メンテお気楽日記 １１月２日 二度と作れないモノばかり・・・

絹撚糸工場の廃業相談です。
撚台の方は、売れ先も見込めないので早々に鉄クズ解体されていました。

ワインダーや準備機は債権者工場で使えそうなので、譲渡相場を教えて欲しいとのこと。
譲渡価格となれば、処分価格に色をつけた様なもの。中古相場も参考にならない。

繊維機械は一度潰してしまえば、二度と作れないモノばかり。新品機台はメーカーもないし、
もし海外製の機械があったとしても、加工費を考えればとても償却出来ない。

中古機械で飯を食っている？自分としては、なるべく潰さないで欲しい。
でも現実としては、無理な相談。使わない機械を保管できる様な甘い世相でもない。

機械に関しては、必要な仕様は、改造や寄せ集めでなんとか対応出来ているが、
特殊機器や専門用具は一つの目的の為に開発されたモノ。代わりは出来ない。

今回は電動検撚器を譲ってもらった。自分にとっても貴重なお宝。
作業室には、まだ数種類の木製のカセ台や電動カセ絞め機などが残っていた。

とじ糸やかつ糸も、必要な人には欲しい品だろうが、たぶん最後はゴミあつかい。
必要としている人との接点が見つけられなければ、部品や備品は消えてしまう。

最近、昔の備品を作れないかとの相談にものってます。
でも、今の材料費・加工費を計算すると、とても対応できません。

産業資材だったからこそ出来たこと。今作ろうと思っても、まずムリが先に来る。

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メンテお気楽日記 １１月１日 出張予定キャンセル

今日は（も）おやじのグチ話です。

機料店からの依頼仕事です。旅先のお客様からの機械の注文。
機料店を通じて仕様確認をして、納期・価格など見積書を提出。

早々に返事が来てＧＯの事でした。納期も一週間で納めて欲しいとの依頼。
関西地区のこともあり、運搬・据え付け出張も含めてての予定を組みました。

機料店の二代目からは「納品に同行したい、一緒に乗せてって欲しい」との連絡もあり
長い道中も楽しくなるし、何より機械組み付けを客先ですれば、機械の勉強にもなる。

機械運搬・搬入の楽しみは客先での説明と世間話？。行く時はウキウキ出来るが
帰りの夜道と一人ぽっちのムッツリ運転は寂しいものがある。でも今回は二人旅。

ところが、話が変わって来た「金曜日までに搬入」それも混載便で送って欲しい。

多少ムリをすれば機械のことは組み上がる、でも梱包作業がひと手間以上。
パレットを用意して、でっぱり部品を取り外し、組み付け分解の二度手間。

なにより、客先で予定していた微調整と給油もしておかなかればならない。
糸もない、試運転なしの納品は客先の度量に頼るしかない。

二人出張の楽しみも然ることながら、機械の取扱いにも不安がのこる。
運送会社までの持ち込みにも、トラックを借りてこなければ・・・

気分が落ち込んでいる日に増して「悪天候」この季節初めてのミゾレ混じりの雨が辛い。

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