![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/18/4ec7372fa18df21f983fb8f1277e4085.jpg)
騒然とした教室。その日は1年の締めくくりの終業式の日。生徒らは、先生の言うことなどに気もとめず、好き放題をしている。
へらへらとしゃべったり、携帯をいじったり、ボールを投げてターゲットにぶつけたり・・・。そんな好き邦題な生徒を見ても、先生は淡々と話を続けている。
自分は教師を辞める・・・。歓声を上げる生徒たち。その世界は何か異様なようでもあり、真実な姿を見せているような・・・不思議な感覚。
勝手に教室を出ていく生徒に目もくれず、先生の話は続く。
自分の娘は半年前に死んだ。シングルマザーの自分は、保育園の終わりの時間に間に合わない職員会議のある日は、学校の保健室で娘を待たせていた。
しかし、その日、娘は保健室にいなかった。人気のないプールで、躯をさらしていた。
警察は事故死と判断したが、どうしても納得のいかなかった教師は、いろいろと調べるうちに、娘の死に、生徒が二人関与していたことを突き止める。
「私の娘はこのクラスの生徒に殺された・・・・・」
二人の犯人をAとBと呼びながら、その二人ははっきりと特定される。淡々と、自分の娘が死出の道をたどった経過をたどり、そして特定した犯人に、ご丁寧に復讐までしたことを告げる。
犯人とされた少年は、その後、まるで対照的な生き方をする。教師が告白したことは、命の重さを伝える授業だったのか、それとも単なる復讐だったのか・・・・。
つうことで、結構話題の本作を、一足先に見てきました。
本は、出されてすぐに読了。うーん、中身はだいぶ忘れていたのでちょうどいいくらいだったかも。というより、本を読んだ所要時間は、確か3時間くらいだったと思う。一気に読んでしまった・・・・というより、するすると読める本だったということか。
なもんで、はっきり言って、どこにも引っかからなかったのだ。悪く言うと、印象が薄い。読み終えて、面白いっちゃ、面白かったのだが、「だから・・・?」という気持ちになってしまったのを思いだした。
でも、考えてみると、ものすごい内容で、猟奇的に近いものすらある。でも、さらっと流れるのだ。で、それを映像で見直すと、今更ながらものすごい内容であったことを再認識させられた。
牛乳がぶちまけられる教室、生徒に殴り倒される生徒、子供をプールに放り投げる子供、我を見失う子供と母。どれも見事に残酷で、ものすごい印象を植え付けられた。あのさらっと読んでしまった本は、こんなにまで残酷な世界だったのかと思い返した。
ということは、すごいのだと思う。いつものサイケなまでもポップな色づかいは、抑えに抑え、暗いトーンで通す。全体の構図を俯瞰で見せる視点の斬新さ。はっきりした色は、血の赤くらいじゃなかったのではないか。
そしてなにより徹底的な残酷さを見せられた。当然演技なのだが、中学生にこんな演技を要求して、トラウマにならなかっただろうか・・・と思うくらい。演技には厳しい監督なので、かなりの要求をされた子供たちだと思うが、みんなうまい、うますぎる。
そして、それはあくまで演技であって欲しい・・・と思うくらいの残酷さだ。もし、この話を演じ、役に理解を示し、さらっとそつなく演じた、なんて言われたら、それこそ空恐ろしいと感じるくらいの残酷さだ。
松たか子のうまさは相変わらず。この人、どんどんとすごい女優さんになっていく。一見の価値あり。
いつも活字は映像を凌駕する!というのが持論なのだが、今回に限っては映像が活字を凌駕してしまったか・・・。
◎◎◎◎
「告白」
監督・脚本 中島哲也
出演 松たか子 岡田将生 木村佳乃
へらへらとしゃべったり、携帯をいじったり、ボールを投げてターゲットにぶつけたり・・・。そんな好き邦題な生徒を見ても、先生は淡々と話を続けている。
自分は教師を辞める・・・。歓声を上げる生徒たち。その世界は何か異様なようでもあり、真実な姿を見せているような・・・不思議な感覚。
勝手に教室を出ていく生徒に目もくれず、先生の話は続く。
自分の娘は半年前に死んだ。シングルマザーの自分は、保育園の終わりの時間に間に合わない職員会議のある日は、学校の保健室で娘を待たせていた。
しかし、その日、娘は保健室にいなかった。人気のないプールで、躯をさらしていた。
警察は事故死と判断したが、どうしても納得のいかなかった教師は、いろいろと調べるうちに、娘の死に、生徒が二人関与していたことを突き止める。
「私の娘はこのクラスの生徒に殺された・・・・・」
二人の犯人をAとBと呼びながら、その二人ははっきりと特定される。淡々と、自分の娘が死出の道をたどった経過をたどり、そして特定した犯人に、ご丁寧に復讐までしたことを告げる。
犯人とされた少年は、その後、まるで対照的な生き方をする。教師が告白したことは、命の重さを伝える授業だったのか、それとも単なる復讐だったのか・・・・。
つうことで、結構話題の本作を、一足先に見てきました。
