星を見ていた。

思っていることを、言葉にするのはむずかしい・・・。
良かったら読んでいってください。

本を読む楽しみ

2008-05-23 04:29:50 | つぶやき
 最近、昔読んだ本を無性にもう一度読みたくなることがよくある。私が本を読むようになったのは中学3年のときであるから、子供の頃から本の虫だった人よりあまりたくさんの本は読んでいないと思う。中学3年のとき、作家の簡単な紹介をしてある冊子か何かの、太宰治の欄を見て「生涯で三度自殺を試みた」という一文にとても興味を持った。中学生の頃の私は死ぬことばかりを考えていて、生涯で三度自殺を試みた人の文章はどんなものであるか読んでみたくなった。

 そしてその年の夏休みは、太宰治の本を端から端まで読んだ。太宰を好きになった人と同じように、どっぷりとはまってしまった。私は小説を、どう読むべきなのかどう鑑賞すべきなのかは良く分からない。ただ読んで感じているだけだと思う。だから、それだけ読んで理論的な感想やどこをどう好きなのかということを順序だてて言うことはできないが、とにかく好きになってしまった。

 私の読書の仕方はかなり偏っているので、満遍なく名作を読んでいるわけでもないし、教養として読んでおかなくてはならないような類の本もたぶんほとんど読んでない。それに記憶力がすこぶる悪いので読んだ端から忘れる。読んでいるときは夢中になって先へ先へと進むけれど、そして読み終わったあとには数日間その世界に浸っているけれど、時間が経つと内容は忘れてしまうものが多い。私が記憶に残っているものはよどど何か心を動かされたものに違いない。

 若い時の読書は、話を読み進むためだけに読んでいて実はよく内容を分かっていなかったのではないか、とこの年になった今よく思う。だから今読んだらかなり違う印象を受けるのではないか。また最近他人のブックレビューやその他にも昔読んだ本を思い出す機会がそこそこあって、本棚をひっくり返してみたくてうずうずしていた。本の量は本棚一台?分しかないのだが、その前に(だんなの)大量の荷物が置いてあって探せなかったのだ。

 そして今日、だんながやっと部屋の整理をしてくれたので本棚を覗くことができた。探していた本はほとんど発見された。すごく嬉しい。探していて分かったけれど、やはりかなり買って読んだことを忘れている本が結構あった。同じ本が二冊あったりした。難解で途中で諦めたらしくしおりが真ん中あたりではさんである本が数冊。内容がつまらなかったらしく同じくしおりが途中ではさんであるのが数冊。

 発見に至った中で、すごく読みたいと思っていたのが
・エレンディラ(G.ガルシア=マルケス)
・凍りついた女(アニー エルノー)(「シンプルな情熱」を探していたのになかった)
・ノルウェーの森 上・下(村上春樹)
・濹東綺譚(永井荷風)
・小説家(小林紀晴)
・フランソワーズ・サガンの本
だった。再読なのにどういう感じを受けるのかを考えると、すごくわくわくする。

 自分が、こんなに拙い文章でも、一応文章を書くのが好きだと言う自負があるので、自分の好きだと思う作家の文章はもっともっと読みたいと思う。


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