迷宮映画館

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パンドラム

2010年11月28日 | は行 外国映画
西暦2174年、地球上の人口は200億人を超えて、資源は枯渇。少ない資源を奪い合い、人類は滅亡の危機を迎えようとしていたとき、地球とよく似た惑星を発見した人類は、巨大な宇宙船を開発して、移住しようという計画を立てた。

その巨大な船に、さまざまなサンプルを乗せ、新たな世界を作るために、膨大な時間をかけた、飛行するが、人々は冷凍睡眠状態で、数少ないクルーが起きて、船の行く末を見ているはずだった・・・・。

あるとき、突然クルーの一人、バウワーの冷凍睡眠のカプセルが開いた。長いこと眠っていると、記憶障害が起きて、自分が何者で、何のためにここにおり、どんな使命があったのか!それを思い出すのに時間がかかるのだが、バウワーは、自分が原子炉の技師であることを思い出す。

次に目が覚めたのはペイトン中尉。自分の使命を思い出した二人は、軌道が安定しない船の動力の原子炉を再起動させるために、不安定な船の中を進むことにした。前に進むバウワー。

自分たちクルーのほかに、だれもいないはずの船の中に、・・・何かがいた。一体あれは?人間なのか??それとも????

ということで、デニス・クエイドが出てる、ということしか知らずに鑑賞。どうやら宇宙ものらしいというのは念頭に置いておいたが、結構な気持ち悪さ。変な生き物がうじゃうじゃ出てくるので、何にも知らずに行くと、ちょっとドッキリ。

あ、でも製作がポール・アンダーソンだったかあ・・・と妙に納得。

パンドラムという言葉が本当にあるのかどうなのかは知らないが、宇宙船の中に長くいて、孤独や閉そく感にさいなまされて、精神に変調をきたしてしまうことらしい。さもありなんのことで、チリの鉱山落盤事故を思い浮かべた。

チリの事故は奇跡の連続によって、皆が助かった稀有な事例だったが、ある程度の人数がいた、ということがよかったようだ。さまざまな役割の人がおのずとはまり、皆がそれこそ力を合わせたんだと思う。

けんかやトラブルもあっただろうが、これが一人や二人で残されていた・・・などと考えると、空恐ろしい。

デニスさんしか、ほとんど見知った役者はいず、せいぜいベン・フォスターさんは、なんかで見たことあるくらいで鑑賞。うーん、その辺は新味たっぷりで、デニスさんはやっぱ宇宙飛行士が似合う!などと思ったわけ。なんといってもデニスさんは、不朽の名作、「第五惑星」がありますから!

なるほど、こう来たか・・という意外な展開もあるのだが、なにより、画面が暗くて、時々なにがなにやらさっぱり分からなくなる。でもって、次への展開が唐突なことが多く、脚本の雑さが目立つ。

さっきは「前に進めない!」とか言ってたくせに、いけない理由を解決もしないうちに前に進んでたり、あたしが見落としたんではないと思うんだが、謎もそのまま状態。。。もうちょっと丁寧で、納得のいく本にしあげていただきたかった。

このままだと、いずれ地球はほんとに人類が住めなくなっちゃいそうですが、新しい人の住めそうな惑星を見つけるのは大変ですので、みなさん、せめて地球にやさしく!ってなことでしょうか。

◎◎○●

「パンドラム」

監督 クリスチャン・アルバート
出演 デニス・クエイド ベン・フォスター カム・ジガンデイ アンチュ・トラウェ カン・リー エディ・ローズ ノーマン・リーダス


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6 コメント

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Unknown (KLY)
2010-11-28 18:57:08
最近はB級作品でしかお目にかかれないデニスさんですが、私はその中では一番良かったかなぁ。ま、他がちと…ってのはあるんですが。
ちょっとした謎を含みながら話がだんだん膨らんでいきますが、それでも上手いこと最後にはまとめてきたかなと思います。いきなりハイ終わり!じゃなくて、それなりの辻褄は合ってましたし。
こういうのって向こうではやっぱ当然大ヒットはしてないんでしょうけど、配給会社もよく見つけてきますねぇ。^^;
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>KLYさま (sakurai)
2010-11-29 08:36:59
デニスさん、結構昔っからB級の代表選手だったような気もします。
「第5惑星」なんて、超超B級の、傑作ですから。
そうそう、話の展開と納め方はよかったのですが、その途中が気になって・・。
デニス・クエイド主演!で持ってくるんでしょうねえ。あたしもそこだけで言った口ですから、まんまと乗りました!
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こんにちは♪ (mezzotint)
2010-11-30 09:56:32
デニス・クエイド、やはりB級役者なんだ!
そう言えば最近観た「レギオン」という
作品も超マイナーでしたね。今回同様、
ばけものが登場するものでした。
あ!デニス主演で観られたんですね。
大丈夫だったのかしら?
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>mezzotintさま (sakurai)
2010-11-30 19:25:08
いや、、B級役者・・・と言いきってしまっていいのか・・・。
結構いいのにも・・・・んと、思いつかない。昔は、メグ・ライアンの旦那、なんてのが冠についてましたが、今はどういう立ち位置なんでしょうねぇ。
こういう映画に似合うのは確かです・・。
ちょっとドッキリでしたが、まだついてけました。中身全然知らなかったので、自分の中でしまった感!はついてまとまってましたが^^;
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Unknown (たお)
2011-03-04 14:25:36
こんにちはー!
デニス・クエイドの立ち位置というと、なんとも使い勝手の悪くなってきたハリソン・フォードの代りって感じもしなくないですねぇ^^;
どちらもほどほどに土臭くて、真っ直ぐなアメリカ男子の象徴っぽい感じですし。
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>たおさま (sakurai)
2011-03-05 15:22:16
>使い勝手の悪くなってきた
言い得て妙です。その通り。
先日見た「恋とニュースのつくり方」なんか、もろにそれでしたよ。
デニスさんは、B級の雄ですので、まだ使い勝手よさそうです。
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