久しぶりの英語弁講座です。今回は、小ネタを2本お送りします。
<英語話せますか?>
いきなりですが、これを英語で言うと、
”Can you speak English?"
そうです。(ひどい発音でない限り)もちろんこれで充分通じます。中学校でもそう習いました。ただ、この表現にはちょっと問題があります。”can ”は「何々する能力、技能がある」というのが本来の意味。「あなたは英語を話す能力があるか?」と訊くニュアンスがあるので、若干失礼な感じをを与えないとも限らない。
しからば・・・
”Do you speak English?”な~んだ、とお思いでしょ。でも、これがお奨め。能力とは関係なく、単に、話すか、話さないかという相手の事情、事実(あくまで、表現上だけのことですけど)を訊くわけです。これなら、失礼に当たらず、相手も、「話す」「話さない」という事実を淡々と答えられる、というわけです。
以前、英仏を結ぶ国際列車、ユーロスターの車掌が、いくつかの言葉を操っているので、検札の時に訊いてみたことがあります。こちらです。
”How many languages do you speak?”(何カ国語話すんですか?)
”Only 4”(たった4つ)との答えが返って来た。地続きで、日頃から、よく似た言葉が飛び交ってるヨーロッパとはいえ、あらためて、愕然としたのを思い出します。
<言葉のインフレ>
アメリカの小学校での5段階評価は概ねこんな風になっています。
A=outstanding(アウトスタンディング=とても優れている)
B=excellent(エクセレント=優れている)
C=good(グッド=ふつう)
D=poor(プア=劣っている)
E=failure(フェイリュア=落第)
日本語でも、物事を評価する尺度として、例えば、単に「いい」程度では、使い古された感があって、
「スゴイ」ー>「ものスゴイ」ー>「チョースゴイ」ー>「ありえな~い」などとインフレが進みます。
英語の世界でも事情は同じで、goodは上の例にもあるように、「まあまあ」「悪くはない」「ごっつー、ふつう(大阪弁の場合)」という程度の語感で使われることが多いのです。
本当にいい場合だと、"really good”とするか、”great”なんかを使ったりするんですね。
" great”を「偉大な」と覚えさせられた世代としては、大げさな気がしますが、実に日常的に使ってますね。
”Why not go out for a few drinks at SHAREKOUBE?”(しゃれこうべで軽く一杯どう?)
”That's great."(そりゃいいねっ!)
こんな感じでしょうか。
”amazing”(アメイジィング=驚くほどスゴイ)とか、
”absolutely"(アブソルートゥリー=絶対的に、最高に)なんてのがポンポン飛び出してくるのが英語(主にアメリカですが)の世界です。
goodー>greatー>amazingー>absolutely ランキングとしては、こんな感じでしょうか。
いかがでしたか?次回をお楽しみに。