迷宮映画館

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ローマの教室で

2014年11月04日 | ら行 外国映画
悠久の時に浸った後は、やけに現実的なローマの日常の風景。次元が違う、時を超越したような空間と、えらく現実的で、今日的なもんもあるのが当たり前なんだけど、続けてみるもんではなかったかも・・と、ちょっと反省。でも、あっちの世界に浸りすぎると、現実に帰ってこれなくなるかも・・・。

ローマの一般的な高校だと思うが、えらく情熱的な臨時の国語教師と、生きた化石みたいな老美術教師、それにやたら忙しくせっせと働く校長先生の3人と、それをとりまく生徒とのお話。

熱血先生は、ひたすら頑張るんだけど、空回り。肝心な時に生徒の側に立てなかったり、なかなかうまくいかない。老先生は、未来もなく、そろそろ死にたいと思ってる。多分、自分が死んでも誰も気にも留めないだろうと思っている。校長はやたら忙しいのに、一人の生徒が路頭に迷って、構わないとならない。自分は公人で、一人になんか構っているのはよろしくないと思っていたりする。

いろいろとみんなうまくいかないのだけど、何とはなしにうまく行っちゃう、、、、のだけど、そのターニングポイントがいまいち表されていないような。そういうもんかもしれないけど、昨日まではうまくいかなかったけど、今日はうまくいったよ~じゃ、ちょっと映画としては見せ場が弱かった。

こつこつやっても、がつがつやっても、うまくいったり、いかなかったり。人生もそんなもんですって感じでしょうか。

老先生がその前に見た「グレート・ビューティー」の唯我独尊的枢機卿の爺さんで、ギャップが・・・・。

◎◎◎

「ローマの教室で」

監督 ジュゼッペ・ピッチョーニ
出演 マルゲリータ・ブイ リッカルド・スカマルチョ ロベルト・ヘルリッカ ルチア・マシーノ シルビア・ダミーコ


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