和田アキ子・小倉智昭・神田うの…みのもんた擁護に必死な芸能人たち

 人気司会者・みのもんた(69)の去就に世間の注目が集まっている。みのの次男で日本テレビ社員の御法川雄斗容疑者(31)が路上で酔って寝ていた男性会社員のカバンを盗んだ疑いで逮捕され、2日に容疑を認めたことで逃亡の恐れがないとし、処分保留のまま3日釈放された。今後、在宅起訴される公算が高いという。

 次男の責任をとって『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)など報道番組への出演を自粛しているみのだが、自身のラジオ番組で「所帯を持って独立した三十過ぎの人間がいくら身内だとしても親が責任を取るのはおかしい」などと持論を展開。全く反省している様子はなく、番組への未練を隠していない。

 本人に降板する気はサラサラないようだが、世間では「ケジメをつけろ」「引退すべき」といった批判が日に日に強まっている状況。少なくとも報道番組への出演は今後もやめるべきといった意見が大半だ。だが、業界内では事情が異なるようだ。

 最初に事件についてハッキリと言及したのは神田うの(38)。9月12日に放送された情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)に出演した彼女は「酔っぱらって自分のカードと間違えて使っただけなんじゃないの」などと御法川容疑者を擁護。同じく同番組に出演している千原せいじ(43)も「盗ったって言われてるだけでしょ。もしかしたら他の人が盗って、カードだけ落としてたかもわからへんやん」と続けた。結局、カバンを盗んでいる場面を目撃した人物の存在が明らかになり、御法川容疑者が再逮捕されたことで擁護は勇み足になった感は否めないが、二人は明確に「みの派」の立場をとっていた。

 また、芸能界のご意見番・和田アキ子(63)は15日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で「子供が中学生、高校生ならともかく、31歳で親の責任っていうのは…」と発言。さらに「みのちゃんが早く戻ってこられるように…。明るいみのちゃんが見たいですよね」とエールを送った。みののライバルともいえる人気司会者・小倉智昭(66)も、自身の番組『とくダネ!』(フジテレビ系)で擁護論を展開。降板が現実味を帯びてきたというコメンテーターの意見に対し、小倉は「辞める必要ないと思う。親がそこまで責任を取る必要はない」などと続投支持を表明している。

 みの擁護ばかりが目立つ芸能界。世間の声を無視してまで、みのをかばうタレントが多いのはナゼなのか。

「業界内の人間ならば、みのさんがどれだけの影響力を持っているか熟知している。TBSをはじめとした各局の幹部でも、みのさんには頭が上がらない。各プロダクションの幹部も同じ。自分たちが“ひよっこ”だった頃から視聴率男として業界に君臨し、面倒を見てくれていたわけですからね。幹部たちとの強いつながりがあるため、業界内では『降板しないのでは』との意見が根強く残っている。もし復帰するとなれば、みのさんが窮地に追い込まれている間に恩を売っておくのが得策。下手に糾弾でもしたら、どれだけ芸能活動でマイナスになるかも分かっている。そういった計算がタレントたちに働いているのでしょう」(芸能関係者)

 セコい計算で擁護論を口にするタレントが多い中、ひとり気を吐いているのが岡本夏生(48)だ。

 10月1日にTOKYO MXの情報番組『5時に夢中!』に出演した彼女は「潔く引退して新しい方に道を譲ったほうがいい」と、みのに引退勧告を突き付けた。さらに岡本は「みのさんはもう69歳で水道メーター会社もやってて、ものすごく生活に苦労してるわけではない。ああいう豪邸に住んでて、一生かかっても使い切れない程のお金を持っている」とし、降板しても生活に困るわけではないのだから潔く去るべきとの持論を展開。さらに岡本は「今まで『朝ズバッ!』が好きだったからこそ」と前置きしたうえで「みのさんがしゃべっても説得力がなくなる。自分の子どもにこれだけ甘いのであれば」と番組への悪影響も危惧していた。

「岡本さんは事務所に所属していないフリーランスで、マネジャーすらもつけていない。ほとんどしがらみのない自由な立場ですから、視聴者と同じ目線で思ったことを素直に言えるのでしょう。しかし、他のタレントに岡本さんのような言動を期待するのは酷というもの。多くのタレントは、事件について口をつぐむのが精いっぱい。それでも露骨な擁護でご機嫌取りをするような連中よりはマシでしょう」(前同)

 TBS局内でも「みの不要論」を口にする社員が増えつつあるというが、井上弘会長ら上層部は擁護の姿勢を変えていない。実際のところ、みのに引導を渡せる人物は一握りしかおらず、局内で唯一みのと対等に話せる古参の幹部が病気療養中ということもあって「みのさんが自分から降板を申し出ない限りは…」(TBS関係者)という情けない状況だ。セクハラ疑惑の際も本人ではなく番組担当者に注意するだけに止まったTBS。たかがタレント一人に気を遣って何もいえないようなら、中立であるべき公共の報道機関としては失格なのではないだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

※イメージ画像:『口説きながら麻布十番 duet with みのもんた』ユニバーサルミュージック