あっという間にこの時期になってしまった。
日照時間が長くなったなあと感じると憂鬱になる。5月病、とかそういうのじゃなく訳もなく嫌な気持ちになる。ああ冬が終わってしまう、と。
職場も、まあ私はどんな人間関係でも何とかやっていける自信はあるのだがやっていけるのとやる気がないとは違う。春は人事異動の時期だからかそれでもやもやするのもあるかもしれないけれど、とにかく気が重い。
先々週は休みがたくさんあって桜のニュースが入る度、休みのうちに見に行けるかとそわそわしていたら雨が多く断念。先週1日休みがあったので天気予報は曇り、他の予定をさっと済ませ近所の森(公園)に行く。
まだ桜は咲いていた。満開になったくらい。この場所は子供を育休中は毎日のように散歩に連れてきた。花見にも何度も来た。最後に来たのはよく覚えてないが、父が亡くなるちょっと前に来た記憶がある。その時に父は癌で余命宣告されていたので後何回来れるのだろうかと思ったのだ。その後東日本の年にも来た。日本があんな事になり、東北が壊滅的被害に遭っているのに同じように桜が咲いているのが酷く印象に残った。
そうしてやはり、子供達の学校の入学式には大抵桜が咲いており、そういった記憶が色々と思い返された。
ここに来たのは本当に何年か下手したら十年くらい来てなかったのかもしれない。家から飲みもの食べ物持ってきたので空いているベンチに座ってお昼にした。平日なのっ人はまばらで天気は寒くも暑くもなく平和な午後だった。
子供の頃は桜を見ても何も思わなかった、若い時も綺麗だとは思ってもそれ以上の感慨はなかった。どんどん歳を取り、毎年桜がいつ咲くのか気になるようになり、そしてあと何回見れるだろうと思うようになった。
桜は記憶と結びついて、記憶は感情と結びついている。
何年振りだったけど来て良かった。少し元気が湧いてきた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます