Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2023/7/26//生BGMの日

2023-07-26 | 演奏記録










自分が出したい音色って
何だかわからなけど
最初から決まってるみたいなんですよね

それはもうずっと以前からで
ギターを弾き始める前からだと思うんです
不思議だけど


で今日なんですが
ライブではメインにずっと使ってきたタカミネのエレガットを
今、20年ぶりくらいにメンテに出しているので
今日はラミレスを使いました

この2台はネックの長さも太さもピックアプも違うので
同じゲージの同じ型番の弦を張ってるけど
まるで弾き心地が違っちゃうんです

数日前にメンテに出すまで
どっぷりタカミネの方を弾き込んでいたので
爪弾く感覚は当然タカミネのモードに整っているところ
今日はラミレスなのでタッチのニュアンスが上手くいかなくて
初っ端から自己嫌悪に陥るような音色で

生BGMの日はぶっ続けで3時間弱弾き倒すのですが
半分くらい時間が過ぎたくらいからやっと
音色が整ってきました


コンピューターが発達して
音楽もサンプリング音源やら打ち込みやらで
リアルな音源を作れるようになっている昨今ですが
私が日々感じている
人が生で爪弾き出す音色や質感というのは
当然ですがコンピューターでは決して再現できない


毎日刻一刻と爪が伸び
爪の長さが変われば当然音色も弾き心地も変化し

肉体は細胞分裂し
分裂する毎に新しい自分になり感覚も変化し

社会という群れの中で心は揺れ動き
揺れ動く度にそれは演奏に影響し

自然界は気温湿度が変化し続け
それが変化すれば当然音色や質感も変化する


また
エレアコなので9V電池を使用しているが
アルカリとマンガンで音色が変わる
(ちなみに私は某メーカーのマンガンしか使わない)

アコギ用のアンプでもまるで音質が変わってしまう
過去にいろいろ試行錯誤しやっと決まった今のアンプも
入力レベルを少し変えるだけで

音の芯が変わって弾きにくくも弾きやすくもなる

ケーブル抜き差しの際やチューニングの際に電気信号をオフるため
AB出力切り替えができるバッファーアンプをかましているが
このエフェクターも機種によって
間にかますだけで嫌な音になってしまう

今かましているバッファーも
同じメーカーの同じ型番を私は3つ所有しているが
この3つがまたどれも音色が違う

その中で一番ベターな音色のものを使っているが
ギターからエフェクターを経由して
アンプに行くまでのケーブルによって
また音色が違ってしまう

高中低音域ニュアンスが気に入っているメーカーの物を2本使っているが
そのメーカーがモデルチェンジしていて
古い型のものと新しい型のものでは
中域の膨らみが違う

使用するケーブル2本は
新古の組み合わせを全て試して
今は新と古を1本ずつ組み合わせて使っている
ちなみに2本とも新にすると中域が膨らみ過ぎて弾きづらい

そして最後に
奏でる場所、空間の「鳴り」によって
音色や質感は変わってしまう



これら全ての条件を
自分が気に入る音色の方向へ
少しでも近づけることは
ほとんど不可能と言ってよい

そこを諦めず
少しでも納得いくための試行錯誤をし続けている

ということがある意味
「奏でる」こととイコールといえる



そういうことを今日も3時間弱
してました



奏でる場を頂けることや
耳を傾けてくださる方が存在することへの感謝とは
全く違ったもう一つの次元で
こういうことをしてるんですよね
奏者って




ということで
本日も生BGM
演奏の場を頂戴しまして
ありがとうございました









ガソリン使い果たして小鳥と一緒に暮らしてる部屋に帰宅
うちの子たち全部放鳥
癒しの時間
7羽勢揃いです























 

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1 コメント

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Unknown (takky-sheng)
2023-07-31 19:45:50
3時間じっくり聴きたいですね。
ずっと続けてください。
katsuura
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