今回の北岳バットレスは、ほんと、天候に翻弄されました。
岩登りは岩が濡れるととても危険なので特に神経質になります。
今回、わたしは13日木曜日に出張先の東京から入山する予定でした。しかしながら、前日の天気予報はまったくだめだったので、木曜日は事前に神戸から東京のホテルに送っていた山の道具を送り返そうとしていました。まさに荷物を神戸に送り返す直前、同行者のN先輩から電話がかかってきて、「天気予報がよくなってきている、バットレス行けそう。今晩の天気予報で判断しよう」と。
昨日の天気予報を見て今回の山行を諦めることを決めていたわたしは、気落ちして昨夜から天気予報はまったく見ておらず、先輩の電話で慌てて天気予報を見て、「これなら行ける」と、荷物を送り返すのを中止しました。もう少しで天気がよくても道具がなくて山に入れない最悪の状態になるところでした。
ところが、夜の天気予報を見るとまた、予報は元に戻って良くない状態。
N先輩は14日金曜日の入山は止めて様子を見ると言い、わたしは、東京にいても仕方がないので、天気が悪くても入山して待機することにしました。
翌日早朝6時に起きたわたしは、インターネットで見た天気予報に思わずニンマリ。「これなら土曜日に確実に登れる」と。早朝で躊躇しましたがN先輩にすぐに電話して叩き起こし、甲府で待ち合わせることにしました。N先輩への電話がもう少し遅かったらせいぜい広河原までしか行くことができず、折角の15日土曜日の好天気を逃すところでした。
最近の天気予報はよく当たりますが、こういった前線が本州の近くで停滞するような不安定な状況では天気予報は頻繁に変わります。一週間予報が悪くても、諦めずに直前まで天気図と天気予報に注意し、場合によっては現地まで行って待機するようなことまでしないと、登山のチャンスを逃してしまいますね。これが今回の教訓でした。
ちなみに、9月の山はそれほど日差しが強くないという印象を持っていたわたしは、今回日焼け止めを持って行きませんでした。その結果、ひどい日焼けで(ヘルメットの跡がつく土方焼け)、今、皮がぼろぼろ剥けています。この時期も日焼け止めは必須でした。
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