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大企業は守りの経営、少子高齢化・地方自治の衰退・財政悪化・日本の将来!

2020-05-28 | 報道・ニュース

AERA dot.「日本の大企業は10年ももたない。危惧するこれだけの理由」田原総一朗 <time datetime="2020-05-26T22:00:00.000Z" data-always-show="true">20/05/27 </time>

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 ジャーナリスト田原総一朗氏は、新型コロナウイルス感染拡大が問題になるかなり前から、政財界の幹部とそれなりの時間、話をした。誰もが日本の将来について危機感を抱いていたというが……。

*  *  *

 新型コロナウイルスの感染拡大が問題になる以前、去年の夏過ぎから、自民党や財界の幹部、そして日本を代表する企業数社の社長たちと、短くない時間、話をしている。

 実は彼ら(女性もいる)は、このままでは日本の雇用制度は10年もたない、いや多くの大企業そのものが、10年持続できない、という点で一致しているのである。

 つまり、このままでは日本に将来展望はない。少なからぬ国民も、そう捉えているのではないだろうか。

 安倍首相と日銀の黒田総裁は、貨幣をどんどん発行すれば需要が拡大すると考えたのだが、需要は拡大せず、財政が悪化しただけであった。国民が将来展望がないと感じているので消費しないのである。

 まず、加速する人口減。2019年の出生数は86万4千人であった。米国、イギリス、フランスなどの出生率が1・7以上あるのに、日本は1・4台で推移してきており、人口は年間に約50万人減少している。そして、働く世代の減少に反比例して、日本人の寿命が延びている。35年ごろには、平均寿命が100歳を超えると見られている。となれば、現在の年金制度は破綻し、受給年齢を80歳にしなければならなくなる。80歳まで働かなければならないことになるのだが、定年はどうなるのか。

 それについては説明しておかねばならない事実がある。

 1989年、時価総額で世界のトップ50社の中に、日本企業は32社入っていた。ところが2018年には、残っているのはトヨタ1社のみで、ほかはすべて落ちてしまったのである。

 東大の松尾豊教授は、「現在は、日本の産業は米国の3周遅れになってしまっている」と話している。そして数年後には起こる第4次産業革命では、このままでは日本は間違いなく落ちこぼれる、と述べている。

 たとえば、トヨタ、日立、三菱UFJ銀行、パナソニックなどのメイン研究所は、日本ではなく、いずれもシリコンバレーにある。なぜか。

 それぞれの企業の幹部に問うと、スタンフォード大、ハーバード大、MITなどの人工知能研究者は、日本には来てくれないのだという。

 理由は二つ。一つは、ヨーロッパや中国だと2千万円以上の俸給が出るのに、日本は年功序列制のため、研究者が20代の場合、それほど高い俸給は出ない。もう一つは、日本の経営者は失敗というものを認めない。だが、人工知能の開発は何度も失敗を繰り返さないと成功しないのだ。

 こうした理由で、米国の研究者は日本には来ない。そのため、日本では人工知能の研究者が育たず、日本の会社も研究所をシリコンバレーに設けざるを得ないというのである。

 一方、シリコンバレーの研究所スタッフと日本の本社との間には深い溝があり、誰もが頭を悩ませている。日本の本社の考えでは、研究所のスタッフは思い切ったチャレンジができないという。日本の大企業はいずれもサラリーマン経営者だから、失敗が怖くて守りの経営になってしまうからだ。

 東京一極集中で、ほとんどの地方自治体が衰退している。20年たつと、地方の多くの中堅都市が消滅してしまう。政界、財界の幹部たちがいずれも強い危機感を抱いているのだが、なぜか積極的な取り組みが行われていない。嘆いているだけではなくて、われわれ自身が積極的に取り組まなければならない。

※週刊朝日  2020年6月5日号

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新型コロナの最中・検察庁法改正案反対と軽い「訓告」処分

2020-05-22 | 報道・ニュース

黒川氏を「訓告」処分とし、明日黒川氏の辞職を認める方向だと。とんでもない!

この軽すぎる処分・何故そんなに早く処分を? いつも後手後手・遅いのに、この時ばかりは早い、検察ナンバー2が、「不要不急の外出」自粛のさなかのかけマージャン・事実であれば賭博罪に当たるとみられ、刑法では「50万円以下の罰金または科料」と規定される、朝日新聞社が社員から聞き取った内容を報告だと、社員は緊急事態宣言が出た後、計4回、金銭を賭けてマージャンしていたことを認めました、常習賭博罪だ。

異例の定年延長から4カ月足らず。黒川氏を「必要不可欠」の人材と主張し、定年延長を正当化してきた安倍政権・検察の組織を官邸の支配下に置くつもりではないかと疑問を持たれ、三権分立が守られるのか?危惧されていた。

黒川氏は首相官邸の信任が厚く、菅官房長官・彼はうちの法律のアドバイザー役、彼は“官邸の守護神”と呼ばれ、これまで森友、加計問題・桜を見る会など数々の安倍政権の疑惑を巧みに処理してきた黒川氏は検察ナンバー2の人・菅義偉官房長官に近い河井克行前法相夫妻。・・官邸の番犬、黒川検事長が辞表を提出した日に首相の犯罪が告発された。それも弁護士、最高裁裁判官、法学者ら法律の専門家662人による集団告発・安倍首相を刑事告発・桜を見る会だ。

