Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

9/3

2019-09-03 | ギターの栄養

 

12月のXmas時期には
心清らかに音を奏でられたら良いなと
と昨夜から少しずつ準備を始めた

 

まずは過去に演ったことのあるXmasレパから拾い上げてざっくりリストを作り
 

次には思いつくままにフライヤーの雛形を一つ二つ作ってみて


 

 

更には新たに良いXmas曲は無いかと探し始めた



検索は
サンタクロースはどこの国の人だっけ?
から始まり 

ケルト地方と北欧に広く分布されているらしいことから
その辺りの音楽を調べてゆくとその懐は深く
一般には知られていないない叙情的な美しい曲が沢山出て来た

 

これらの曲たちに気の利いたギターアレンジを施すことが出来たら
さぞ美しい演奏が出来るだろうと
イマジネーションが膨らんだ

 

次には教会音楽から
自分が好きな3大アヴェ・マリアの歌詞を調べると
英語ではないので発音もよくわからない

ウィキペディアには
ラテン語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、
ドイツ語、フランス語、英語、中国語、韓国語、と沢山ある中の
どうやらラテン語が主流らしい

 

シューベルト、グノー、カッチリーにが自分が好きな3大アヴェマリアである

その他にも多数のアヴェ・マリアがあるが
歌詞の大元はたった一つのアヴェ・マリアへの祈祷文である

その詩に複数の作曲家たちが曲をつけたということなのだ

 

歌詞の大元は一つの祈祷文であるが
厄介なことにそれぞれの曲の歌詞の言い回しも違う 

 

因みにシューベルトのアヴェ・マリアはこうだ

 

。。。


Ave Maria, gratia plena
アヴェ・マリア グラーツィア・プレーナ

Maria, gratia plena
マリア グラーツィア・プレーナ

Maria, gratia plena
マリア グラーツィア・プレーナ

Ave, Ave Dominus
アヴェ アヴェ・ドミヌス

Dominus tecum
ドミヌス・テークム

 


benedicta tu in mulieribus
ベネディクタ・トゥー・イン・ムリエーリブス

et benedictus
エト・ベネディクトゥス

et benedictus frutas ventres
エト・ベネディクトゥス・フルゥクトゥス・ヴェントリス
 
ventres tui Jesus
ヴェントリス・トゥーイ・イェーズゥス

Ave Maria
アヴェ・マリア

 


Sancta Maria, mater Dei
サンクタ・マリア マアテル・デイ

ora pro nobis peccatoribus
オーラ・プロォ・ノービス・ペッカトーリブス

ora, ora pro nobis
オーラ オーラ・プロォ・ノービス

ora, ora pro nobis peccatoribus
オーラ オーラ・プロォ・ノービス・ペッカトーリブス

nunc, et in hora mortis
ヌンク エト・イン・オーラ・モォルティス

et in hora mortis nostrae
エト・イン・オーラ・モォルティス・ノーストレ

et in hora mortis
エト・イン・オーラ・モォルティス

mortis nostrae
モォルティス・ノーストレ

et in hora mortis nostrae
エト・イン・オーラ・モォルティス・ノーストレ

Ave Maria
アヴェ・マリア

 

 

。。。

 

 

グノー(バッハ)のアヴェ・マリアはこう


 

Ave Maria, gratia plena
アヴェ・マリア グラーツィア・プレーナ 

Dominus tecum
ドミヌス・テークム 

benedicta tu in mulieribus
ベネディクタ・トゥー・イン・ムリエーリブス

 et benedictus frutas ventres tui Jesus
エト・ベネディクトゥス・フルゥクトゥス・ヴェントリス・トゥーイ・イェーズゥス

 

Sancta Maria
サンクタ・マリア 

Sancta Maria
サンクタ・マリア 

Maria
マリア 

ora pro nobis
オーラ・プロォ・ノービス

nobis peccatoribus
ノービス・ペッカトーリブス

 nunc, et in hora
ヌンク エト・イン・オーラ 

 in hora mortis nostrae
イン・オーラ・モォルティス・ノーストレ

 

Amen
アーメン 

Amen
アーメン

 

 。。。

 

 

カッチーニのアヴェ・マリアに至っては
ただ 

Ave Maria
アヴェ・マリア

 を繰り返すのみだ

 
 
 
 
 
因みにグノーのアヴェ・マリアというは
もともと存在していたバッハの曲
《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》の「前奏曲 第1番 ハ長調」に
後年グノーがラテン語の聖句アヴェ・マリアを乗せたということで
グノー(バッハ)のアヴェ・マリア
などと表記されている
 
 
 
こういった音楽のバックボーンに一旦足を踏み込むと
 その深遠かつ広大な懐の中に
自分をインスパイアする要因が星屑のように飛び交っているので
自分がオーディエンスとなって感動が続いてしまい
現実での選曲やアレンジにいつ迄経っても着手出来ない
 
こういう時間に
相当なエネルギーを使っている自分がいる
 
 
 
鎮かなる感動に心を縛られて
 身動き一つ出来ないままに時が過ぎてゆく

何も出来ずただジッとしたまま
非生産に疲弊してゆくだけのように見えながら
その実、心の中では物凄く沢山の生産が行われている

 

 
 
自分が曲をアレンジする前には
それがどこの国のどの時代の曲であっても
極力そのバックボーンを調べ 
こういった非合理な時間を過ごすのである 
 
 
それは
心身の中に神が宿る時間

と思う

降臨
と呼んで
も良い 
 
 

こうして一旦神が宿れば

自分の心身は只の切り株であり
その中に宿っている仏様を掘り起こす仏師として
音楽制作をすれば良いだけ


迷うこともない
 
 
 
 
 
 
 
 

現実世界では、というと
ベランダにはいつもと然程変わらぬ風景





けれど今の自分は
無限に広い風景を眺めている

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

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