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東京1300人超感染 初の1000人台・感染止まらず!

2020-12-31 | 報道・ニュース

東京都、新たに感染者1300人超 初の1000人台

(毎日新聞) 2020/12/31 14:41  東京都庁=小川信撮影

東京都庁=小川信撮影

東京都庁=小川信撮影

 

 東京都の小池百合子知事は31日、都内の新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数が1300人以上になったと明らかにした。

 1000人を超えるのは初めてで、過去最多となる。

 

日本国内の感染者数(NHKまとめ)

(12月30日 23:59 時点)

  感染確認 重症 死亡 退院
日本国内 ※ 23万1234人
前日比 +3852人
668人 3443人
前日比 +59人
18万9466人
うちチャーター機 14人
クルーズ船 712人 0人 13人 659人
  感染確認 重症 死亡 退院
合計 23万1946人
前日比 +3852人
668人 3456人
前日比 +59人
19万125人

※「前日比」は、午前0時時点の情報との比較です。表の右上に表示された時点までの集計分です。この表は随時更新しています。
※「日本国内」は、クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス)の帰宅後の確認を含みます。
※ 自治体が過去の数値を修正することがあります。

 

 

 

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「Go Toトラベル」が新型コロナの第三波を引き起こしたことは明らかだ。感染拡大のために税金を使っている国は、世界中でも日本ぐらいだろう。

2020-12-24 | 報道・ニュース
大前研一氏 Go Toトラベル問題に「感染拡大に税金使うのは日本くらい」
日本中を騒がせた「Go Toトラベル」をどう評価するか(時事通信フォト)© マネーポストWEB 提供 日本中を騒がせた「Go Toトラベル」をどう評価するか(時事通信フォト)

 2020年は新型コロナウイルス禍に苛まれ続けた。近年では未経験のパンデミック(感染症の世界的大流行)だったのだからそれも当然ともいえるが、日本政府がとってきた対策は、はたして未来へ前進するのに役立ったと言えるのか。経営コンサルタントの大前研一氏が、迷走する「Go Toトラベル」を始めとする日本政府のコロナ対策について、評価・分析する。

 * * *

 安倍晋三政権および菅義偉政権は緊急経済対策と新型コロナ対策のために、総額57兆6000億円の第一次・第二次補正予算を組んでバラ撒き、さらに菅政権は追加経済対策として第三次補正予算案と2021年度の当初予算案に30兆6000億円を計上する。しかし、トラブル続きの「Go Toトラベル」が新型コロナの第三波を引き起こしたことは明らかだ。感染拡大のために税金を使っている国は、世界中でも日本ぐらいだろう。

 ヨーロッパではクリスマスから年末年始の過ごし方に関し、感染拡大を防ぐための方法を細かく決めている。たとえば、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、飲食店や劇場・映画館、スポーツ施設の営業禁止や集会人数の制限といった全国的な封鎖措置を連邦16州の首相と5時間にわたって話し合い、合意した内容をきちんと文書に残している。

 かたや菅首相が東京都の小池百合子知事と会談した時間は1回目が15分、2回目が20分でしかなかった。しかも、2回目の会談で決まったのは「Go Toトラベル」の東京発着分について、重症化リスクが高い65歳以上の高齢者と基礎疾患を持っている人に利用自粛を呼び掛ける、という中途半端で理解不能な措置だった。揚げ句の果てに菅首相は「Go Toトラベル」を12月28日から1月11日まで全国一斉に一時停止することを決めた。またしても場当たり的な後手後手のお粗末極まりない対応で、まさに遅きに失している。

 その一方で起きているのは失業者と自殺者の増加である。10月の完全失業率は3.13%で2017年5月以来の高水準となった。完全失業者数も前月比8万人増の214万人で、2016年4月以来の多さだ。

 自殺者数は2003年の約3万4000人をピークに年々減少していたが、今年は緊急事態宣言が解除された後の7月から前年同月比で増加に転じ、1~11月で1万9101人に上っている。単純計算では、新型コロナで死亡した人の7倍以上に達しているのだ。

 こうした暗い社会経済情勢の中、国民の不満や不安を和らげるために、政府はどうするか?

 100年前は、インフレから世界恐慌、震災被害、企業の倒産と農村の窮乏が深刻化し、失業の山になった。その結果、政府は雇用を創出するために国債を刷りまくって公共事業を拡大。さらに満州事変(1931年)以降、軍部主導の「産学官連携」による軍需産業の拡大に傾斜していった。

 今の政府も、税収を超える国債を発行して、「国土強靭化」という名の公共事業や、「なんちゃってデジタル化」を推し進めようとしているが、その“迷走”の行き着く先は、かつてと同じ財政悪化と金融の混乱だろう。また、政府主導の産学連携も推し進めており、このまま放っておくと、100年前の「いつか来た道」に進みかねない。

 私たちは100年前の教訓をもう一度振り返り、日々のニュースや株価などに左右されず、政府が「いつか来た道」へと向かわないように監視しなければならない。それが2021年の行方を見極める重要な視座である。

【プロフィール】

大前研一(おおまえ・けんいち)/1943年生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長、本社ディレクター等を経て、1994年退社。現在、ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、ビジネス・ブレークスルー大学学長などを務める。最新刊は『日本の論点2021~22』(プレジデント社)。ほかに小学館新書『新・仕事力 「テレワーク時代」に差がつく働き方』等、著書多数。

※週刊ポスト2021年1月1・8日号

 

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安倍政権継続・菅内閣「Go To停止で業界からの悲鳴」日本国民の悲劇はまだまだ続く

2020-12-17 | 報道・ニュース

「首相の器じゃない」菅首相は党内政局で頭が一杯 Go To停止で業界からの悲鳴も届かず 2020/12/17 AERA dot.

党内政局で頭がいっぱいの菅首相(C)朝日新聞社© AERA dot. 提供 党内政局で頭がいっぱいの菅首相(C)朝日新聞社

 菅義偉首相が突然、発表したGoToトラベルの停止の影響が感染者の多い東京や大阪だけではなく、全国で広がっている。だが、首相に近い自民党の衆院議員はこう話す。

「菅首相は専門家や医師会から批判されていたGoToトラベルをとりあえず止めたからいいんじゃないか、という雰囲気。二階派をはじめ、各派閥の幹部クラスも菅政権の迷走ぶりを見て急に冷たくなっている。『菅さんなんか推すんじゃなかった。官房長官が適任で首相の器じゃぁない』との声も聞こえてくる。菅首相も支持率低下で政局、党内事情で頭がいっぱい。特段、新しい画期的な支援策などを打ち出す様子はない」

 Go To中止で窮地に陥ったのは、旅行業界だ。

「新型コロナウイルスの感染が急増し、GoToトラベルが停止になるかもしれないと想定はしていた。だが、菅首相はずっと停止を明言しなかった。それが年末年始の稼ぎ時を目前に急に来るとさすがにキツイ」

 こう頭を抱えるのは、東京の旅行代理店「A Travel」の沼田和幸社長だ。沼田氏の会社は、個人より団体旅行を多く扱う。GoToトラベルで旅行業界の全体的な需要が増え、新型コロナウイルスの感染が下火になると、団体旅行も増えると期待をしていた。しかし、GoToトラベル自体がストップしてしまったことで、さらに厳しい状況に追い込まれた。

「新型コロナウイルスの流行で事務所を縮小。今春には金融機関から融資も受けました。キャンセル料は国が負担するとアナウンスしているので、旅行業界はいいじゃないかと思われがちですが、団体旅行中心のうちはキャンセルされる予約すらない」(沼田社長)

 山梨県の温泉旅館は、年末年始はほぼ満室だった。しかし、菅首相の会見以降、キャンセルの電話が鳴るばかり。半分近くの部屋があいてしまった。温泉旅館の女将さんはこう嘆く。

「年末年始で何とかこれまでのマイナスを取り返したいと、休んでいた従業員も復帰させた。中止するなら、あらかじめ感染者数や重症者数の目安を設定して、この数字になれば、GoToトラベルは中止などを決めておいてほしかった」

 旅館の大型冷蔵庫には、すでに年末年始向けに大量の食材を発注。すでに一部は届けられている。

「年末年始は勝負と、借金をして仕入れしていました。GoToトラベルは35%が国の補助。お客様は増えたが、その35%を国に請求する事務作業が大変。そして、35%が約2か月後にならないと、振り込まれない。つなぎのお金を借りなければ、営業できないのです。菅首相はGoToトラベルの現場のことを本当に理解しているのか」(女将)

