まさに、人生の黄金比。

人生を歩む上で、“絶対”というものはなかなか存在しないもの。ある不確定要素を意識したとき、“エイヤ”と気合で乗り切るか、“いやいやダメだ”と尻ごみしてしまうかが、意外に運命の分かれ道だったりすることもありますね。こちらでは、ステップアップにつなげる「4:3:3」の法則についてご紹介しましょう。

米ブログメディア「The Simple Dollar」では、なかなか奥深い人生の法則について述べています。人生の場面に備えてヒトが物理的に準備できるのは、全体のたった40%程度なのだそう。あと60%は精神的なものに委ねられるのですが、うち30%は知識・スキルや経験。そして、残りの30%はリスクを取る意思なのだとか。

米ハーバード大学の心理学者Daniel Gilbert氏の研究によると、ヒトは、失業するかも...試験に落ちるかも...など、まだ不確定な将来の失敗を想像すると、この失敗がきっと自分に大変なダメージを与えるにちがいないと過剰に意識しすぎる傾向にあるのだそうです。しかし、実際は、リスクを回避するあまり“やらなかった”ことに対する後悔の方が、“やった”後悔よりも大きいことが多いようです。

もちろん、知識を広げたり、スキルを身につけることも大切ですが、実際に行動を起こし、経験し、リスクをあえて取ることが、真の成長につながることもありますね。では、具体的に「4:3:3」の法則を活用して、これを実践する方法をご紹介しましょう。

まずは、向上させたい分野・改善したい分野を明らかにし、このことについて少し調べてみましょう。自分の掲げる目標を達成する上で何が必要なのか?を知っておくのです。身につけるべきスキルや能力がわかったら、次はその習得に努めます。ここまで来れば物理的な準備と知識・スキル面での準備はOK。あとは、ある時点でリスクをとって、実行に移すのです。

このプロセスを繰り返していくと、ひとつの経験が新しい目標を生み、そのための準備とリスクテイクを経ることで、また新しい経験が得られるという“ポジティブなスパイラル”につなげることができるそうですよ。

リスクテイカーな人も、慎重派の人も、人生の“攻守”のバランスをうまく保ちつつ、よりよいステップにつなげていけるといいですね。ぜひこの法則も参考にしてみてください。