三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月2日 機械は単純な方がイイ

2011-03-03 | メンテナンスお気楽日記
                   取り付けはホームセンターの金具。安くて効果があればいうことなし

綺麗な捲き糸を作るポイントは、「いかに糸を安定させるか。」にある。

ところが強撚糸に始まり、片撚り・壁撚糸・意匠撚糸など加工も多様化複雑化、
糸自体も中空糸・成型フィラメントなど機能性繊維が次々と開発されている。

綿や絹、レーヨンにポリエステルなど糸の特質だけでは対応が難しくなっている。

当然そのような問題は昔からあり、知恵と経験で対応、ものづくり技術も進んできた。
20年前なら、機械メーカーは客注希望の複雑?な機械を開発。それを買ってもらえた時代でもあった。

でも今は依存機械をいかに使いこなすかに頭を悩ますのが現状。

たとえば極細繊維、50d~20dでは1g0.5gのテンションが捲き玉に影響する。
好景気時代の機械ならデクリーズ装置や等速・変速装置が組み込まれての自動制御だった?

でも、いかんせん今は用をなしていない。複雑というより管理ができていないと言った方が正解。
ものづくり技術の伝承も大きな問題だが、使いこなす技術も確実に衰退している。・・・・・・・・なんか疲れた

と言うわけで、機械は単純な方がイイ。その方が基本が見えてくる。