 GoToトラベルの停止は、旅行とは関係ない業界にも影響を及ぼしている。

「これみてくださいよ」

 大量の酒などの飲料が山積みされた東京都内の酒販卸会社の倉庫でこう店主が話す。

「GoToトラベル停止となれば、旅行業界ばかりが注目されます。しかし、うちはホテル、旅館などにも商品を納入しています。そこにお客様が来なくなると、商品の注文が止まってしまう。GoToトラベル停止の発表あってからは、年末年始にいただいていた注文のキャンセルはもちろん、返品を言ってくるホテルもあります。年末年始ですから、値段の張る日本酒やウィスキーなどの注文が多いのでよりダメージが大きい。戻された商品を見ると、涙が出ますね」

 伊勢神宮で知られる三重県の水産業の経営者もこう途方に暮れる。

「年末年始は伊勢エビ、ウニ、カキなど高級食材の注文が1年で最も多い。それが、GoToトラベルの停止後は一気に注文が激減。温泉旅館からは100はあった注文が10以下に減りました」

 冷凍庫には、出荷できない大量の高級海鮮があるという。

「もちろん、海鮮ですから賞味期限もある。売れなきゃ捨てるしかないでしょう。それにもお金がかかるんですよ。GoTo停止しておいて菅首相や二階幹事長らはこの時期でもステーキ会食といいご身分で、呆れましたよ」(同前)

 GoToトラベルの所管は国土交通省だ。国交官僚の一人はこう打ち明ける。

「私たちもGoToトラベルが全国で停止までは知らなかった。だから、支援策なども策定する想定もありませんでした。職員総出で、徹夜して、今、支援策を練っています。この二日ほどは、かなりの職員がほとんど寝ていない。しかし、うちでもすでにコロナ感染が広がり40人近くになる。密で仕事できないし、リモート勤務の人もいて、なかなかはかどりません」

 旗振り役の国交省がこんな様子では、とても旅行業界や周辺に支援の手がすぐには届きそうにない。前出の沼田さんはこう訴える。

「国交省も菅首相も、もっと現実を見てほしい。GoToトラベルを止めるのはやむを得ないところもある。なら、止めた時の支援策、それも旅行業界だけでなく関連の業種にも広げることをどうして、想定していなかったのか。無策ぶりには本当に腹が立つ」

(今西憲之)※週刊朝日オンライン限定記事

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菅首相の悲劇、見渡せば茶坊主と無能な側近ばかり・ 舛添 要一

2020-12-12 | 報道・ニュース

菅首相の悲劇、見渡せば茶坊主と無能な側近ばかり 舛添 要一

菅義偉首相(写真:つのだよしお/アフロ)© JBpress 提供 菅義偉首相(写真:つのだよしお/アフロ)

(舛添 要一:国際政治学者)

 12月10日の新型コロナウイルス感染者は東京都で602人、全国で2972人と、いずれも過去最多を記録した。旭川市では医療崩壊状況になり、自衛隊の看護官が派遣された。専門家たちが「勝負の3週間」と警告してから2週間が経過するが、感染が収束する兆しは見えていない。

 それに加えて、西日本では鳥インフルエンザが蔓延し、大量の鶏を殺処分する羽目になっている。渡り鳥のシーズンで、これからも被害が拡大する危険性がある。自衛隊は、災害派遣という形で、新型コロナウイルス対策のみならず、鳥インフル処理にも駆り出されている。何もかも、自衛隊頼みというのでは、政府の無能さが批判される。

養鶏業者からの資金提供、「桜を見る会」前夜祭費用の記載漏れ

 しかも、養鶏業絡みで、鶏卵業界大手「アキタフーズ」との間で、政治スキャンダルが浮上してきている。河井克行・案里議員の公職選挙法違反事件の捜査の過程で、吉川貴盛元農相に業者から現金500万円が渡っていたことが明らかになったのである。さらに、西川公也元農相も数百万円を受け取っていたとされ、西川は、内閣官房参与を8日付けで辞任している。業者のクルーザーで接待も受けていたという。

