星を見ていた。

思っていることを、言葉にするのはむずかしい・・・。
良かったら読んでいってください。

ひとり温泉

2022-06-18 13:07:03 | つぶやき

 先月、ひとりで温泉に行ってきた。

 

 仕事でちょっともやもやすることがあり、身体も50を過ぎると無理が利かないのか毎日の立ち仕事で足が異様に疲れる。9年ほど前まで今の職場で働いており何度かの転勤を経て戻ってきたのだが、9年前はどんなに疲れていてもそこまで足が辛く無かったし職場の通勤もなるべくバスを使わず歩いていた。しかし今は日中仕事で歩くだけで十分だとバスに乗るようになったが足の疲れが取れない。朝から、今日一日中歩き通しました、というくらい足が疲労困憊している。

 

 それで無性に温泉に行きたくなった。ひとりで行くならなるべく土日は避けたいし、本当は露天風呂付きの部屋がいいけど土日は高いしそういう宿は一人で土日予約が取れないし、かと言って仕事終わりに行ってだと高い宿は勿体無いし、等と予約サイトを見ながら色々考えて居ると私のニーズを満たす宿があった。

 

 

 金土で仕事が終わってから行くとすると行けるのは箱根湯本か湯河原か熱海くらいまでしかない。夕飯には間に合わないので食事なしで可のところ。でも露天風呂があるほうがいい。遅い時間にチェックインするのだからチェックアウトは11時より後がいい。できれば小さいこじんまりした宿。大きい宿だと大浴場に人が多くてちょっと怖い。探していたら湯本の近くにあった。明治時代に建てられたという建物を移築してリノベーションして作られたという素敵な旅館で、露天風呂もある。食事は付けなくてもレストランが宿にあり8時くらいまでにチェックインできれば食べられるしルームサービスも出来る。しかも5000円分のレストランでの利用券が付いている。これで夕飯は賄えてしまう。そしてこの旅館の本館が隣の建物にあり、こちらは超有名な老舗旅館なのだがここのお風呂も使えるとのこと。こんな宿泊まってみたいと思っていたが県民割が使えるとのことでもうキャンセル料が効かないほど間近だったが予約した。

 

 当日、少しだけ早い時間に退勤でき7時半頃に宿に着いた。入口が分からず隣の本館のほうに行ったが、ザ老舗という雰囲気がオーラを放っていていやこっちじゃないと直ぐに分かった。後でお風呂を借りに来るのであるが気後れしそうである。泊まる宿の方に到着すると、建物が夕暮れの中に灯りが灯って素敵だった。建物の中も古いのに綺麗にされていて何か懐かしいような感じがしてホッとする感じ。ウエルカムドリンクと言って飲み物のサービスがあるのだが私はすぐお風呂に行きたかったので後にしてもらった。

 

 お部屋はベッドと椅子2脚テーブルでいっぱいいっぱいの狭いお部屋だったけれど、古民家リフォームされたセンスの良いお洒落なお部屋だった。急いで浴衣に着替えとなりの超老舗旅館のお風呂を借りに行く。

 

 先程間違って入ろうとした老舗本館に入るとこちらも建物がただただ凄かった。古い建物大好きなのであちこちキョロキョロして見てしまった。番頭のおじさんにお風呂の場所を聞くと何箇所もあると言う。貸切の場所を聞いてその階に進んでいった。しかし行っても行っても分からない。途中迷い込んで今では使われていなさそうな大広間みたいなところやバックヤード的な場所などぐるぐるぐるぐるしてしまった。でもこんなに古い建物を探索するのは楽しい。途中で法被をきた従業員のような人をみつけたので声を掛けやっとお風呂に辿り着いた。

 

 貸切なので鍵を掛けゆっくりと身体を洗う。ここは大浴場と違い大正時代のローマ風呂ではなく後から作った新しい風呂のようだった。夕食の時間を8時にしてあったのでまだ時間がある。露天に行こうとまた館内を歩き出し露店を探した。

 

大正時代に作られたという建物は多分ほとんどそのまま維持されているようで、どこをとっても時代が感じられ素敵だった。スマホを宿に置いてきたことを後悔した。あちこちぐるぐるしていると露天風呂の看板を発見した。いったん外に出るらしい。下駄を履き替え外に出る。ちょっとした坂というか崖というか階段を登ったり下ったり薄暗い照明しかない中を不安になりながら歩くと露天風呂があった。人は誰も居なくてゆっくりと露天風呂を楽しんだ。

 

 そして無愛想な番頭さんに声を掛け宿に戻る。すぐにウエルカムドリンクのビールと頼んでおいた食事が運ばれてきた。あー、仕事の後のビール最高。温泉最高。ご飯も美味しくてその後ワインを一杯頂いた。

 

 そしてちょっと横になろうと思ったら次に目が覚めたら1時半頃になっていた。私の温泉あるあるである。ちょっと面倒だと思いつつ、この宿の露天風呂に行った。宿のHPで見た感じより広く開放的に感じた。誰もいない。この後3回くらい露天に入ったが一度も誰にも会わなかった。コロナ禍以降、宿に泊まる時は部屋に露天風呂が付いた部屋にしか泊まらなかったがやはり値段が高い。一人だと更に高い。この宿みたいに人があまりいないなら大丈夫そうだなと思った。

 

 翌日は露天に行って、朝ご飯を食べ、また露天に行って、チェックアウトまで部屋でダラダラし、もう大変有意義な休日を過ごした。県民割でお買い物できるクーポンをもらったのでお土産を買って帰った。家に帰っても、まだ昼過ぎだし土曜日だし次の日は休みだし疲れもなく、本当に良い時間を過ごしたなと実感した。

 

 また行きたいな。(実は翌週も行った)

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雨の音 | トップ | もう一回 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事