Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

9/20

2019-09-20 | ギターの栄養

すごく穏やかな秋晴れ

静かに少しだけ風が吹いていて
暖かくて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自重で折れたトマト
 

 

 

でも
ちゃんとまだ実を実らせてます

 

手足が折れても命を繋ごうとしてる
 

 

 

 

 

 

 

。。。

 

 

 

自転車で駅前まで出た帰り道

246沿の横断歩道で信号が変わるのを待ちながら
晴れた青空をバックにした車用の赤信号をなんとなく仰ぎ見ていると
その更に上空5mくらいのところを
クロアゲハが風に煽られながら飛び渡っていく

 

その姿が目に入ると同時に感慨が起こったが
どういうふうに言語化したら良いかわからない

わからないが感慨は確実に起こっている

 

しばらく眺めているうちにクロアゲハは246を渡り切り
建物の向こうへ姿を消した

 

 

 

 これは

牡丹に蝶...

だったんだな

 

 

北斎の中で一番好きな作品
 

 

 

こういうような瞬間
自分は
時空を超えた誰かと感動を共有した気になる

北斎の気持ちが少しわかったような気になる 

 

わかったことにしてそれを自分の音楽に反映させる

反映させる具体的方法はうまく説明できないが
強いて言うなら
感動や感慨を味わう時間を長く持つことだろうか

 

 

風に煽られながら246を渡っていったクロアゲハが
北斎の牡丹に蝶を思い起こさせたのか

それとも記憶の奥に保存されていた牡丹に蝶が
246のクロアゲハに乗り移ったのか


自分が風に煽られる蝶なのか

知ってる誰かや
会ったこともない誰かが蝶なのか

 

人生は風の中を飛ぶ蝶の如く
なのか

 

 

もう少し深く浸り入り込めば
涙が流れて来るであろうことが自覚出来るが

その入口が観えただけで
実際に涙を流さずとも満足




 。。。




話が変わるが

最近
人が近くに寄ってくる気がする


知り合いなら
今まで感じていた距離感より近くなってるのを感じるし 

初めての人なら
向こうが設定する初期の距離感が以前の平均値より近い 


自分が醸し出している何かが
変わったのだと思う


そして人間というのは
五感全てで相手を感じ取り
危険回避をしているってことがよくわかる


自分という人間が
誰かを傷つける要因が少なくなったからなのだろう


僕は誰かと競わない

疲れるから


ただこのようにして
自分の中の煩悩を浄化するように努めている


そうすると人は近付いて来てくれ

自分が紡ぎ出す音楽は
暖かくなれる 


 


 

。。。。

 

 

 

北斎と戯れてるうち次々荷物が届く
 

 

 

フルショットのドラムスとか
強いタッチのエレベとかとのアンサンブルや
ロック系の音楽の中でとか

アコギの音抜けはホント
弱者であって
すぐに吹き飛ばされてしまう 

 

今までそういう中でも
しっかり音抜けさせるために色々試行錯誤して来て

一番テンションの強いナイロン弦を張り
特性が中域に集まったピエゾを仕込み
しっかり音圧を押し出せるアコギアンプを使い
そのプリ部を通過させたものをPAに送っていた

しかも更に
エレキ用のバッファーをかまし
ブースト気味にすることで
アコギなのに多少のオーバードライブがかかり 
更に音の芯をしっかりさせて現場に臨んで来たのだが

 

まぁそういう無理な使い方も
年をとるごとに疲れて来たので 

そういった音圧の分厚い現場は
アコギは使わないでね

使うならもう僕を呼ばないでね

というスタンスでここ数年
自己機材やら弾弦のさじ加減を調整し直して来た

 

 

まずこれ

PMPのバッファー



これ生産中止だと思うので
予備にと中古で見つけては買い3台もあるのです 

こいつでブーストすることによって
ドラムフルショット
ディストーションの洪水の中でも
自分のソロトーンを立たせることが出来た
僕の今までの命綱、懐刀で
とても良い製品でした

 

 

昨年まずこれをエフェクターボードから外した 

 


ガットとフォーク差し替えや
チューニング時のオフに
このABボックスを買った

例えABボックスのようなシンプルな物であっても
エフェクターは繋いだだけで音質が変わってしまう

高価でSNの良い製品でも
その製品の持つ音質の癖があるので
それが嫌いだったらプレイにも大きなマイナス要因となる 

これはいろいろクチコミで調べ吟味して買ったので
音質も癖も気に入っている
が、これを使いだしてからPMPの時には出なかった
スイッチングノイズが出るようになってしまったのだ

 

