メンテお気楽日記 １１月３日 これでどうダ！お宝整備。

昨日、あまり喜べない状況で、譲ってもらった「電動足ふみ検撚器」
朝からセッセと、汚れ落とし。「あまり使っていなかったのでは・・・？」

確かにホコリでまっ白黒だったが、マジックリン清掃しただけで綺麗な下地が現れた。
肝心のモーターもギアのかみ合わせも問題ない。目盛り表示板もピカピカ。

磨けば磨いただけ、きれいになればやっぱり気持ちがイイ。歯ブラシまで持ち出して
ヨゴレを探しては？ゴシゴシ。何で傷んでいないのか不思議なくらい。

３０年？程昔、うちのおやじが一台１５万円ほどで売っていた品物だろう。
自分が稼業を継いだころからは、新品販売の記憶はない。

持ち込まれるのは、よ～く使われた後のメンテナンス。モーターのヘタリやギアの
かみ合わせ、ぶっつけキズもあちこちにあり、まさに中古機器の修理屋さん。

県工業試験所や糸検査協会でも同じ機器を修理するので、メンテの責任は重い。
ところが今や交換部品の在庫が貴重品。あと少しの部品と部品取り用の一台だけ。

大蔵省の絹検査協会にはデジタル検撚器を納品したことは聞いているが、同機器が
一台４０万では一般商社では、なかなか稟議が落ちない。で、中古機器のイイ物探し？

さて問題は、誰に買ってもらうか？　いくらお宝でも自分で眺めていても意味がない。

さしあたって、小松の検査協会には二台、県試験所には三台あるから最悪の場合は
部品取りメンテナンスできると考えよう。と、なると一番必要なのは強撚糸の工場・商社。

手回し検撚器も出てくることは出てくるが、Ｎ機料は歯車欠損・Ｇ機料は表示板欠損
Ｎ商店のは歯車のガタ。なかなかそろわない。あとは撚糸工場からの掘り出しものに
頼るしかないのも現状。今回のような「電動タイプ」に出会うことすら稀。


★追加記事　昭和６０年の価格表を確認したら、２５万円で載っていた。
　　　　　　中古相場が半額の半額とすれば・・・１１／５

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