山とランニングの日記(旧ブログ goo)

山やランについてのブログです。メインサイトはhttp://asakaki.blogspot.jp/で毎日更新しています。

【山グッズ】懸垂下降残置用の金物

2009-01-21 23:59:02 | 山グッズ

最近、外岩で懸垂下降にセットしたロープが回収できない失敗を何度かしてしまいました。これって笑ってられないので、今後は、ロープがよく滑るように懸垂下降のアンカーに金物を残置することにしました。

「全図解クライミングテクニック」という本の中では、アンカーにセットしたスリングに「ステンレスリング」を設置し、そこに懸垂下降のロープを通すことを推奨しています。スリングも痛まないし、50m以上の長い懸垂下降でもロープの回収は直接スリングにセットするより随分スムーズにできるとのことです。

消耗品となるステンレスリングはホームセンターで購入できます。私は約170円/個で購入しました。
ただ、近所のお店で購入したリングは使用荷重の記載がなかったので、心配性のわたしは、いろいろ調べてみました。結果、わたしの購入した軸径5mmのリングの使用荷重は、メーカやリング径によって差がありますが、60kg以下しかないそうです。ここで、使用荷重は、実際の耐力荷重(おそらく、溶接部が破断する荷重?)の1/3程度に設定されているようで、リングの直径が大きくなると著しく低下するみたいです(参考資料はこちら)。
では懸垂下降で使うには、この使用荷重をどう見たらいいかです。おそらく、1つのリングでもまず間違いはないかとは思いますが、命に関わることですから、使用荷重が少なくとも装備を含めた自分の体重を越えておきたいです。わたしは安全のため、写真のように2つ以上リングを使うことにしようと思います。

さらに他に適当な金物はないかと調べてみました。ちょっと重いですが、200円くらいで購入できる鉄製の「リングキャッチ」は使用荷重がステンレスリングよりかなり高いことがわかりました。わたしが購入した軸径7mmのリングキャッチは使用荷重が200kgとなっていました。ステンレスリングと違って開閉できるので、自分が新たに設置するスリングだけでなく、残置されたスリングを取り込んでセットできます。ということでわたしはリングキャッチの方がお勧めです。乙女の滝にも残置してきました。


八ヶ岳の乙女

2009-01-20 12:50:25 | 積雪期登山

八ヶ岳の乙女は、とっても魅力的です。

昨年の冬、初めて八ヶ岳のジョウゴ沢に来たとき、深い雪を必死でラッセルして沢を詰めていくと岩壁の隙間から見えて来たのがこの「乙女の滝」でした。そのきれいな姿にしばらく見とれてしまいました。ただ、アイスクライミングのリードを始めたばかりの私には、あの垂直で堅そうな氷にアタックする自信はなく、見つめるだけでした。

気になる存在になった乙女の滝、わたしのアイスクライミングの目標になりました。今年、十分練習を積んで彼女に挑みました。今シーズン2度目の八ヶ岳は寒波が少し緩んだ1月17日~18日、前回同様、初日は赤岳鉱泉の人工氷壁「アイスキャンディ」で練習し、2日目に乙女を落としに行きました。パートナーはFunClimbクラブエドヤマさんです。

・・・・・・そして、フリーで乙女の滝をリードできました。途中で腕がパンプするのが怖かったので事前にアックステンションを何度か練習していましたが、それを使うことはありませんでした。

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乙女の滝を登るエドヤマさん(動画)


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乙女の滝はジョウゴ沢の上部にあります。まずは下部の小さな滝F2を越えていきます(写真は、F2をリードするわたし、エドヤマさん撮影)

  
F2を越えて、乙女の滝に向かって雪の沢を詰めていきます。昨年始めてここに来たときは膝から腰までのラッセルでとんでもない時間がかかりました。今回は、とても雪が少なく、堅くしまって普通の道のようで、楽勝でした。
左の写真はジョウゴ沢から見下ろした風景、奥に見えるのは阿弥陀岳(エドヤマさん撮影)。

    
いよいよ乙女の滝が岩の間から見えてきました(右上の白い部分が乙女の滝)。乙女の滝がジョウゴ沢上部の滝群の中で一番最初に見えてきます。

 
ジョウゴ沢の上部の滝群に近づくと氷った急登が出てきます(左の写真はわたし、エドヤマさん撮影)。右の写真は乙女の滝の取り付きに向かうエドヤマさん。

 
乙女の滝を見上げるわたし(左の写真、エドヤマさん撮影)。右の写真は後から別パーティが登っているところ。

 
乙女の滝は、こんなバーティカルアイスです。登るのはエドヤマさん。今回はわたしがリードする写真は残念ながら無しです。さすがに緊張のリードでしたからビレイヤーが写真を撮るなんてできません。