そのままシールドを差したらバツン!という電気音がしてしまうから
このABボックスを使ってるのに
そのオンオフでバツン!というスイッチングノイズが出てしまうのは
全くこの製品の存在の意味がないじゃないか?と
 

 

対策が無いだろうか、といろいろ調べたが
この製品のようにトゥルーバイパス回路が入っている物は
音質はクオリティーが高いが
スイッチングノイズは避けられないらしい

ネット情報では
メーカー自身からしてもこの症状の解決に頭を悩ませてるらしい 

 

しかし世の中には
トゥルーバイパス入りのABボックスがいろいろ売られており
その製品説明は音質の良さばかりに触れており
スイッチングノイズのマイナス面については書かれていない

これは最近取り沙汰されている
マスメディアの情報操作、偏向報道と同じだな、と

 

このABボックスになってからというもの
現場のPAさんにお願いして
PA卓の方で細々オンオフしていただいたりしてきたが
それでも
自分の近くに置いてある自持ちのアンプからはバツン!というのです

MC時とかにチューニングするので
会場が静かな時に限ってオンオフすることになり
脂汗を流しながらそっとスイッチを踏むが...

結局バツン!
 

音質やタッチの反応など気に入っているので
バツン!に目を瞑って使って来たが
精神衛生上 良く無いのでついに決心して
再度エフェクターボード内を修正することにしたのだ

 

 

ABボックスの代わりにこれ
アーニーボールのボリュームペダル

本当はもっとコンパクトで軽量の物にしたいところなのだが
このメーカーの物以外の癖だと
自分には性に合わず弾き辛くなってしまう 

 

仕方なくこれにしたが
今までおボードには収まらなくなってしまったので
ボードも買い替え

一回り大きくなってしまい
1.5キロ強重くなってしまった
 

 

僕の場合
この安いAD-3に直で通した状態が
一番弾きやすく気に入った音質音色なのだが
自己管理でオンオフだけはしなきゃならないために
こんな大事になってます 

 

この弦も買い置きが無くなって来たから買い足し

 

 

 

 あとは

アーニーボールとAD-3を繋ぐパッチケーブルだけ
まだ届かない

また癖の問題で
バイタルオーディオのケーブルでないと
自分は弾き辛いので
これ
 

 

 

あと2日かかるか...

 

 

 

 

僕は表板が割れたガットをずっとメイン楽器に使ってる

なぜ直さないかと言うと
割れた部分に接着剤を流し込むと
表板全体の鳴りが変わり
もう自分が弾き込んで来た楽器の音では無くなってしまうから

このメインのガットの表板の割れが酷くなり
楽器の寿命が来るのと
自分の奏者としての寿命が来るのと
どちらが先かな、などと頭を過ぎりながら
この楽器を使い続けてるのです

 

 

壊れた楽器を使い
安いプリアンプを使っているのだが
それらが本心から好きな音なのだから
これが嘘偽りの無い正解なのです

 

そして正解を維持するために
出費したわけですな
 

 

 

 

。。。。。

 

 

 

 

19時

 

ボリュームペダルが入らないので
一回り大きいFXボードを買ってはみたけど
やっぱりなるべくなら足元は小さくまとめたい
ので元の小さいボードを縦にして入れてみたり試したけど
ギュウギュウすぎてケーブルが入らない

 

AD-3の後にABボックスを繋いでみたり

AD-3だけでアンプAERに送ったり

何も通さずAERに直差ししたり

ボリュームPとAD3の順番を逆さまに繋いでみたり

これがまた
全て音が違うんですよ

 

エフェクター環境を変える時
落ち着いてやらないと迷路に迷い込んでしまう

 

全てのパターンを試した中で
結局はこのオーソドックスな順序が一番弾きやすかった

音の立ち上がりが早い
だからスムーズに弾ける

 

そして入れ方も
買った大きい方のボードにこういう風に入れるしかなかったな

けど
ボードが大きくなった分
足台が右に離れてしまうので
ボードの中に足台を置く使い方をするしかないようです 

 

足裏を乗せる面の角度も大して気にならないし
これなら足台の分の面積も含めて以前と大して変わらないし
ケーブルや小物を収納するにももゆとりが出来た 

 

小物は常にではないが
必ず必要になるタイミングがある

野外で強風に吹かれながらの時の
譜面を固定する洗濯バサミ 

カポのバネが本番中に折れたことがあるので
そういう時のためのガットとフォーク2種類分の予備カポ

グランドノイズを自分の体で落とすためのアース線 

 譜面灯の無い場所用
自前の譜面灯

ガリが出た時用
接点復活剤







小さいボードはお疲れ様で
華奢な古いボードと共にお蔵入り
 



君達もしばらくはお蔵入り



 












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