迷宮映画館

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火を噴く惑星

2012年08月29日 | ロシア映画シリーズ
唐突もここに極まれり!みたいに、一隻の宇宙船が隕石にやられる。何の感慨も無く、突然ぶつかってきた隕石に抗うスベもなく消滅!!その船は金星に向かっていたソビエトのもの。あっちゃーーー、どうしましょう??!!

宇宙船の中には選りすぐりの宇宙飛行士(?)なのですが、とっくりセーターなんぞ着たくらいにして、ソビエトの技術力の凄さがまざまざと伝わってきます^^;船の中で普通に座ってい高と思うと、自分の意志で無重力になっちゃう凄さ・・・。

目の前に金星はある。ここで地球からの応援を待っていてはまた時間がかかると言うことで、行っちゃうことにした面々!果たして、無事金星にたどりつけるのか!!!!

これはシュールと言うより、あまりのゆるさに苦笑するしかない!というお話でした。宇宙服も適当ならば、ヘルメットなんか、普通に外で脱着してましたからねえ。到着した妙な生き物がうようよしているのですが、それに対する驚愕もない。

なによりすごいのが、ロボット!国際協力と言うことで、アメリカのクルーと、ロボットが一緒に乗っているのだが、なんともわがままなロボットで、敬語で話さないと動いてくれないと言う!!離れ離れになった仲間の電波を受信したりと、一応の役には立っているようですが、流れる溶岩の中に歩きだしたときは、「おぉぉ、やるじゃん!」と思ったのもつかの間。耐熱温度を超えてしまい、助けるはずの人間を溶岩に投げ込もうとしちゃうのですよ。びっくり。

アタシが一番謎だったのは、唯一の女性クルーの服装が映るたんびに変わってたのですよ!これって一体?

げらげら笑うってよりも、苦笑しつつ、真面目にこんな映画作っちゃうソビエトって国のおおらかさになんだか羨ましさを感じた次第。映画は1961年!と言うことは、アタシの生年じゃございませんか!この頃何があったと言うか、ガガリーンが国の威信を背負って、宇宙に飛び立った頃。ソ連の勢いの凄さを感じさせます。

先生曰く、当時の人たちが持っていた宇宙のイメージがよーく表されているつうことですが、いまどきの凄い宇宙もんの映画を見なれていると、逆に新鮮に感じてしまいます。

相変わらず、お金使い放題で作ったんですよね。この頃のソ連の監督ってのは幸せだったのか、不幸だったのか、どっちなんだろう?と思います。作りたいものと国家の意向が合致してたら、これほど幸せなことはなかったでしょうね。

判定不能

「火を噴く惑星」

監督 パーヴェル・クルシャンツェフ
出演 ウラジーミル・エメリヤノフ ゲオルギー・ジジョーノフ ゲンナジー・ヴェルノフ


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