 両者とも、安倍内閣の農林水産大臣であり、吉川議員は総裁選に菅義偉官房長官を擁立した中心人物、また西川前議員は安倍内閣に引き続いて菅内閣でも参与を務めていた。それだけに、菅首相に対する打撃は大きい。

 しかも、他にも農林関係の複数の議員に金銭が渡っていると言われており、今後の検察の捜査が進めば、菅政権にとっては逆風となる。

 そもそも、自民党岸田派の現職の溝手顕正議員がいながら、参議院選挙で広島選挙区に河井案里を立てたのは、安倍晋三嫌いの溝手を落とすための官邸の意向であり、溝手に対する安倍官邸の意趣返しと言ってもよい。もちろん官房長官として菅も関与している。皮肉なことに、河井→吉川→西川→と、菅首相にとっては負の連鎖が続いているのである。

「桜を見る会」の前夜祭における安倍事務所の経理ミスも明るみに出た。5年間で900万円以上を事務所側が補填していたが、政治資金収支報告書に記載されていなかった。そして、国会における安倍首相や菅官房長官の国会答弁も虚偽であったことが判明した。国会が閉幕したからといって、この問題が鎮静化するわけではない。

目を覆うばかりの「霞が関の茶坊主化」

 安倍、菅、溝手、河井、吉川、西川と名前を挙げた政治家は、いずれも私の国会、そして自民党時代の同僚、友人たちである。私は、彼らとの交遊を通じて表も裏もよく知っている立場から論評を加えているが、安倍長期政権の負の遺産が菅首相の両肩に重くのしかかってきているようだ。しかも、官房長官時代から培ってきた人脈、政治手法、マスコミ操作術なども必ずしもプラスになってはいない。

 第一は、長期政権の弊害である。官僚による忖度行政が常態化してしまった。官僚たちが、官邸に対して心地よいことしか言わなくなっている。国家全体のことを考えて諫言するような勇ましいことをすれば、左遷である。多くの省庁でトップになるべき優秀な幹部官僚が、官邸に疎んじられ、都落ちしている。それを見てきた役人たちが、安倍や菅に胡麻をするのは当然である。

 秘書官や補佐官といった官邸の側近官僚も、茶坊主で固め、しかも彼らが閣僚以上の権勢を振るう。経産省から出向した側近の補佐官が采配した安倍政治は、経産省の政策が主軸となってしまった。菅が重用するのが国土交通省出身の補佐官であり、観光政策の推進などを展開してきたが、今回のGoToTravelキャンペーンもその路線の延長である。

 もし感染防止対策を重視する優秀な厚労官僚が側近にいたら、感染防止と経済とのバランスがもっとうまくとれていたのではないか。複数の側近を競わせて、複数の提案を出させ、最後は自分で決断するという政治本来の機能が働いていない。平穏なときにはそのマイナスが表に出なかったが、今回のようなパンデミックの危機が起こると、惨憺たる結果をもたらす。

 政府が集めた感染症の専門家と称する人々は、所詮は御用学者の集団であり、政府に人事と予算を握られ、「飴と鞭」で利用されているにすぎない。何の権威もなく、政府の愚行を止めさせる能力もない人々であり、大衆迎合のマスコミの消費の対象となっているだけである。ダイヤモンドプリンセス号の内部の感染症対策の不備を暴いた神戸大学の岩田健太郎教授などは、政府から声がかかるはずもないのである。

 私は、2009年の新型インフルエンザに厚労相として対応したが、官邸の専門家会議(当時も尾身座長であった)とは別に、大臣直属の私的諮問会議を作り、そこに岩田教授ら若手で優秀な、しかも実際に患者の治療に当たっている専門家を入れたのである。最終的に、私の責任で若手の案を採用し、感染を早期に収束させることができた。

 今の政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長は、患者の治療に当たっているわけでも、優れた研究論文を発表しているわけでもない。9日の衆議院厚労委員会で、彼は「ステージ3相当の地域では、GoToを含めて人の動きや接触を控えるべきだ」と述べたが、何を今更という感じである。

