この冬、二度目の
八ヶ岳に登ってきました。
今回は、12月23日~25日の日程で、冬山初心者を連れてバリエーションルートを登ることを目的としています。メンバーは、
FunClimbクラブ(詳しくはこちら)のYさん、Oさんに後輩のMさんとわたしの4名です。ただし、アイスクライミングに関しては別のUさんパーティ2名と合流しました。
23日;入山、アイスキャンディ(人工氷瀑)
24日;ジョウゴ沢~硫黄岳(わたし、Oさん、Uさんパーティ)
石尊稜(Mさん、Yさん)
25日;予備日、大同心大滝も考えたが、天候が悪く寒いので
アイスキャンディで数時間練習した後、下山。
相変わらず雪は少ないのですが、クリスマス寒波で気温が低くとても寒い八ヶ岳でした。ただ、夜眠れないほど寒いわけではなく、稜線上も耐風姿勢を取るようなことはなかったので、決して荒れた八ヶ岳ではありません。
24日硫黄岳から見た赤岳、阿弥陀岳。赤岳は雲がかかっています。 12月23日 入山、アイスキャンディ 天気晴れ 赤岳鉱泉に9時半ごろ到着し、11時ごろからアイスキャンディでアイスクライミングの練習を始めました。Yさん、Oさんはアイスクライミングは初めてで、戸惑っている様子。4時間ほど練習して寒くなってきたのでこの日は15時ごろ終了としました。
アイスキャンディの氷は十分とはまだ言えませんでしたが、選べばそれなりに登れる状態でした(写真はOさん)
12月24日 天気は午前中晴れ、午後から霧
●ジョウゴ沢~硫黄岳(わたし、Oさん、Uさんパーティ2名)
朝6時半ごろ赤岳鉱泉を出発し、6時45分にF1、6時50分にF2に到着しました。
先行パーティがいたため、F2は左のきのこ状態の氷を登りました。4人全員が登るのに1時間半ほどかかり、ちょっと時間がかかり過ぎなのでジョウゴ沢大滝を登れるのか不安でした。
F2を登り切って大滝基部に到着したのが9時。大滝の氷の発達はまだ発展途上で、登れるルートは1カ所、最初が少々被っていてメンバーはなかなか登れない様子。Uさんパーティは諦めて赤岳鉱泉にこの場から引き返しました。
結局、Oさんとわたしが大滝から硫黄岳に向けて雪の斜面を登り出したのがなんと12時近く。大滝に3時間もいたことになります。風のきつい滝上部でセカンドを確保していたわたしは完全に体が冷え切ってしまい、相当堪えました。また、ロープが多少濡れていたのでセカンドを確保している間にATCに沿ってロープがカチカチに凍り付いてロープがなかなか動かなくなってしまうんです。エイト環で確保すればよかったです。
F2、先行パーティが登ってます。 乙女の滝手前、ノーザイルで。 乙女の滝、腕上げたら登ってください。右はジョウゴ沢大滝、今回登る滝。
大滝を登った後は、硫黄岳の稜線目指してひたすら雪の斜面を登って行きます。
風がきつくなってくるので、登っていても寒いです。1時間20分ほどで硫黄岳頂上に到着(13:20頂上到着)。寒いので風の弱いところまで早々に下山を開始、結局赤岳鉱泉に戻ったのは15時くらいでした。
硫黄岳稜線を見る 雪の斜面を必死で登るOさん <object width="420" height="243"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/8i7jumyVW6c?version=3&hl=ja_JP"><param name="allowFullScreen" value="true"><param name="allowscriptaccess" value="always"><embed src="http://www.youtube.com/v/8i7jumyVW6c?version=3&hl=ja_JP" type="application/x-shockwave-flash" width="420" height="243" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true">
この動画でとても寒い雰囲気を味わっていただけると思います。 </object>
硫黄岳頂上のOさん、やったね!
●石尊稜(Mさん、Yさん) 石尊稜は、わたしが行っていないため山行報告がアップされた段階で追記します。
YさんはMさんと岩と雪の石尊稜にチャレンジ、横岳と赤岳の間の稜線に上がりました(M、Y氏撮影)。
12月25日 アイスキャンディ、下山 天気は曇り
前日の行動がどちらのパーティも比較的長かったのと、天気もあまりよくないので、11時過ぎまで2時間ほどアイスキャンディで練習して、そのまま下山としました。
赤岳鉱泉のテント場もとても寒そう。アイスクライミングのコツを掴めたか?
Yさんのアイスクライミングの様子。様になってきました。