Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2021/10/25//昨日の後記的な

2021-10-25 | 演奏記録



am9時
穏やかな深秋の色






昨日のジョウビタキ♀に続き
ツツジの木にジョウビタキの♂

また慌てて撮ったので最初ブレてますが...
綺麗な模様





ジョウビタキのメスは地味ながら上品な色ですが
オスはメスと全然違うはっきりした色なんですよね





メスとともに渡ってきたばかりなんでしょうね
エゴノキに飛び移ってしばらく留まってくれたので
少しピントが合いました




ジョウビタキの雄は
過去に団地の敷地内で2度ほど目撃しましたが
うちのベランダの前までオスが来たのは初めてです




今年はたくさん野鳥に遭遇できそうな予感...











ところで昨夜のmosottoでは自分の音色を上手く作れず
弾いてる間ずっと心中迷いがあったのですが
帰宅してアーカイブを拾い観してみたら
まぁまぁ聴きやすい音色になってたようなので
安心したのと同時に
少し俯瞰も出来た気がします




数十年使って来た前の楽器では
子宮の中で聞くかのような
くすんで、こもったような
そして長く尾を引くような
ある意味
ガットギターらしからぬ音色で
自分の精神の内側をえぐり吐露して来たので

その楽器がもう老朽化し
最近持ち替えた今の楽器は
もっとブライトな音色
ガットギターらしい音色
だけど前の楽器よりサスティーンが少ない
弾弦の強弱に呼応する音量が
前の楽器と全然違うので
内声弦が大きく出てしまったりもする
などなど
描くために前の楽器で数十年使って
己の体が体得したコントロール方法が
この新しい楽器に対してまだ上手く効かない



でも多分
新しい楽器の方が
一般的には聴きやすい音色なんだと思いました
自分がリスナー側にまわって聴くにも聴きやすかったし



まぁ思うわけですよ

一生抜け出たくないと思うような生ぬるい体液
の中に浸かったままのような前の楽器の音色に
埋もれた状態で私は何の情景を眺めては
それを写し取っていたのか...

以前の私の音色を深層部で受け取ったリスナーに
「貴方は私の音色の中に何を観ましたか?」
と今、訊ねてみたくなります


新しい楽器の音色で私は
今までのように自分の内側を深くえぐり取れるのか

もしくは加齢による達観や人生体験を重ねたことなどで
もう深くえぐり吐露する必要も自分にはほぼ無いところまで
浄化が進んだ、ということなのか

また、だから無意識にこの新しい楽器に移行した自分がいたのか


そんなこと諸々
もうしばらくこの新しい楽器と付き合ってみないとわからない




ちなみに昨夜帰宅し
古い楽器の方に戻した方が良いのか、と弾いてみましたが
数十年弾いて来た楽器なのになんだか少し他人のような感じ

なんとなく
もうこの楽器には戻れないのかな
という感覚を持ちました

ほんの僅かな寂しさが
私の頬を撫でて行きましたが
その寂しさに囚われればまた
今までと同じままのステージに留まることになりますから
無関心を装いやり過ごしました



私にとっての楽器や極論、音楽自体は
人生の杖であり人生の羅針盤なので
杖や羅針盤を今までと違うものに替える時期は
迷いが沢山生まれるのでしょう

迷いは私を元のステージに留まらせようとする

その迷いの一つ一つを
実体験の中で楽器とともに解決しながら
本当に安心出来る相棒になっていくわけで...




「迷い虚う男」








大坪さんの曲たちは
憂という美しさに満ちていて
私は心中溜息を漏らしながら
その美の中に浸らせていただくわけです
ギターを弾くという形をとりながらね

そのお気に入りの大坪さんの曲を弾かせていただくのにあたり
納得いく音色になってなかったモヤモヤ感もあるのでしょう


ただ遠く思い返せば
楽器屋で試奏し、気に入って購入したはずの古い方の楽器も
購入して初期の頃
思った音色が出ずゴミの日に捨てようと思ったのを
知人が止めて預かってくれ
数年経ったある日ある時
脳内でピン!と点と点が繋がり
預けてた楽器を返してもらい
そこから猛烈な速度で自分の納得いく音色へと
育っていったんですよね

なのでこの新しい楽器にもそういったステップが
この先待ってるのかもしれません


なので結局
演奏というのは修行のようなものである的な考えに
自分が落ち着くわけで

腑に落ちれば
そこからは黙って行を重ねるだけ、と
心は晴れるわけで



大坪さんの昨夜の難しい新曲を奏でるに
脳内の使ったことのない部位を使わされたような
とても新鮮で楽しい感覚を持ちました

そういう新鮮な脳内感覚は
覚醒を導き出してくれるのでしょう

大坪さんの音楽に触れたことで
私の奏者として眺めている風景が
次のページにめくられた
といえる



大坪さんの精神の深層部から吐露されたものを
この現実世界で受け取り共有し
私は己の精神の深層部へと持ち帰ったのだと思うのです



音楽家大坪さんは
私にとって非常に貴重な存在の方です

とはいえ
そのありがたい存在に依存してしまったら私の精神は迷子になるので
今まで通り独りで音楽の道を歩むことは何ら変わりはない

「孤独を共有する」
ってことで
人生の中の今日という日の段落
のオチは出たようです






「私の精神深部をいじる男」











。。。





21時
明後日の生bgmの練習

指への負担が大きいため
しばらくお蔵入りしてた曲も久々におさらい























コメント
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