Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

10/28

2018-10-31 | SUI(大地穂)

明けたばかりの新見を出発



鳥取まで下道130キロ 下道で3時間弱


もう慣れてしまって
このくらいの移動は楽勝に感じる
























今日の鳥取は3箇所で演奏するので
かなりハードです


1ポイント目は養護施設での慰問演奏です



写真公開出来ないのですが
様々な事情で沢山のお子さんたちがここで暮らしてます

7月のツアーの時に初めて寄らせて頂き
子供達が可愛くて
今回もハードスケジュールを押して
また来てしまいました



前回同様、演奏後に
希望者にギターに触れてもらう時間を設けました

小さい子は僕の膝の上に乗せて
ギターを一緒に持って^^
大きい子は一人で持たせてあげて


数援護にもSUIちゃんは子供達にねだられて
ジブリの曲を生声で歌ってました


こういう触れ合いが
ほんの少しでもお子さんの未来に
光が多くなることを祈って
また信じて
奏でさせて頂きました



この場所を繋いでくれた友人です






2ポイント目はこちら

初めての訪問
フォーク酒場もみの木さん






店は2階

階段下までなにやら音楽が聞こえてきてます



店内に入ると
大音量で1975年の嬬恋のコンサートで
吉田拓郎さんが熱唱してる動画が流れている

拓郎大好きとおっしゃるマスターにご挨拶し
サウンドチェック



鳥取に来て知りましたが
もみの木さんは今日を最後に店を閉めるとのこと

なんというか...
節目の日に演奏に来てしまいました


フォークをこよなく愛するマスターは
キャラが立ってらして
浪速の名物おじさんみたいな
人間臭い愛すべき肝っ玉おじさんでした



リハしてる我々の音を気に入ってくださったようで
次々に常連さんに電話して
「今日の演者は良いから来い来い」と
声けけてくださった



投げ銭で地方を周るのは良いことだと思います

その時の丸裸な自分が等身大に評価された分だけの
報酬を頂くわけです

お店に入った時のご挨拶から始まって
リハの間も一瞬も気を抜けない

だから表現者にとって
こんなに厳しくも正しい環境は無いですね

何のしがらみも無く
迷うことなく自分をぶつけることが出来る




本番が始まる頃には客席も埋まってました

今日の前座を担ってくださった地元ミュージシャンの
みにょる君

きっと「みのる」という名前なんでしょうね

僕も「しゃかきぃ」とでも名乗ろうかしら
文字にすると「釈迦奇異」とか?





我々の本番




アンコールでは
マスターに背中を押されて登場した奥様とのジョイントで
1曲




お店最後の夜ということもあったのでしょうか
沢山の常連さんたちでどんどん盛り上がり
終演後に遅れていらしたお客様にねだられて
1曲歌うSUIちゃん






賑やかな中にも
今夜が最後の切なさを内包した宴は
終盤にさしかかり
マスターはかなり泥酔してらしたご様子

人間にとって
こんな夜は
沢山飲んで良い日なのだと思う



我々の音を気に入って頂けたのに
これで閉店とは残念ですが
三三五五皆で微笑みながら参りましょう


マスターご夫妻
どうぞお元気で

お客様
ありがとうございました





3ポイント目は前回7月にお邪魔したラダックさん
22時からの演奏です






もみの木で前座してくれた
みにょる君が
急遽ラダックでも前座してくれるということになり

僕の好きな高田渡さんの「生活の柄」と
かまやつひろしさん作曲の名曲
「やつらの足音のバラード」を歌ってくれて



高田渡さんもムッシュかまやつ氏も
もう此の世に居ないけれど
ずっと若いミュージシャンが
曲に反映された先人達の心を継承している光景を
僕は感慨深く眺めてました




18日からの長い旅で
疲れもだいぶ溜まって来てる中
その事を十分にわかって出してくださったラダックマスターの手料理は
す〜っと体の疲れが取れるような温かさでした






このお店は
何か...自分の中からス〜ッと
音が流れ出すような不思議な感覚があります

それを科学的に説明できませんが
一つ確実に言えることは
マスターが人間愛として優しい人

だから
僕の中の怯えやすい心が安心して
自然と解放されているということだけは
ハッキリと自覚出来ます


そんな空間で我々も奏で
今日の演奏は全て終了しました





明日は広島まで下道270キロ 5時間半

入りは14時


車移動なので何があるかわからないから
4時起き5時出

ツアーも佳境に入り疲れもピーク
一刻も早く眠らねば


カプセルホテルとかに宿泊予定でしたが
昼間の施設慰問での縁を繋いでくださった友人が
急遽、男性の僕だけなら
と泊めてくれることに

SUI女史はホテル泊



深夜
彼のお宅にお邪魔し
ささやかに酒盛り

鳥取名物の豆腐竹輪だそうです


これは小さなスイカの醤油漬け




シャワーをお借りし
明朝すぐ出られる支度を済ませて就寝

用意してくださった布団に入ると
ここは極楽か、という心地良さ


連日の演奏による連続緊張と
長距離移動の疲労
旅先の心もとない心細さなどが
こうした一宿一飯の恩義を
心に染み入るほど感じての心地良さなのだろう



ハードな1日だったけど
鳥取の地に感謝です











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