エゴノキにモズ
私は生BGMの日
出発
雲一つない秋晴れ
今日はなんだか祝日のような賑やかな雰囲気でした
先月の生BGMはワクチン接種の翌日に当たってしまったので大変でしたが
今日はずっと集中出来て気が付いたらもう15時でした
1音1音を確実に認識しながら弾き続けるというのは本当に難しいです
気を抜くと指が憶えてるまま惰性で弾いてしまい
そうすると音霊は流れてしまう
流れた音は聴き手に届かない
BGMですといいながら
実は毎回こっそり届かせようと企んでいる私
なので客席の会話が途切れると心の中でニヤつく
でも別に客席が受け取らなくて
会話が続いてても構わないんです
風とか日差しみたいなものであれば良いので
自分の音は
風に吹かれて気持ち良いと感じる時もあれば
ただコートの襟を立てるだけの時もあるように
日差しが気持ち良くありがたいと感じる時もあれば
日差しの存在を忘れてる時もあるように
掴もうとすれば擦り抜け
無視すれば耳元にまとわりつくような
時空の縛りのない浮遊層に生息している
捉えどころのない生き物である
音という名の存在を
産み落とし続けられれば良いのです
そもそも言葉に出来ないものが芸術諸行なので
今日のことを言葉で語るのは所詮無理なんですが
こんな風にわけのわからない文言ででも
書き残しておきたくなるんですよ
何故かってうと
奏でたことが愛しいから...
いや
もう言葉にするのはやめておきます
今日も感謝しかありません
15時になって店内の客足も消え演奏終了
外の明るい日差しの中ではワークショップの皆さんの出店
バザーみたいで良い雰囲気
そして雲一つない夕空の下
帰路
今日もありがとうございました