画家小田さんには通算5回の修正をお付き合い頂き
年内ギリギリでジャケットデザインが完成した
「時を股がった心の中の想い」という
非常に説明しづらい観念的なイメージを
なんとか言語化しながら伝え、現実での「絵」にまでするのは
小田さんも僕も
また見守りつつ要所要所で意見してくださった菊池さんも
3人とも難しかったのではないかと思うのだ
人の世では「我」を通せば摩擦が起こるばかりだが
芸術の世界では「我は折らず、合わせて和とする」ことが重要だと常々感じている
そこが芸術の神に近い部分だ
完全なる神に人は決して届かない
だが
この作業
そこへ近づけるステップにはなった
それだけで十分な命の仕事をしたと思える
あとは音のミックスダウンとマスタリングが上がって来たらプレス
ということになる
30年来の音楽仲間に紹介してもらった今回のエンジニアさんは
昨今の音圧戦争に辟易している僕と同じような価値観を抱き
僕がこのアルバムを作るのにあたり多大なインスパイアを受けた
藤代誠二さんの影絵の世界を僕と同じように愛する人であった
こういうご縁にも必然を感じる
このまま
我を折らず和する縁を引き寄せて行きたいものである
自分ごときには
まずまず立派な年越しとなった