 諫言をする者を周囲に配するのはリーダーの責務である。それを安倍前首相も菅首相も行っていない。つまり、「お友達政治」、「茶坊主政治」であり、その弊害がコロナ感染と言う危機の時代に露呈したのである。とくに安倍首相は、「王よりも王党的」と言えるような応援団の囃子太鼓に煽られて、内政も外交も、均衡の取れないイデオロギー過剰の政治を遂行することになってしまった。

 政治色の少ない菅首相は、その轍は踏まないと見ていたが、日本学術会議の任命拒否問題で大きく躓いてしまった。このような問題でイデオロギー性を付与されるのは愚の骨頂である。

擦り寄ってくる者に影響されやすい菅首相

 第二に、とくに菅首相の場合、利権などを求めてすり寄ってくる人々に影響されやすいということである。GoToEatキャンペーンなども、自らの利益のために強力に働きかけている人たちがいる。携帯電話料金の値下げ、デジタル庁の創設、不妊治療の保険適用、地銀の再編なども、それを提案する人々が周りにいる。国民のためになり評価できる点もあるが、逆にそれらの政策の問題点もまた同時に公平な視点から検討せねばならないであろう。

 提案者と菅との距離で政策が決まるようでは、国民には首相の本来の考え方が見えてこない。様々な書を読み、相反する複数の提案に耳を傾けなければ、バランスのとれた政策を立案することが不可能となる。

 第三は、世論に鈍感なことである。菅は、官房長官時代には、世論調査の動向に最大限の注意を払ってきたし、選挙の前など党や官邸主導で独自の世論調査を行い、戦略を立てるのを常としていた。政治家であれば、世論の動向に気を配るのは当然であるが、政権中枢に座ってから、その傾向はさらに強まった。

 どうすれば世論受けするかを知り尽くし、また支持率が下がったり、スキャンダルが発覚したりしたときなどどうするかというダメージ・コントロールに長けた人物を周囲に侍らせている。また、マスコミにも多くのシンパ記者を養成してきた。それが「マスコミ操縦が上手い」とされる状況を生み出したのである。加計・森友問題の抑え込み方を見ればそのことはよく分かる。

 ところが首相になってからは、GoToキャンペーンに固執するあまり、柔軟に対応することができなくなっている。世論対策を任せられている菅側近たちは何をしているのか。

 菅首相の頑固さが災いしているのではないか。土砂降りの雨に打たれて、菅首相も側近もまともな判断ができなくなっているのではないか。

一つの考えに固執する危うさ

 新型コロナウイルス対策の決め手となるワクチンの接種がイギリスで始まった。日本では、来年の3〜4月頃に接種可能となるかもしれない。先行して接種する国々での経過を見た上で、副反応など慎重に見極める必要がある。

『東京終了―現職都知事に消された政策ぜんぶ書く』(舛添要一著、ワニブックスPLUS新書)© JBpress 提供 『東京終了―現職都知事に消された政策ぜんぶ書く』(舛添要一著、ワニブックスPLUS新書)

 さらには、世界中にワクチンが潤沢に供給され、接種されるのがいつになるのか、まだ分からない。貧しい発展途上国にまで届くには、相当の時間が必要であろう。そうなると、ワクチンのみに依存した五輪は不可能となる。来年の夏に延期された東京五輪が順調に開催されるかどうかは、現時点でも未知数と言ってもよい。

 しかし、菅首相の発想は、「初めに五輪ありき」であり、中止という可能性は皆無である。これは危機管理という点では好ましくない。各種のGoToキャンペーンに固執する姿勢と同じである。菅政権の行方はますます定かではなくなっている。(文中、敬称略)

 

<お知らせ>

舛添要一YouTubeチャンネル『舛添要一、世界と日本を語る』でも最新の時事問題について鋭く解説しています。

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#新型コロナウイルス・唾液腺【病気を近づけない体のメンテナンス】

2020-12-10 | 今注目の話題
唾液分泌を促進させる水分補給法 歯科医が指南 日刊ゲンダイ ヘルスケア 2020/12
日刊ゲンダイ ヘルスケア 
 
お茶でなく水が良い(C)日刊ゲンダイ© 日刊ゲンダイ ヘルスケア お茶でなく水が良い(C)日刊ゲンダイ

【病気を近づけない体のメンテナンス】唾液腺(上)

