探す。

第一のヒントは丸編み工場で「別糸のストライプの入った丸編みや、ボーダー柄もあるらしい。」とのこと。
でも、まだ、イメージが出来ません。何を探せばイイのかも解りません。


答えは、意外に早かった?大阪の圓井さんです。中古ワインダーの問い合わせがありました。
圓井さんでは「卓上型紐編み機」も製作しています。特注装置には心強い企業です。

「丸編み紐のストライプはどうして入れるの?」「それなら、縦編み式ニットチューブマシンのことダね。」
生地生産機は色々とあるが、紐づくり用の装置は日本製は無いとのこと、海外製も3社程しか知らない。

圓井さんでも、試作機は作った事はあるが、まだ?販売には至っていないとのこと。
銅線やステンレス線を編んだ、特殊加工は見たことがあるが、まだ、知らないことの方が多い。

ともあれ、機械は無理と報告し、国内加工所を紹介してもらうことをお勧めした。これ以首を突っ込んでも
知らない事までお世話出来ない。ま、今回は、いい勉強をさせてもらった。満足している。

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