今の家に建て替える前、建物が今より小さかったのでわずかな庭があった。父は盆栽が好きで母も植物が好きだったので、狭い花壇に色々な植物が植わっていた。今残っているのは柿の木くらいだが、紅葉の木や南天やツバキの木や盆栽などがあり、夏は良く水やりをさせられた。
実のなる木はあまりなかったが、母が、ぐずべり、と言っていた小さな緑色の提灯みたいな形の実がなる低木があった。これは食べられるよ、と母は言うのだが色は緑だし見た目が甘そうに見えないので進んで食べたことはない。でも食べると想像したより苦味やえぐ味は無く爽やかな甘みがする。
私は母の発音から、てっきり日本語で、ぐずべり、とう名前で、漢字は分からないけれどまあ‘百日紅’みたいに難しい漢字でもあるのだと思っていた。ずっと後になって、料理の本か何かで、肉のソースとして何とかのグズベリーソース添え、のような料理を見て、あ、これって母が、ぐずべり、て言ってたものだ、と合点がいった。なぜあんな木が家に植わっていたのかは良く分からないが。
今はブルーベリーの木が家にある。最初は苗木で目の悪い母にと買ってきて結構大きくなった。一昨年はそこそこ実がなったが食べないうちに落ちてしまって終わった。来年は実を収穫してみようと思っていたら隣の家の人が勝手に枝を切ってしまった。別にお隣の敷地に被っている訳でもないのに。なので今年は実がなるのだか分からない。
昔の家を思い出すと、庭から茗荷を取ってきたり山椒があったり小さな蕗もあった。本当に猫の額もないくらいの狭い庭だったがそれなりに季節感があったのかも知れない。植物が植わっているのはいいのだろうけれど、今は庭もないし時間もないしあってもガーデニングはしないだろうなあ。
ブルーベリーは今年はどうなんだろう。
実のなる木はあまりなかったが、母が、ぐずべり、と言っていた小さな緑色の提灯みたいな形の実がなる低木があった。これは食べられるよ、と母は言うのだが色は緑だし見た目が甘そうに見えないので進んで食べたことはない。でも食べると想像したより苦味やえぐ味は無く爽やかな甘みがする。
私は母の発音から、てっきり日本語で、ぐずべり、とう名前で、漢字は分からないけれどまあ‘百日紅’みたいに難しい漢字でもあるのだと思っていた。ずっと後になって、料理の本か何かで、肉のソースとして何とかのグズベリーソース添え、のような料理を見て、あ、これって母が、ぐずべり、て言ってたものだ、と合点がいった。なぜあんな木が家に植わっていたのかは良く分からないが。
今はブルーベリーの木が家にある。最初は苗木で目の悪い母にと買ってきて結構大きくなった。一昨年はそこそこ実がなったが食べないうちに落ちてしまって終わった。来年は実を収穫してみようと思っていたら隣の家の人が勝手に枝を切ってしまった。別にお隣の敷地に被っている訳でもないのに。なので今年は実がなるのだか分からない。
昔の家を思い出すと、庭から茗荷を取ってきたり山椒があったり小さな蕗もあった。本当に猫の額もないくらいの狭い庭だったがそれなりに季節感があったのかも知れない。植物が植わっているのはいいのだろうけれど、今は庭もないし時間もないしあってもガーデニングはしないだろうなあ。
ブルーベリーは今年はどうなんだろう。