PS.今回、新調したり、工夫したギアですが、その使い心地は後日報告します。


Dog & Butterfly

2009-01-19 23:59:56 | 70・80年代ロック
雪山から下りてきて、いきなり現実の世界にもどった今日はとてもきつい一日でした。

こんな時は、静かな曲を探して聴きます。ハードロックバンドがコンサートで曲の合間に入れるバラード、いいですよね。今日は、HeartのDog & Butterflyを何度も聴いて仕事から帰りました。


ランニング記録 1月11日から1月17日 今年もこの日

2009-01-18 23:59:07 | ランニング週間記録

この週はとっても寒かったですね。
朝、なかなかランニングに外に出られませんでした。

1月17日、14年前も、この時期、とても寒かったのを覚えています。
1995年1月17日早朝、阪神・淡路大震災が発生しました。

神戸に長く住むわたしには、この日は特別な日です(詳しくはこちら)。山やランニングを思いっきり楽しめる楽しめること、心から感謝します。

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1月11日日曜日、神戸市ライフプラザの入会講習会に参加、公共のSCはいろいろ面倒。トレッドミルでインターバルトレーニングをする。

1月12日月曜日、成人の日(祝日)寒いのでなかなか走ることができず、結局、走ったのは夕方。

1月13日火曜日、寒くて早朝ランは結局走れず。

1月14日水曜日、勇気を出して早朝ラン。

1月15日木曜日、早朝は時間がとれず走れず。午後東京に移動して、夕方はクライミングジム。

1月16日金曜日、代々木公園で早朝ラン。夜、八ヶ岳の登山口「美濃戸口」に移動

1月17日土曜日、朝、美濃戸山荘に移動。アイスキャンディでトレーニング。

月日

曜日

距離 (km)

時間

時速 (km)

累積 (km)

備考

1月11日


1月12日
1月13日
1月14日
1月15日
1月16日
1月17日









3.0
4.0
3.5
10.0
-
10.0
-
10.0
4.0

0:13:20
0:19:40
-
0:59:00
-
0:57:03
-
0:26:40
-

13.5
12.2
-
10.2
-
10.5
-
13.5
-

-
-
10,605
10,615
-
10,625
-
10,635
10,639

神戸市健康ライフプラザ


自宅

自宅

代々木公園
八ヶ岳入山

週間合計
距離(km)

44.5

地球一周
到達度

26.5%

 

※体重; 61.7kg(14.0%)でスタート
※月間累積走行距離(  1月); 129.4km


乙女の滝、登ってきました!

2009-01-18 16:55:19 | 積雪期登山

昨年からのアイスクライミングの目標だった八ヶ岳「乙女の滝」、登ってきました。

詳しくは、後日。今は、目標を達成した充実感で、登山口の最寄り駅「小淵沢」で熱燗とおいしいととろそば。山を下りてきて駅の近くでくつろぐこの時間が最高です。今回は、鋭く研いだ「きら星」が活躍してくれました(右の写真、過去の記事はこちら)。


夕暮れ間近の小淵沢駅

今回もいっしょのエドヤマさん、いつものようにわたしを最寄り駅まで車で送ってくれて、彼はこれから東京まで大好きなお酒を我慢して一人で車を運転して帰ります。彼には申し訳ないと思いつつ、わたしはどうしてもやめられないこのひと時を楽しみます(行きの車もわたしだけ、赤い顔して乗り込みますが)。
これから気持ちよく神戸に帰ります。

名古屋への「しなの」に乗り換える塩尻に着くと雪が降ってきました。今回、天候がもってよかったです。






【雪山グッズ】アイスバイルの創意工夫

2009-01-16 00:00:58 | 山グッズ

先日、mizoのアイスバイル買ってしまいましたが(過去の記事はこちら)、まだまだ現役のペツルのアズター・マルトーとピオレにもいろいろ工夫してみました。

 

工夫したのはバイルのグリップです。登攀中に、だんだん握力がなくなってくると打ち込むときにグリップが回転してうまく氷りに刺さらないことがよくあります。そこで、、握力をセーブするために、グリベルのグリップ用フック「TRIGGER」を装着しました(右の写真の右側)。さらに、グリップの握りをしっかりできるように密着するシリコンテープとざらざらした滑り止めテープを貼り付けました。テープは東急ハンズで購入しました(少々高価です)。

今週末は、また八ヶ岳に入ります。今週はあまりに寒くてランニングに出るのも億劫なのに氷を登りにいきます、バカですねぇ。このペツルのバイルとmizoのきら星を氷に打ち込むのがとっても楽しみです。