健康な人の口内には、1日に1~1・5リットル程度の唾液が「唾液腺」から分泌されている。唾液の成分は「水」「電解質」「粘液」「多くの酵素」からなり、人体の最初の関門である口の中で、さまざまな重要な役割を果たしている。

たとえば、会話や飲み込みのための潤滑油、味覚を感じるための溶媒、清潔を保つ自浄作用、病原菌に対する抗菌作用、口内のpH環境を中性に保つ緩衝作用、でんぷんを分解する消化作用、有害物質を希釈・解毒して吐き出す作用などだ。

「イーブレスクリニック心斎橋」(大阪市)の本田俊一院長(歯科医師)が言う。

「口内の粘膜や歯の表面には、通常は無害な常在菌がじゅうたんのようにすみ着いて、外から入ってくる有害な菌がすみ着かないようにして身を守っています。唾液は歯や粘膜を保護するとともに、これらの菌や外部から侵入した菌を洗い流し、胃に送って殺菌しています。ですから、唾液の質が低下したり、唾液の流れが悪くなると、一気に口の中の細菌環境が悪化します。その結果、不快な口臭や味覚異常が引き起こされたり、虫歯や歯周病が誘発されたりします。唾液の免疫力や緩衝力を維持したり、常に唾液を出し、流れを良くしておくことは虫歯や歯周病の予防だけでなく、体の病気の予防としても不可欠なことなのです」

唾液には「ネバネバ唾液」と「サラサラ唾液」がある。唾液の分泌は、自分の意思とは関係なく自律神経によって自動的に調節され、この2種類の唾液のバランスにより、健全な口内環境が維持されている。非常にリラックスしているときは副交感神経が優位に働き、サラサラ唾液が分泌され、会話や食事がスムーズに楽しめる。

ところが、心身にストレスを感じていると、交感神経が優位に働き、サラサラ唾液の分泌が低下する。同時に舌の動きも悪くなり、不快感を覚えるようになるのだ。この状態だと体の免疫力も低下していく。

「口の中がネバネバしてきたときは要注意です。体の危険信号と考えていいでしょう。このようにバランスが崩れると、ネバネバ唾液が多くなる。ネバネバ唾液には『ムチン』というネバネバした成分が含まれており、ムチンには口の中の菌を固まらせ、吐き出させる役割があります。サラサラとした唾液の流れが阻害されると、口内の細菌環境が悪くなるので、このような防衛機能が働くと考えられます」

一日中、口の中がネバネバしているのは、精神的な不安が持続して安静時の唾液の流れが不足していることが考えられる。

そのようなときに「お茶」を常飲している人も多いと思うが、それは逆効果。ウーロン茶や緑茶などのお茶にはポリフェノールによる口臭抑制効果と、緊張を緩和するリラックス効果があり、一時的には非常に良い効果を発揮する。

しかし、いつも口の中がネバつくような慢性的に「安静時唾液流量」が不足している人には、お茶の常飲は勧められない。お茶にはカフェインやテオフィリンが含まれるため利尿作用が高く、尿量が増えて体内の水分が排出されるため、常に口の中が乾く状態になるからだ。また、お茶に含まれるポリフェノールには、唾液の分泌を抑制する作用があるという。十分な唾液量を確保するためには水分補給が欠かせないが、やはり水分補給には「水」がベスト。本田院長が勧める唾液分泌を促進させる主なポイントは次の3つだ。

①水分補給量は最低限1日1・2リットル

②1回量は200㏄程度③飲むタイミング

「朝、起床した直後に歯磨きを済ませたら、まず水を200㏄飲みましょう。それによって唾液分泌が促進され、朝食をスムーズに取ることができます。その後は食事と食事の間の空腹時に飲む。水分補給に適した飲み物としては、水、もしくは砂糖や炭酸を含まないスポーツドリンクをお勧めします」

時間を決めて定期的に水分補給をするタイミングは次の通りだ。

●朝起きて歯磨きの後

●午前10時ごろ(朝食と昼食の間)

●午後3時ごろ(昼食と夕食の間)

●午後9時ごろ(夕食と就寝時の間)

飲む量は200㏄(コップ1杯)が目安だ。

適切に水分補給を行うと唾液の分泌が増えるだけでなく、「自律神経が調節される」「腸管活動が活発化する」「むくみが解消される」などの効果も期待できるという。

 

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