星を見ていた。

思っていることを、言葉にするのはむずかしい・・・。
良かったら読んでいってください。

天使が通り過ぎた(18)

2008-01-20 13:37:41 | 天使が通り過ぎた
 アイロンを借りるためにフロントまで出向くと、もうチェックアウトし始めた人たちが何組かいてロビーはやや混雑していた。フロントには二人の従業員がいたが両方ともチェックアウト客を相手にしていたので、切りのいい所で声を掛けようと暫くの間待っていた。
 
「先ほどは大丈夫でしたか?」
 不意に声を掛けられた。振り向くと先ほどのコーヒーの男性が立っていた。紺色のセーターにフィールドコートを着て立っている男性は、昨日のフォーマルスーツの人とは別人の人のように見えた。意外に若いのかもしれない。
「はい。大丈夫でした。」
 私はさっきと同じように大丈夫を繰り返していた。こうして正面に立って見ると、かなり大柄な人のようだった。やはり心配そうな顔をしてこちらを覗いていた。
「もうチェックアウトなさるんですか?」
 男性は私の全身をざっと見てそう質問した。
「いえ。アイロンを借りようと思って。まだ帰らないです。」
「あの本当にクリーニング代を出させてください。かなり染みがついてしまって、落ちないでしょうあれじゃあ。」
 私がアイロンと言ったので何かやはり悪いと思ったようで、また彼はそう申し出た。
「ああ、いいんです。普段着のズボンなんで。本当に別に気になさらないでください。」
 コーヒーの男性は私の姿をじっと無言で数秒見つめていた。どうしたらいいものかと思案しているようだった。
「帰りはどうやってお帰りになるんですか?バスで?」
「そうですね。バスで駅まで出て、そこから電車で。」
「失礼ですが、」
 男性は私ではなく私の後ろのほうを見ているような目で「お一人でいらしているのですか?」と聞いてきた。
 特にここで隠しても仕方がないので「ええ。」とだけ答える。
「よろしければ、駅までお送りしますよ。」
 しばらく躊躇しているようだったが意を決したように男性は言った。
 私はそんなことを言われるなんて予想もしていなかったので、「ええ、でも。」と曖昧な返事をしてしまった。この人は先ほどのコーヒーの件で、どうしても何か償いをしたいのだろうと思った。この人が悪いわけではないのだが、あの染みを見てしまったらやはり悪いという気になるのだろう。私としても、もしあの服がお気に入りの高価なものだったら、あーあ、という気にもなるのだろうが、部屋着として持ってきた安物のズボンなのだから、そこまで悪いと思われることでもなかった。

「ああ、ケンちゃんやっとその方見えたのね。」
 その時フロントの奥から、着物姿のふっくらとした品のいい女性が出てきて、その男性に声を掛けた。このホテルのおかみのようだった。
「先ほどは大丈夫でしたか。お着替えはあったのかしら?」
 おかみと思われる女性は続けて私に向かってそう言った。
「はい。あの、アイロンをお借りできますか。」
 私は当初の目的をここで思い出した。
「あらお洋服ね。クリーニングにお出ししましょうか?すぐやる様に言って1時間ほどできっと出来ますよ。」
 おかみはにこにこと私とケンちゃん、と呼ばれた男性の両方を見ながら言った。この男性はおかみと知り合いなのだろうか、と思っているとまた続けてしゃべり出した。
「この方うちの息子のお友達なんですよ。何だかすごくお客様のこと気にしていらして。ここで待っていたらチェックアウトの時お見えになるからじゃあ待っていたらと言ったんですけどね。」

 私はそんなに話が大きくなっていることに恥ずかしくなってしまって「そんな。たいした染みでもないんで、そんな気になさらなくても・・・。」と男性とおかみの両方に言った。
「あの本当にアイロンだけお借りできますか。すぐお返しするので。」
 私がそう言うとケンちゃんと呼ばれた男性は「じゃあ、駅までお送りします。それ位のことで申し訳ないんですが。せめて。」ときっぱりと言った。
 おかみはまたにこっとして「そうね、そうして差し上げたら。バスはなかなか来ないし、今日はあいにくの雨ですしねえ。この方、車の運転は上手だから大丈夫ですよ。」と言った。
 私は知らない人の車で送ってもらう、ということに何となく抵抗を感じていたものの、ホテルのおかみの知り合いだということが分かったためか、それともこの人の、なんとなく人を安心させる感じのする風貌と声の調子のためか、これは承諾してもいいんではないかという気持ちに傾いた。だがやはり知らない人ということに多少の不安もあるのだった。私がどうしようかと躊躇し無言でいると、「では、アイロンはお部屋にお持ちしますね。」と言っておかみはまたフロントの奥に消えた。
「ロビーでお待ちしていますので。」
 ケンちゃんという男性は一言言うと、ほっとした表情をして荷物の置いてある奥の長いソファに戻っていった。

にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ
人気blogランキングへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使が通り過ぎた(17)

2008-01-14 17:09:16 | 天使が通り過ぎた
 その男の人はこちらを本当に申し訳なさそうな顔をして見ていた。薄く小さめのフレームの眼鏡の奥から、きっちりと二重になった瞼と黒目が覗いていた。その表情は、何か私に同情しているようにも見えた。私は咄嗟に、今朝先ほど化粧もせずに部屋を出てきたことやコンタクトレンズではなく度の強いメガネでいるということを思い出した。そして髪は無造作にクリップで留めてあるだけなのだった。こんなところで、どうせ私はひとりなのだから、と構いもせずダイニングに降りてきてしまったことを、急に恥ずかしく思った。そして自分のせいではないとはいえ、ズボンにはまるで粗相をしたような大きな染みが広がっていた。こうして改めて見ると、染みは先ほどよりさらに大きく広がったようにも見えて、もしかしたら中の下着にまで染み込んでいるのではないかと思い立ち、そう思うと今すぐにでも部屋へ帰って染み抜きをしたほうがいいように思われた。ズボンはともかく、下着は下ろしたてのお気に入りだった。私は旅行に行くときはいつも新品の下着を持ってくるのだ。

 「本当に大丈夫ですから。ちょっと失礼しますね。」
 私は席を立って部屋へ戻ろうと思った。朝ごはんの時間は終わってしまうが、この場所に急に居たくないという気持ちになった。コーヒーの染みはこぼれた瞬間は熱いと感じたが、今となっては冷たく皮膚にはりついているようで気持ちが悪かった。隣に立っている男の人にあいまいな笑顔を向けると、部屋のキーを持って立ち上がった。

 部屋に戻ると、今日これから遠い家まで帰らなければならないということが、甚だ億劫に感じられた。朝からついていない。別に洋服がどうのこうのというわけではないが、何だかとても「ついていない」という感じがした。間が悪い、というか、自分の不手際ではないがなぜか惨めな境遇に陥ってしまう、という星のもとに自分は生まれ付いているんじゃないかとさえ思えた。

 ズボンを脱いでお湯を出して染みを洗った。洗面所にあった石鹸で洗ってみると意外によく落ちた。下着までは染みになってはいなかったのでそのことにほっとした。ズボンはなくても昨日着ていたワンピースを着て帰ればいいのだけれど、下着の替えはこれ以上ない。昨日着ていた下着をまた着けたくはなかった。ズボンを脱いで狭いバスルームでつまみ洗いをしていると、体が薄ら寒い感じがしてきて、そのままバスタブにお湯を張る。いつも入るより少し熱めに。面倒臭いという気もしたけれど、どうせチェックアウトまでまだまだ時間があるのだから、お風呂に入ってもいいかと思い直す。

 バスタブに静かに身を沈めると、シャワーカーテンを閉めた狭いバスタブだけの空間の中に、しょんぼりと膝を抱えて座っている自分の姿が、なんとも寂しいものに感じてきた。このシャワーカーテンがいけないのかもしれない。体を洗う訳ではないのでカーテンを開け放す。とたんに洗面台の前の鏡が曇り出した。透明なお湯に透けて見える自分の裸を見ていると、なんだかやはり心もとない感じというか、どうしようもなく人恋しいという気持ちが湧いてくる。寒いからなのか、朝からついていないからなのか、お腹が減っているからなのか、自分でもよく分からなかった。肩が出ていると寒く感じたので、肩を沈めて足を投げ出す。

 お風呂から出ると、髪の毛を整えワンピースに着替えた。部屋のライティングデスクの前に腰掛けて、じっくりと化粧を始めた。化粧そのものは難しいテクニックは分からないし特に気合を入れてしているわけではないけれど、化粧をしている時間というものは結構好きな時間だった。ひとつひとつの動作は無意識に手を動かして進んでいくが、その動作を慎重に丁寧にすることで気分を落ち着けることができた。ベースメークとファンデーションをし、アイラインとシャドウをつける。マスカラを、瞼にくっつかないように慎重にブラシを動かしながら付けている間、後でフロントに行ってアイロンを借りてこようと考える。先ほどつまみ洗いしたズボンにざっとアイロンを掛けておけばよい。皺にならないだろう。帰る支度をしたらここをチェックアウトしよう。途中で特にどこにも寄りたいところはなかった。眉毛をブラッシで薄くなぞり、頬紅をうっすらと付け、リップクリームの上に口紅をつけると、化粧は終了した。今朝の眼鏡の素顔に比べたら、随分とましな自分が鏡に映った。

