今日は叶ありさちゃんとのライブ
最近はずっとベースの山ちゃんとトリオ編成なんだけど
今日はDuo形態
初めて出演させていただくお店
下北沢CIRCUSさん
早く着いてしまったので店前に停めて車中待機
アンティークな風合い
好きな感じ

トリオとDuoでは演奏フィールがまるで違って来る
トリオだとベースが低音域とリズム隊の部分を担い
和音とオブリガードやソロをギターが担い
主旋律はもちろん歌という
最低限だけどアンサンブルの立体的要素が出揃うことになるが
Duoは全く変わって来る
ベースというリズム楽器が居なくなり
ギターは急にリズムフリーな空間におっ放り出される
タック&パティみたいな
ギターで全てのパートを担ってしまうスタイルもあるが
僕のようなオーソドックスなスタイルのプレイヤーにとっては
ギター1本ではアンサンブルの基本形には当然足りていない
足りないものを補おうと躍起になってリズムキープしても
気の利いた演奏には届かず
音数沢山弾けば弾くほど良くない演奏に陥る
フリーな空間の中で歌との「間」や「呼吸」のやり取りだけを頼りに
インテンポのようなインテンポじゃないような世界を描いてゆく
自由な分だけ裸の自分が曝け出されてしまう
恐ろしくそしてやりがいのある世界
それが僕にとっての歌とのDuo
時間は16時手前
もう少しでお店が開く
車中で待ってると
前から歩いて来た下校の小学生の少年が
店前に停めてる僕の車の横っ腹をコンコン叩きながら通り過ぎた
何すんねん
と思いつつ僕もドアガラスをコンコンと叩いてちょっと抗議した
バッグミラーを見ると
少年が屈託ない楽しそうな表情で振り返るのが見えた
そっか
悪気無かったのね
遊んでただけか
その表情に一瞬で僕の抗議心は消えてしまった
抗議する前に気付けば良かったな
これも一種のDuo…
音楽と同じ
平和なマインドから愉しさが生まれ伝染し
マイナスが浄化される瞬間
僕は本番近くになるといつも
こんな風に日常の出来事を音楽的に感じてしまう
自分の中で演奏のためのスイッチが入るのだと思う
ホントは本番前だけじゃなく
日々こんな風に生きてゆけたら良いのだろうけど
普段はただのボンヤリ煩悩オヤジでしかない
店が開いて
マスターご夫婦にご挨拶して
楽器入れて
リハ始めて
お店の空間に慣れるまでバランスを微調整して
すっかりやりやすくなった頃に開場時間になった
曲順決め中
マスターご夫妻と
ガラ系自録りなので左側ありさちゃん切れちゃったごめん
今度こそ全員入れ
パシャ
しかし奮闘むなしく叶ありさ完全消滅
店の入り口から知ってるお顔が入って来ると
一言ご挨拶したりしながら携帯でこのメモを書いてる
開演5分前
そして本番
最初からアクセル吹かしすぎて指がスピンしないように
まずは丁寧に丁寧に歌の気持ちに沿わせるように音を紡いでゆく
小さな手応えを感じ重ねるうち視界から客席が消え
音の中に没頭してゆく
自分がどう描いても構わない自由な世界
でも聞き手の心に届けられなければ
共感も賞賛も得られないシビアな世界
ここ数年でグンと音楽的な成長をみせたありさちゃんの歌と
「間合い」で会話してゆく
そう
改めて気付くけど
Duoの時って僕は伴奏をしてないんだな
伴奏、という形だけを取りながら
ずっと歌と「間合い」で会話してる
そこで心地よい会話が生まれると
客席に向かって「今のどう?」みたいに意識を投げかけてる気がする
揺り籠のような心地よさがマイナスを浄化してくれる時間
無重力なフリーの空間に今日はまずます上手く乗れたみたいで
無事本番終了
ありさちゃんとはまたトリオもやりつつ
このDuoという形態でも
いろいろ進化させて行ってみたいと思います
足をお運びくださったお客様
ありがとうございました
そして下北沢Circusさん
ありがとうございました
左は新生サーカスのメンバー、マンハッタンスリムことユウ君
(手は蟹さんかな?)
そうそう
右の山高すぎる山高帽の青年はありさちゃんのマブダチ打楽器奏者
ねずっち…じゃなかった、あびこっちは
今日も飛び入り参加を命じられ
知らない曲を2曲、カホンさせられたのでありました
あびこっち、ありがとう
もしやその前髪は満...花形?
あ…
その靴
何?
ずいぶん個性的な洒落たデザインじゃない?
あびこっち
「ドクターマーチンです」
へ?
へぇ
ドクターね
ふ~ん
…
ですか…
あびこっち
「榊原さん知らなかったんですか?」
い…いや
知ってましたとも
ドクターマーチンね
ドクターと言えば有名じゃないですか
知らいでかドクターマーチン
どれ、ちょっと貸してみんさい
皆さん
これがドクターマーチンですよ
僕は知ってましたけどね
知らない人はこの機会に覚えてくださいね~
あびこっちより僕の方が似合ってるんだから
貰ってあげたっていいいんだよこの際
「いぇ~~~い!花形くんっ
おいどんにも履かせてつか~さいっ」
「がははは
おいどんが一番似合っとりますたいっ」
こらこらマンハタスリム君
はしゃぎすぎて靴のかかとを踏んじゃだめよ
なんせ物はあのドクターマーチンなんだからね
「この靴下ともコーディネートばっちりですたいっ」
あっ
いや~
へ?
あっ…
かかと…
いぇ~~~い
ということで
終演後は20以上も年の違う若者たちに遊んでもらた僕
良き1日でした ^^
ありささんとのDuo、歌と「間合い」で会話してたからでしょうか。
とてもいい雰囲気で演奏されたことが伝わります。
みんなで回し履きですか。
あらあら。ドクターマーチンの踵を踏んじゃダメですよ(^.^)
それにしても関西弁に広島弁、鹿児島弁と沢山方言が出てきますね。
「貸してみんさい」「つかあさい」は正に広島。
なんだかちょっと嬉しいです(*^^*)