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「冷えた体を棺に」看護師の葛藤 NEW

2021-05-14 | 報道・ニュース

限られた医療資源、冷たい体を何回も納棺 押し殺す感情揺さぶられ2021/05/14

限られた医療資源、冷たい体を何回も納棺 押し殺す感情揺さぶられ

厳重に区域分けされたコロナ病棟のレッドゾーン(感染区域)で作業する職員=12日午前11時40分、神戸市長田区一番町2、市立医療センター西市民病院

(神戸新聞)

 新型コロナウイルス中等症病院の神戸市立医療センター西市民病院(同市長田区)では、懸命のケアをする看護師が、生と死を分かつ場面に何度も直面していた。人工呼吸器をつける優先順位を決めなければならない日もある。取材した12日は、近代看護の創始者ナイチンゲール生誕にちなんだ「看護の日」だったが、コロナ病棟で働く看護師は「助けてほしい人がいるのに、助けてあげられないことがある」と語った。

 ホワイトボードに並ぶ入院患者の名に添えられた「フルコード(高度治療が必要)」「DNR(蘇生措置拒否)」の文字。この日、9階コロナ病棟は15床が満床。8階のコロナ病棟も、28床中21床が埋まっていた。2フロアの計36人は30代から90代で、フルコードはそのうち12人だった。

 看護師の川口麻衣さんは、家庭内感染で夫と共に入院していた高齢女性の病状が悪化し、人工呼吸器をつける直前に言った言葉を忘れられないという。

 「絶対に生きたいから、これからする気管挿管を頑張る。3歳の孫に絶対会うと決めてるの」

 しかしその後、転送された重症用病院で女性は死亡し、女性より前に気管挿管して転送されていた夫は回復した。このように、夫婦一緒に入院して、片方が死亡したケースは3例あったという。

 同病院では、コロナ病棟で看護師の感染も相次いだ。建物が古く、コロナ病棟も元は一般病棟のため、陰圧室はない。そこで、高性能フィルターがついた大型の空気清浄機を各室に設置。看護師がレッドゾーン(感染区域)に入るのは、1回1時間、1日計250分未満を目標にしている。

 そのため、夜勤帯は特に患者が亡くなるまでの最後の時間を、モニター越しで見守る場合がある。誰もそばでみとれない中、1人で息を引き取る患者も多い。

 「なんとも言えない、冷えた体を棺(ひつぎ)に入れるのを何回も経験した」。川口さんは、納体袋に包んだ遺体を納棺する際、遺族が入れる家族写真や思い出の帽子を見て初めて患者の人生に触れ、日頃押し殺している感情が揺さぶられたという。

 かかりたくないコロナに命を奪われる人が相次ぎ、同僚が毎日泣いていたこともあった。コロナ患者の場合、葬儀会社にスムーズにつなぐため、病院の事務職員も納棺作業を手伝った。
     ◆

 総合内科の小西弘起部長によると、5月1日から11日に入院してきた患者の73%が入院時に毎分5リットル以上の酸素が必要だった。重症相当と考えられる。同病院では一時、酸素供給が過多となり、全館の酸素圧力が下がりうる危機的状況も生じた。

 同病院は、全358床のうち143床をつぶしてコロナ病棟43床に75人もの看護師を投入している。左山朋美看護師長は、「人工呼吸器管理という、普段なら数年かかって習得する技術を、実際のケアで学んでいるのが実態」と強調する。

 有井滋樹院長は「医療資源が限られる中、(治療の優先順位を決める)トリアージを迫られ、医療者としての葛藤が生じている」と話した。(霍見真一郎)
有井滋樹院長は「医療資源が限られる中、(治療の優先順位を決める)トリアージを迫られ、医療者としての葛藤が生じている」と話した・・・この非情な戦場を政府官邸はどれだけ理解しているのか⁉ 非常に疑問だ・昨年からの経過をたどれば其れが分かる。AO
 
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「新型コロナ過」菅首相完全に思考力無し⁉「安心・安全な五輪実現」開催は出来ない事をハッキリと周りも教えて上げるべきだ!

2021-05-11 | 報道・ニュース
首相「安心・安全な五輪実現」 開催へ意欲 (更新)

選手・関係者と一般の接触回避

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参院予算委で答弁する菅首相(10日午後)

菅義偉首相は10日、衆参両院の予算委員会で東京五輪・パラリンピックの開催について改めて意欲を示した。「安心、安全な大会を実現するには感染対策が極めて重要だ」と訴えた。

野党から新型コロナウイルス禍での五輪を危ぶむ質問が相次いだ。立民の枝野幸男代表は「新たな変異型が持ち込まれるのは許されない。国民の命、暮らしと開催を両立することは不可能と言ってもいい」と指摘した。

首相は野党の追及に「選手や大会関係者に感染対策をしっかり講じる。国民の命と健康を守っていくのが責務だ。開催にあたっての基本的な考えだ」と繰り返した。「選手や大会関係者と一般人が交わらないようにする」と強調した。

海外から五輪関係で入国する人からの感染が懸念されている。首相は選手の行動管理を徹底し、移動を専用車両に限定すると表明した。違反した選手は大会に参加する資格を剝奪するとも語った。

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丸川珠代五輪相も選手の行動に関して「(仕事をする場所を指す)用務先や、競技会場、宿泊施設の3カ所以外は絶対に自由行動はない。その3カ所しか行けない状況になる」と明言した。大会組織委員会が行動を管理すると説明した。

大会を取材する報道関係者への対応も論点になった。首相は報道関係者が指定された場所以外で取材することは「絶対にないようにする」と答えた。丸川氏も「守ってもらえない人にはビザを出さない」と話した。

丸川氏は「政府が海外からの入国者数を最大9万人と推計した」との一部報道を巡り「その数にならない。組織委員会で精査している」と発言した。具体的な人数は明らかにしなかった。

立民の蓮舫氏は「大会関係者の人数がわからないのに、なぜ感染を防ぐと言えるのか」と追及した。丸川氏は「人数にかかわらず行動管理を徹底的にすることをプレーブックに記載している。組織委に準備をお願いしている」と述べた。

蓮舫氏は選手らの入国時や滞在中のPCR検査を十分に実施できるかにも疑問を呈した。丸川氏は民間の検査も使って対応する意向を示した。

今回の五輪は海外からの観客は受け入れない。国民民主党の玉木雄一郎代表は「無理してやると資金不足になるのではないか。国民が税負担する可能性もあるのか」と質問した。

立民の山井和則氏は「感染爆発していても開催するか」と問うと、首相は「そんなことは全く申し上げていない」と反論した。

自民党の二階俊博幹事長は10日の記者会見で、新型コロナ禍での開催に関して「政府が第一義的に判断すべきことだ。判断を待ってから協議したい」と言明した。

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