 化粧を一切しない人がたまにいるけれど、私はこの一連の作業をしないとその日一日落ち着かなかった。ちぐはぐな洋服を組み合わせて出掛けたり、髪の毛がまとまらないまま出掛けると一日何だかそわそわしてしまうように、化粧をしないで出掛けた日はどうも気分が乗らないのだった。女のお洒落なんてたかがファッションだと言えばそれまでだけれども、私にとっては、そして他の女の人にとってもそうであるかもしれないけれど、それは精神を落ち着かせたり自分に少しだけ自信を持たせるための、ちょっとした儀式のようなものであるような気がする。

にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ
人気blogランキングへ

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使が通り過ぎた(16)

2008-01-11 00:43:19 | 天使が通り過ぎた
 外の、静かに降る雨を見ながら、もう一泊ここにいられたらいいのにと思った。雨の降る日は、じっと閉じこもって本でも読んでいたいものだ。体が寒くなったらお風呂に行って降る雨の中を露天に入り、そしてまた暖かい部屋に戻って誰にも邪魔されずに本を読む。でも今日の夕方の新幹線で帰らなくてはならないのだ。

 窓際に座った私は、大きく取られた窓から濡れている中庭を眺めた。綺麗に手を入れられている木々に音もなく雨が染みこんでいる。この冷たい感じのする雨を、ちょっと前にどこかで見た気がした。寒くて、凍えそうな雨。ああ、通彦にあの通告をされた日だ。あの日店を出て最寄り駅まで帰る途中、私は寒くて寒くて仕方がなかった。ジャケットの前を合わせて、自分の体を抱くようにしながら傘を差し、歩いた。寒くて寒くて、そして持っていた紙袋はぐちゃぐちゃになって、スカートやヒールは容赦なく濡れて、おまけに私は相当情けない顔をしていた。雨が、あんなに冷たいものだとは知らなかった。体が冷え切って、大袈裟にでなく歯ががちがちとした。私は避難する場所を探していた。もしくは、一人きりになれる場所を。暖かい温もりのあるところ、私が一人になってしまったと、誰にも知られないように自分ひとりだけで居られる場所へ。

 テーブルの上のコーヒーカップに手を伸ばしたとき、子供がふざけてこちらの方に走ってくるのが目に入った。そしてちょうど私の横を通っていた人にぶつかった。と同時に私の体の側面に何か熱いものが落ちてきた。一瞬何が起きたのか分からなかった。床を見ると白いカップが落ちて割れていた。

「大丈夫ですか?」
 私の膝の上から足元にかけて、茶色い染みが広がっていた。私は呆然とその染みを数秒間見つめてしまった。腿は火傷というほどではないけれど、熱いという感覚がした。さっきの子供が突進してきて、この横に立っている人にぶつかりトレイの上のコーヒーカップが落ちたのだとその時理解した。
「ああ、はい。」
 一応そう答えたものの、ベージュ色のズボンの上に広がった大きな染みは、もう一生落ちそうもないような気がした。とりあえずテーブルにあった紙ナプキンで染みを押さえた。気が付いた従業員がダスターとおしぼりをいくつか持ってこちらに向かってきた。隣に立っていた男性も慌てておしぼりをこちらに差し出し、「熱くなかったですか?」と続けて聞いてきた。
「あ、大丈夫です。大丈夫ですよ。」
 テーブルの上と床と椅子に広がった茶色い液体と割れたカップは、従業員がさっと拭いて瞬く間に綺麗にしてしまった。従業員も同じく「お召し物は大丈夫ですか?」と聞いてきた。
「部屋に帰ったらすぐ洗うので大丈夫ですよ。」
 私は必要以上に笑顔を作って答えた。従業員は去っていき、隣に立つ男性は申し訳なさそうな顔をして「済みませんでした。洋服の代えはありますか?」と言ってきた。
 私はこの人が悪いのではないのに、と逆に気の毒になってしまい、余計ににっこりとした顔をして「大丈夫です。」を繰り返した。
 
 まるで叱られた子供みたいな表情をしているこの男の人を見て、どこかでこの顔見たことがある、と考えた。こんな場所に知っている人など勿論いない。どこでこの顔を見たのだろう。そして数秒考えて、昨日夕方の散歩から帰って来たとき、結婚式の格好をしてフロントデスクにいた男の人を思い出した。多分、その人だ。
「もし時間があったら、すぐに頼んでクリーニング急いでやってもらいましょうか?それか、クリーニング料金を払わせてください。」
 私はそんな考えは思いもよらず、大して高くもない普段着同然のパンツに、クリーニング代だなんて、と少々恥ずかしい思いでその申し出に逆に恐縮してしまった。
「ああ、そんなこと気になさらないでください。これくらい大丈夫ですから。それにあの、そちら様が悪いのではないのですから。」
 ちらと食堂の反対側の隅の方を見ると先ほどの子供が席についているのが見えた。子供の親は今のこの出来事にまったく気が付いていないようだった。


にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ
人気blogランキングへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使が通り過ぎた(15)

2008-01-02 20:13:04 | 天使が通り過ぎた
 暗い露天で星空を見ていると、次第に心が静まっていくのを感じた。自分自身の、うまくコントロールできない感情に振り回された一日だったが、今はもう、ただ在るがままのような気がした。道彦はいないけれど、そして私はまだ通彦が好きだけれども、いまこの場所でこうして星空の下一人で温泉に入っているということは、ささやかだけれども嬉しいことに違いがない。誰かに振られる、なんて多分ありふれたことなのだ。こんなことは人生のうちでこれから何度もあることなのかもしれない。

 そうして無理やり、自分自身を納得させているような、なだめているような自分と、それとは別に自分の思考に思い切り感情的に浸っている自分と、二人の自分がいるような気がした。思うまい思うまいと念じながらも、勝手に湧いてくる通彦への未練染みた思いを断ち切れない自分と、そんなことは良くある事と醒めた目で見ている自分の、二人の自分の間を行ったり来たりしていた。そして止まることがないその思考の繰り返しに、自分自身でもうんざりしていた。

 肩まで浸かって暑くなると淵に腰掛け風に当たり、また冷めてきたら湯船に入る、ということを繰り返し、もういいだろうと露天を後にした。中の風呂のほうにも人は誰も居らず、人がいないのをいいことにまるで家のお風呂に入っているようにすたすたと脱衣所まで向かった。


 遠くのほうで何かが鳴っている。なんだろうと思いながらも眠気に勝てずそのまま目を瞑っているとそれは聞き慣れた目覚ましの音だった。手元に手繰り寄せ目を閉じたままボタンを押して止める。私はまた夢の中に戻る。しばらくするとまた目覚ましがなった。また手探りでボタンを押し、しばらくぼんやりした頭で考える。今日は、何曜日だったっけ。

 だんだんと頭がはっきりしてくると、今日は平日でないことを思い出した。うっすらと目を明ける。天井とカーテンと落ち着いた内装の室内を見て、ここが自分の部屋でないことに気づく。そしてぼんやりと思い出した。新幹線と電車を乗り継いでここまで来たのだった。ここはホテルだ。そしてもう一度考える。お風呂に入って出てきて冷蔵庫のビールを飲んでそのまま寝てしまって、一度目を覚ました。夜中の露天に行こうと思っていたのだが、昨晩は睡魔に負けて面倒臭くなってしまったのだった。

 手元の携帯を見た。まだ6時半だった。いつもの目覚ましの設定をオフにしていなかったのだ。せっかく誰も邪魔する人もいないのにこんなに早く起きてしまって、と思いつつ、二度寝の楽しみを与えられたようで、またそのままうつらうつらと寝入ってしまった。

 次に目を覚ましたとき、ひどく時間が経過しているような感覚がして慌てて時計を見た。8時半だった。とっさに朝食の時間を確認した。9時半までだった。慌ててベッドを抜け出し、身支度を整える。化粧をゆっくりとしている時間がないのでとりあえず顔だけ洗い髪をさっとまとめて、メガネを掛けて食堂に向かった。慌てて朝ごはんを食べるのが嫌なのだ。

 朝食の場所に指定された場所は日中はレストランとなっている場所だった。朝起きてすぐコーヒーが飲みたい私は、洋食の朝ごはんがあったので嬉しくなった。トレイの上にコーヒーとクロワッサンとスクランブルエッグとサラダを乗せて、席に着いた。

 窓から見える外は、しとしとと雨が降っていた。昨日あんなに天気が良かったのに、と意外な気持ちで眺めていたが、こういう場所の天気は変わりやすいのかもしれないとも思った。雨が降っているせいか外は昨日より寒々しく感じた。チェックアウトは何時だっただろうか。11時だったか。ご飯を食べてからそれまで少しゆっくりと過ごそう。そしてまた、昨日来た道を帰るのだ。特に観光なんて必要がないと思った。それに帰るだけで一日掛かりになってしまいそうだった。

 コーヒーを飲みながら外の雨を眺め続けた。どうして雨降りの日は、気分がふさぎ込むのだろう。私はもともと雨が嫌いではなかった。子供の頃朝起きて雨が降っていると、家の中に立ちこめる何ともいえない匂いと、静かに停滞しているひやっとした空気が好きだった。雨が降ると時間がゆっくりと経過するような感じがした。そんな中で、お気に入りの絵本を眺めたりお絵かきをしているのが好きな子供だったのだ。

にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ
人気blogランキングへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする