Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2013/7/29//函館→東京。。。7月のツアーを終えて。。

2013-07-30 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

今日は
11時15分出発

東京まで13時間のドライブ
フェリー移動距離も含めると800キロ以上

ツアー中ずっとONのスイッチを切れないままだった気がするから
今日は道中OFFにして帰ろう


中村氏は函館駅を探索したらしい
海産物、丼物などなど
凄いらしい

ちょっと気になるが
どうも億劫で駅探索はせず
支度してからはゴロゴロ過ごした


そうだ
フェリーに乗ったら
ずっとマッサージチェア―をやって行こう


11時50分
乗船時間を5分過ぎて到着
一番最後に乗船





乗船して3フロアー階段で上がったら息切れと足に乳酸が溜まって倒れそうです



残念なことにマッサージチェアはこの船には無かった
行きに乗ったタイプより小振りで古いようだ


乗船後、中村氏は別行動
船内真ん中の共有ソファ ースペースで
和泉さんと二人並んで座った

サングラスをした和泉さんは
じゃがりこをツマミに昼間から水割りを飲んでる

僕はホテルの隣のコンビニで買ったビールを
乗船前に車中で飲んで既に赤い顔
そして二人とも髭面

向かいのソファーに座ってる叔父さん叔母さんが居心地悪そう

やはり柄が悪く見えるんでしょうね^^;


でもまぁ
演奏でエネルギー放電をし続けた後は
充電しなければならないし

手枷足枷を外して
気持ちを開放して過ごすわけです
迷惑はかけてはいないし
ただちょっと胡散臭そうに見られても平気かどうか
ってだけの話ですから
僕らは気ままに過ごしました

二人でソファースペースで酔って
しばらくはクダラナイ話をして笑ってましたが
一度リセットされると
早くも充電され始めたのか
自然と音楽の話になった

良い流れです


今後増やしたい曲を
急に和泉さんが言い始めたので
曲名とキーを携帯でメモした

僕の知ってる好きな曲も含まれている
東京に戻ったら少しずつ譜面に起こしてみようと思う



15時20分
下船準備のアナウンス

「下船の前にトロピカルなシャツを着た僕を撮って
さかきぃのブログの小ネタにでもしてよ」
と和泉さんから珍しく撮影リクエスト



音にナーバスになってる時は撮られるのをハッキリ嫌がる人だが
ツアーも終え
OFFになって本来の茶目っ気が戻ってるのだろう




無事青森に到着





。。。



「すいませんトイレに寄ってください」
という和泉さんの声で目が覚めた
いつの間にか眠り込んでいたようだ
続けて「250キロ走ってまだ花巻ですか…」と和泉さんの呟き声


18時半
花巻パーキングエリア



車を降りるとステレオでヒグラシの声に包まれた
ほんの15秒ほど立ち止まってヒグラシを満喫した
東京まであと500キロ





夕食休憩は1時間40分後の国見にしよう
という合意になる

函館→青森のフェリーで一緒だったGLAYの楽器車10tトラックを追い抜く
今回函館で大きなコンサートがあったようだ







東北道を南下してゆく


アルバムレコーディングで秋田へ向かう道中
雪で足止めを食らい否応なしに一泊した水沢を通過
まだ4ヶ月半前のことなのにずいぶん懐かしく感じる

初めて東北ツアーに出た時は全てが目新しく感じ
移動の風景を撮影し続けたが
今は地名にも見慣れてしまった

ツアーを回り演奏にも新鮮さが失われてゆくのか…
と一瞬不安がよぎったがすぐに払拭した

演奏だけは聖域であり
心を濁らすことで自らが手離さない限り
常に涌き出ている泉のようにピュアである

この泉の透き通った水が飲めるなら
誰かから理不尽な罵倒を受けてもきっと立っていられる


この水を飲み
そして自分の浄化するために音を出している

誰のためでもない
自分のため
である

その波長に反応してくださる方は必ず
自らの濁りと葛藤なさっている
とも感じる

自分の心中の濁りを知っている人は
もう既に美しい心を持った人といえる








人は言葉で伝達しているつもりでも
五感全てを使って伝え
また感じ取っている


僕の音色に反応し
癒されたと伝えてくださった方の放つ気配は優しく
僕が壊れやすいピュアを剥き出しにして奏でても
ふんわり包んで守ってくださる


一緒に奏でるミュージシャンからでさえ
何度となく踏みつけられることがある壊れやすい部分を
僕は僕のリスナーに守ってもらっているのだ


マイナスに落ち込めば
殺し合いまでする人間同士が
お互い無防備で
壊れやすいピュアな状態のまま関わることは
奇跡に近いことかもしれない

だけどこのツアーで
僕は少しだけでもそれを成し得たと感じている


音楽を生業にした僕は
音楽の神様に守ってもらいながら
ピュアが傷付くことがあっても
今まで精神が壊れるまで行かず生きてこれた

だが一般的な日常の中で自分のピュアを守ってくれる
何らかの神様を見付けることはなかかなか難しいだろう

神様が見つからない場所でピュアを無防備に開放することは
とても恐ろしくて誰もが二の足を踏むだろう

だからもしかしたら
ここまでずっと何十年も内省的な音楽を用いてピュアを露にすること
(言い換えるなら精神を開放するとも言える)を試行錯誤してきた僕に
運命が和泉さんとの縁を与え
そして沢山の地に伝えに行く役割を与えたのかもしれない

神様は居て
誰ものピュアを必ず守ってくれる
ということを伝えに…


こういう話題を語る時に一緒によく記すが
因みに僕は完全に無宗教だ
無宗教だが音楽と関わる毎に
いろんな信仰の説くところや
また先人が残した知恵や格言など全てが附に落ちてゆく



人生は自分を主役に据えた映画の監督をするようなもの

自分の好奇心を開放して命いっぱいに使い切ることなのだろう

その喜びが
Duo LIBRAの活動や
それを楽しみにしてくださる方へと反映されてゆけば良いのだ


気付けばすっかり外は夜のとばり…







。。。




20時半
きっちり予定通り国見サービスエリア到着

雨が本降りになっている

このツアー
食べ過ぎ納めに牛タン丼



21時
国見出発

川口インターを24時過ぎて通過すればETCで高速料金が半額になるのだそうだ
ちょうど良いペースのようだ



。。。



いつの間にか眠ってしまったようで
目が覚めると23時55分
浦和まで10キロの辺り





24時10分
無事にETC半額になり
首都高川口線に乗った
やっと東京に帰って来た




和泉さんと僕は
苫小牧での最終演奏以降 完全に店じまいモードだが
運転してる中村さんはまだON状態
ご本人運転が好きだとはいっても長期間運転
ありがたいことです




12時40分
麻布到着








2ヶ月に渡って南から北まで全国を周り
多くの収穫を得ました

それを糧に
優しさと情熱の両方の幅をもっと広げながら
心の奥深くまで届く音を目指したいと思います


是非また聴きにいらしてくださいね


関わってくださった全ての方に感謝しています
ありがとうございました




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1 コメント

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気持ちが (まき)
2013-07-30 11:18:11
何度も何度も読み返しています。
長紀さんの気持ちが痛いほど伝わってきます。
他に言葉が見つかりません。
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