やっと、ジャーニーがやってくる

2009-01-15 00:00:10 | 70・80年代ロック

スティーブペリーが加わった最初のアルバム「Infinity」Journey(詳細はこちら)がこの春、やってきます。

2004年にも来日したのですが、なんとそのとき、わたしは九州出張の帰りに台風に遭い、下関を過ぎたあたりで新幹線が完全にストップ。結局その日のうちに大阪に戻れず、新幹線の中でチケットを握りしめながら悔しい思いをしました。もちろん大阪も台風で荒れて来れない人が多数いたようでしたが、コンサートは予定どおり行われました。なかなか盛り上がったそうで、「来年も来るよ」と言っていたそうです。結局それから5年近く待たされました。学生時代に大好きだった海外バンドでこの年代になってからライブに行けたバンドの数がまた一つ追加されます。

ちなみに、よくわからないのですが、同じ年代の友人はJourneyに対して批判的なんです。70・80年代ロックファンは人の聴く音楽にいろいろうんちく言って、バンドの自分勝手な格付けをしたがる人が多いですね。この面倒くささも楽しいですが。

PS.2月の土日に埼玉で、BeckClaptonの共演コンサートがあるみたいですね。山ばかり行っていて土日に自宅にいないわたしは、これ以上はちょっと難しいかな? でもよい席取れたら行きたい!


【雪山グッズ】きら星、思わず買っちゃいました

2009-01-14 00:20:55 | 山グッズ
ずっと気になっていたmizoのアイスバイル「きら星」を先日、我慢できなくて買ってしまいました。クライマーが開発したクライマーのためのギア、ペツルやブラックダイヤモンドなどの海外製品とちがって手作り感があって、どうしても欲しくなりました。それと他社製品に比較してとにかく軽いのです。

さすがに2本買う勇気はなかったので、とりあえず1本購入して、これまでのペツルのバイルと組み合わせて使います。まずは、刃先を鋭く研がなくては。ところで、このバイルを周りの人に見せて廻ったのですが、誰も興味を示してくれませんでした。


「きら星」は、当面、出張先の東京にデポします。自宅に持って帰るといろいろ追求されるので。


世代交代

2009-01-13 00:00:29 | その他
世代交代、ずっと自宅の私の部屋で頑張ってもらってきたコピーとファックスとプリンターを新しくしました。

長い間、持ち帰った仕事を自宅でするときに使ってきた家庭用OA機器ですが、この一年、ポロポロと異常が出てきました。
今回渋々、新しい機器に交換したわけですが、同時にコピーとファックスとプリンターを一台に集約した複合機にしました。その結果、一気に部屋にスペースが出来、しかも値段は3万円もかかっていないというのが、驚きです。ITの仕事をしているわたしには感慨深いものがあります。

 
引退する私の部屋のOA機器     購入した家庭用複合機

ちなみに、家庭用複合機のスキャナーの機能は少々貧弱なので、写真のスキャニングには力不足ですね。


【FunClimb通信】クライミング初め 伊豆城山

2009-01-12 00:00:39 | FunClimbクラブ通信

2度目の伊豆城山に行ってきました。これが今年のクライミング初めです。

今回は、前回と違って風も弱く、天気図は冬型なのにとっても暖かい、これが伊豆なんですね。見晴らしもよくとっても気持ちの良いクライミングができました。今回も前日入りしてテント泊、パートナーはFunClimbクラブうりうさんです。

前回強風で登れなかったマルチピッチの西南カンテ登ってきました。ただ、ルートがなかなか見つからなかったり、懸垂下降で手こずったりして時間がかかり、月夜の懸垂下降となってしまいました。そう、偶然にも岩場で、大学山岳部同期のH氏と遭遇しました。彼は岩のスーパークライマー、大学卒業後もずっとクライミングを続けています。相変わらず、すいすい登っていました。

  
早朝は、前日の雨でまだ岩が乾いていなく、アップとマルチピッチ前の講習のつもりで登った5.8の簡単なスラブが、足はずるずる滑ってリードはめちゃくちゃ怖かったです(左の写真)。2時間ほど後に、大学山岳部同期のH氏登場、すいすいリードしていました(右の写真)。

  
高度感いっぱいの壁で、こんなハングを登っているパーティがいました。左の写真をよーく見てください。体が水平になってハングを越えようとしています。ほとんど曲芸ですね。

 
西南カンテ(6ピッチ)を登りました。写真は、1~3ピッチ目(今回はザイルが長かったので一気に3ピッチ登りました)。凸凹していて簡単なピッチです。左は、私がリードするところ、右はうりうさん。

  
西南カンテ5ピッチ目、6ピッチ目は、ルート図では5.9、5.8、でもルートがよくわからず登った場所はルート図以上のグレードを感じました。このルート、残置ピトンが連続していないので、ルートをどう取るのが正解かよくわからず、登った形跡もあまりありませんでした。強引に登りました。城山の頂上直下ですから、高度感は抜群でマルチピッチの醍醐味を味わえます。右の写真はうりうさんが核心部を通過する瞬間。


いろいろ問題があって時間がかかってしまい、懸垂下降で取り付きまで戻ったころはすっかり夜になっていました。月が出ていてよかったぁ。