くちびるに歌を

歌がモチーフで、こんだけの物語が！！と思ったら、一応原作本があるのですね。なるほど。

アンジェラさんの歌は、真面目に名曲だと思います。ちょうどうちの子らが、その年代だったりするもんで、合唱とかで歌っちゃうのですよ。これが泣かせる！一番、複雑な頃ですもんね。

でもって物語は、島にやってきた音楽の産代教師のガッキーが、何かいわくありげで、天才ピアニストという割に、ピアノを弾かない。いや、弾けないのか。生徒たちは、合唱で全国大会を目指そうと奮闘中。そこにすんごい先生が来たのですから、期待しない方がおかしい。でも、この先生、とんでものぶっきらぼうで、指導しないのですよ。

この辺で、なんか居心地が悪くなります。仕事として受けたからには、こんな仕事ぶりじゃ人としてダメっしょ。他の先生たちの反応が当たり前っす。とは言いつつ、生徒たちとも打ち解けていって、合唱のレベルも上がって、さあ本番！！

で、もともとの先生の出産が重なっちゃうと。普通、帝王切開っしょ。いや、腹切っちゃったら、話にならんか・・・・。とってつけたような物語ながら、みれたのはひとえにひたむきな中学生と、歌の持つ力かなと。歌におんぶにだっこじゃ、ちょっと安易。

◎◎○●

「くちびるに歌を」

監督　三木孝浩
出演　新垣結衣　木村文乃　桐谷健太　恒松祐里　下田翔大