本は、出されてすぐに読了。うーん、中身はだいぶ忘れていたのでちょうどいいくらいだったかも。というより、本を読んだ所要時間は、確か3時間くらいだったと思う。一気に読んでしまった・・・・というより、するすると読める本だったということか。
なもんで、はっきり言って、どこにも引っかからなかったのだ。悪く言うと、印象が薄い。読み終えて、面白いっちゃ、面白かったのだが、「だから・・・?」という気持ちになってしまったのを思いだした。
でも、考えてみると、ものすごい内容で、猟奇的に近いものすらある。でも、さらっと流れるのだ。で、それを映像で見直すと、今更ながらものすごい内容であったことを再認識させられた。
牛乳がぶちまけられる教室、生徒に殴り倒される生徒、子供をプールに放り投げる子供、我を見失う子供と母。どれも見事に残酷で、ものすごい印象を植え付けられた。あのさらっと読んでしまった本は、こんなにまで残酷な世界だったのかと思い返した。
ということは、すごいのだと思う。いつものサイケなまでもポップな色づかいは、抑えに抑え、暗いトーンで通す。全体の構図を俯瞰で見せる視点の斬新さ。はっきりした色は、血の赤くらいじゃなかったのではないか。
そしてなにより徹底的な残酷さを見せられた。当然演技なのだが、中学生にこんな演技を要求して、トラウマにならなかっただろうか・・・と思うくらい。演技には厳しい監督なので、かなりの要求をされた子供たちだと思うが、みんなうまい、うますぎる。
そして、それはあくまで演技であって欲しい・・・と思うくらいの残酷さだ。もし、この話を演じ、役に理解を示し、さらっとそつなく演じた、なんて言われたら、それこそ空恐ろしいと感じるくらいの残酷さだ。
松たか子のうまさは相変わらず。この人、どんどんとすごい女優さんになっていく。一見の価値あり。
いつも活字は映像を凌駕する!というのが持論なのだが、今回に限っては映像が活字を凌駕してしまったか・・・。
◎◎◎◎
「告白」
監督・脚本 中島哲也
出演 松たか子 岡田将生 木村佳乃
姐さん、原作の印象薄かったんですか!?そこにびっくり!!
確かに読みやすくて一気に読んじゃったけど、読みながら「うわっ!」なんて声が出ちゃう本は久しぶりだったよ。
子供が読んだら牛乳嫌いになりそう(笑)
松たか子はぴったりだと思うけど、木村佳乃は意外だったので、楽しみです♪
印象が薄い。。。というのは、ちょっと言い過ぎですが、まずだいぶ前に読んだので、いい按配に忘れてしまったのと、本質的にあまり好きな話じゃなかった。。。。ということかな。
で、字面でよんだ残酷さを、まざまざと鮮やかに目で見れる!そんな感じです。
木村佳乃は、迫力ありましたよ。
今度、そっちに映画館できるみたいね。
ぜひ、通ってください!
私、直近の東野圭吾の映画化作品も、娘がレイプされて殺害されるという話で不愉快になりそうだったので見れなかったんですよね。
しかも、この作品の予告編観たら、殺されちゃう女の子が可愛いじゃないですか。
見れないなぁ・・・。
こうまで見せる?みたいな。
東野作品は「さまよう刃」ってやつですね。
あれはテーマ云々よりも、映画自体がへたくそだったです。
こちらの映画の女の子は、かんなり可愛いです。キーになる別の中学生の女に子もかんなりいけてます。
ぜひどうぞ・・・。
牛乳の白、血の赤。その対比が印象的でしたよね。
松たか子もなんというか、もう完璧!
面白かったという表現は誤解を招きそうですが、それでもやはり映画としてかなり面白かったです。
どんな切り口で撮るのかと、わくわくさせられるのもこの監督ならでは!と思いました。
面白いんだけど、面白いと言っては不謹慎な・・。でも、目が離せない。それはやっぱり魅力的なんでしょうね。
良かったです。この手の映画は一回観たら十分!がお決まりなんですが、もう一回観たいかも。
ただじゃないんで観ないけどさ・・・。
原作を読んでても十分堪能できましたが、原作を知らずに観る人がちょっと羨ましい。
娘役が芦田愛菜ちゃんだったんだ!!ドラマ『Mother』に出てる子でしたね。
早くもハリウッドからリメーク依頼が殺到ですってよ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100606-00000000-mantan-ent
恐ろしく救いの無い復讐劇ですが、私はどこかで喝采もしています。世の中をなめてるガキどもに、大人が本気になったらお前なんぞ幾らでも葬り去れるのだと。この話は極端な例ですけども、少なくとも昔はある一面教師は恐怖の対象でもありました。
sakuraiさんは早々に観てらしたんですね!
すごく本も話題になってるし、中島監督ですし、興味ありありで臨みましたけど
面白かったですね。
しかし子供をこれから産むか分からないけど
育てるのも怖くなって来たりして(笑)
映画はものすごい出来でほんとにすばらしいと思うのですよ。
よくもまあ、こんだけの世界を作ったもんだと。
そのリメイクの話殺到!というのもなんかなあですわ。
こういう話にすぐ飛びついちゃうのって、寂しい気がするのですよ。
とにかくいろんな面ですとんと落ちず、悶々としております。。。