そうしておいて体重を前に移動すると、、、当然体は前に倒れそうになる
その時、無意識にバランスを立て直そうとするのは
(既に膝は曲げてあるので)首
腕をバタつかせることもあるだろうけど
それより手前に僕らは首を使ってスッと何気なくバランスをとる
頭部を後ろへもってゆくことで前に傾いた重心をニュートラルに戻そうとする
後ろに重心が偏った時も、自然に首を使って頭部を前に出す
こういう動きにかかせない人間の首の後ろにある2本の靭帯
これが背中を貫いて腰まで届いてる
僕等の身体が前後左右にバランスが崩れた時
それを立て直すためには
この2本の靭帯を伸ばしたり縮めたりして
頭部や上半身の位置を倒れそうな方向と逆方向へもってゆくのだ
先生はハイハイから掴まり立ち
掴まり立ちから手放しへと
身体の重心をとるのが難しくなってくるにつれ
どんどん後縦靭帯が発達してきている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/fa/1d70fd57351e20ac64b42636c61057b7.jpg)
ずいぶん首の後ろの2本の靭帯が太くクッキリしてきた
ここのシルエットがのっぺりとして
2本の靭帯が浮き上がらない間は、肉まんみたいにムチムチして
ホントに「赤ちゃん」っていう感じがするけど
このラインが出てくると、この首の後ろを見てるだけで
何だか「幼児」という雰囲気がしてくる
ハイハイから掴まり立ちへ移行してしばらくした頃
先生はソファによじ登ることが出来るようになった
そしてまたしばらくして先生は
ソファから床に降りることも出来るようになった
でもそれは降りるというより、顔面から床に墜落するといった方がいいようなものだった
そして更に
この首の靭帯が太くなった最近では
不思議なことにソファから降りられなくなってしまったことを
ママが発見した
降りられなくてベソをかきながら親を呼ぶ
これは一回りして
降りることへの恐怖を身につけたのだ
とママが言っている
2本の靭帯が太く強くなってきたおかげで
ソファの上から落ちないようにバランスをとりながら
床を覗くことが出来るようになったのだ
だから
この高さから落ちたらどれくらい痛いか
そういうことも落ちついて判断出来るようになってきたということだろうか
表面的に見ると、一度出来るようになったことが出来なくなる
行ったり来たり寄り道したり逆戻りしたり
ちっともスムーズに成長してゆかないかのように見えることも
実はちゃんと成長の一歩一歩なんだということを
やけに太くなった首の靭帯が教えてくれる