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第512回 趣味で英語、のススメ<英語弁講座41>

2023-02-24 | エッセイ
 英語とどう付き合うかは、割合はっきりと2つに分かれる気がします。
 まずは、前向きに取り組んでおられる方々です。とにかく英語が好き、仕事で必要、ペラペラ話せることへの憧れ・・・・など動機は様々でしょう。目標、方法なども皆さんそれぞれ工夫しておられるはずです。
 一方で、英語と距離を置く人たちもいます。「英語なんて学校だけで十分。日本じゃ使い途もないし」なんて声を聞くこともあります。科目としての英語が苦手だったトラウマもあるのかも。

 で、今回、ご提案するのは、その中間的な「趣味で英語」にゆる~く取り組んでみては、というものです。中学、高校、そして、大学の教養課程なども含めて、学んできた下地も(ちょっぴり)活かして。
 あくまで趣味ですから、基本は2つです。まず、目標はかかげません。それだと「勉強」「学習」になってシンドイですから。あくまでマイペースで続けていく中での、自分なりのちょっとした進歩、上達を楽しみ、実感できる喜びを見出せれば十分という割り切りです。
 そして、もう一つは手を広げず、やることを絞ります。英語の能力として、読む、書く、話す、聞く、の4つがよく挙げられます。「読む」「書く」は、それなりの努力が必要で、勉強っぽいですから、パスしましょう。「話す(スピーキング)」は、今や世の中であれこれと話題になるスキルです。でも、本格的にやるには相手が必要で、これもハードルが高いですよね。

 なので、「聞く」一本に絞ります。「リスニング」なんていうと、また勉強っぽくなりますので、「耳慣らし」程度とお考えください。趣味としてふさわしいのは(ある程度の集中は必要としても)耳を傾けるけるだけという「受け身」の活動であることです。加えて、「あっ、今の単語聞き取れた」などと、自分で進歩を実感することもできるという利点もあります。
 英語を聞き取るのに自信がないから、ネイティブの人と思い切って会話ができない、話しかけられない、ってことってありがちです。自分が話す部分はある程度マイペースでいけますから、聞く力が付けば、ちょっぴり自信を持って「話す」度胸が付く、という効果も期待できますね。

 さて、そのための方法です。ここでご紹介するのをあくまで参考、ヒントに、ご自身にあったやり方を工夫してみてください。
 まずは、ネットの活用です。いまやネット上で、ナマの英語にいくらでも接することができる時代です。そんな中で、おススメは、英語ニュースです。いきなりハードル高っ、と言われそうですが、いくつか理由があります。
 まず、映像付きですから、ある程度想像で補いながら、内容を推理したり、理解度を楽しむくらいの感覚でいいと思います。政治や社会の動き、事件、事故だけでなく、街角から拾ってきた「ちょっといい話」をインタビューも交えて伝えるなど中身のバラエティにも工夫があります。で、おススメの番組は、CBSイブンングニュースと、NBCナイトリーニュースです(文末にリンクを貼っています)。

 どちらも、その日のニュース総集編のような番組で、放映時間はいずれも20分ほどとコンパクトで、CMも入りません。時差の関係で、日本では、翌日の昼前後に、アップされます。両方ご覧になるのがおススメですが、まずはどちらかひとつからでも始めてみられてはどうでしょうか。
 そして、 NHKの語学番組です。テレビの方は、バラエティ色が強く、放映時間も、深夜、早朝が多いので、あまりおススメはしません。ネットでラジオ語学番組の聞き逃し聴取ができる「NHKゴガク」というアプリがあります(iosとアンドロイドに対応)。面倒な手続きは一切抜きで、好きな番組を登録するだけで、前週1週間分の放送を、自分の好きな時に聴けます。自分にあった番組探しも兼ねて、ご利用してみてはいかがでしょうか。
 英語の実用書、語学系月刊雑誌(「CNN English Express 」など)の世界にも、ネット時代の波が押し寄せています。ここ1~2年くらいでしょうか、付属CDが当たり前であった音源を、ネットから、PC、スマホなどにダウンロードする方式が主流になっているのです(書籍に記載のパスワードの入力が必要なものもあります)。CDからの取り込みなど面倒な作業抜きで、スマホ片手に、くつろいで英語のお勉強、じゃなかった、「趣味で」楽しめる・・・いい時代になりました。

 最後に、これらの教材(というと勉強っぽいですが)の購入について一言。意外に(?)役に立つのが、チェーン系新古書店で、語学系の実用書、雑誌が結構充実しています。専用コーナーがあり、充実した品揃えで、(当然のことながら)値段も安いのが魅力です。雑誌棚の語学コーナーでCD付き雑誌のバックナンバーが見つかったりもしますから、こちらもお見逃しなく、といったところでしょうか。
 いかがでしたか?なお、ご紹介したニュースサイトへのリンクは、<CBS><NBC>です。ひとつでもお役に立つ情報があり、「趣味で英語」を始めるきっかけになることを願っています。それでは次回をお楽しみに。
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