また今回の検察庁法改正案の狙いは、まさか河井前法相捜査潰しかとも思う。

恐ろしい安倍官邸、官邸がTV番組を監視 発言記録も 、安倍官邸の戦う相手は、コロナではなかったのか。

玉川徹氏、岡田晴恵氏らの発言を官邸が監視 ・文書は922枚に


共用トイレにウイルスが蔓延

2020-05-16 | 報道・ニュース

記事女性自身共用トイレにウイルスが蔓延…専門家が感染リスクに警鐘

新型コロナウイルスの感染者数が増え続けている今、危険視されているのがトイレでの感染拡大だ。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議も、トイレでの感染リスクが比較的高いとして注意喚起している。

4月28日にはコンビニ大手のローソンが、店内のトイレの使用を休止することを発表(翌日、周辺のトイレ事情によっては、店舗の判断に委ねることに)。ローソンの広報室に話を聞いた。

「極力、トイレの利用はお控えいただいております。ただ、物流を担うトラックドライバーの方や医療従事者の方など、緊急性のある場合はスタッフに声をかけていただければご利用になれます」

感染を防ぐには、不特定多数の人々が利用する外出先のトイレを使わないことが原則になるという。

だが、買い物などで出かける際の駅のトイレや、職場のトイレなど、共用のトイレをまったく使わずに生活するのは難しい。その場合、どのように感染を防げばよいのだろうか?

札幌医科大学医学部微生物学講座の横田伸一教授は(1)ドアノブや洗浄レバーをできるだけ触らない、(2)トイレ後の徹底的な手洗いを推奨する。

「感染者が触れたドアやスイッチなどにはウイルスが付着している可能性があります。ただ、ウイルスが自分の手に付着してしまっても、それだけで感染することはありません。入念な手洗いでウイルスを洗い流すことで感染のリスクを大きく下げることができるのです」

手洗いの際には(3)タオルの共用を避けることに注意だ。

「トイレに限らず、感染症の予防ではタオルの共有は厳禁です。ウイルスは細菌とは違い、タオルで増殖することはありませんが、顔を拭くようなハンカチやタオルは自分専用のものを使いましょう」

トイレにおける感染のルートには、おもに「接触感染」と「飛沫感染」があるという。

ウイルスがついた手で顔などを触ることで粘膜から感染する接触感染は手洗いで防げるが、飛沫感染を防ぐには(4)流すときにはふたを閉める、(5)換気扇を回し、窓を開けて換気などが有効だという。

「勢いよく水を流すと便の中のウイルスが水しぶきと一緒に周囲に飛び散り、飛沫感染が起こります。さらには水しぶきより小さな粒子のエアロゾルが発生し、ウイルスが空気中に浮遊してしまいます。他人に感染させないためにも、水を流すときには必ず便座のふたを閉めましょう。また、窓を開けて換気することで、狭い空間で密閉されていたエアロゾルが希釈される効果があります。窓だけでなくドアを開けて空気の流れをつくることで効率よく換気できます」(横田教授)

また、飛沫感染の防止には(6)ハンドドライヤーは使わないことも重要だという。

「手を洗った後であればそれほどリスクは高くないと考えられますが、ハンドドライヤーの強風で水を吹き飛ばすことはエアロゾルを発生させることになります」

トイレでの感染を回避するためには以上のような注意点が挙げられるが、自分ひとりが気をつけるだけでは不十分。張り紙などによって(7)職場などの同僚にもルールを周知することも大事だ。

ウイルスが蔓延しやすい外出先のトイレだが、一人ひとりの心がけで感染リスクを減らすことはできるのだ――。

「女性自身」2020年5月26日号 掲載


難しい・制限措置の緩和・?(感染第2波が急速に広がるリスク)

2020-05-07 | 報道・ニュース

記事  WHO早急な制限措置緩和に警鐘 感染第2波を懸念  ロイター2020年05月07日 04:26

 

[ジュネーブ/チューリヒ 6日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は6日、各国が新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた制限措置の緩和を「極めて慎重に」進めなければ、感染第2波が急速に広がるリスクがあると警鐘を鳴らした。

テドロス事務局長は、各国は接触者の追跡システムや隔離対策など新型コロナの感染拡大を抑制する適切な措置を確保する必要があると指摘。「各国が非常に慎重かつ段階的なアプローチで移行を管理しなければ、ロックダウンに舞い戻るリスクがなお実在する」と警告した。

新型コロナのパンデミック(世界的流行)への対応を巡り批判を浴びているテドロス事務局長は、WHOの対応を巡り「事後」に精査するとし、パンデミック終息まで待つ姿勢を表明。「炎が燃え盛っている間、焦点を分かつべきではない」と述べた。

米国はWHOが中国寄りだと批判している。

また、新型コロナの発生源を巡りさまざまな見解や疑念が飛び交う中、WHOの伝染病学者マリア・バンカークホブ氏は「動物が発生源かどうかを把握しなければ、再発防止は困難」とし、発生源を見極めるため、中国に「学術上」の調査団を追加派遣することを協議していると明らかにした。

ドイツではプロサッカーのブンデスリーガが今月後半から再開することが認められるなど、サッカー当局が再開を検討し始めていることについて、WHOのマイク・ライアン氏は、再開の時期や方法に関する判断は各国政府や各スポーツ団体に委ねられているが、WHOは必要に応じてリスク管理に関する助言を行うとした。


色々と解ってきた・新型コロナウイルス感染症(症状、予防、経過と治療)

2020-05-04 | 今注目の話題

症状、予防、経過と治療… 新型コロナウイルス感染症       

(提供:Alissa Eckert, MS; Dan Higgins, MAM/CDC/ロイター/アフロ)

新型コロナウイルス感染症について様々なことが分かってきました。

現時点で分かっていることについてまとめています

これまでにヒトに感染するコロナウイルスは4種類知られており、かぜの原因の10~15%を占める原因ウイルスとして知られていました。

またイヌやネコ、ブタなど動物に感染するコロナウイルスも存在します。

2002年中国広東省に端を発したSARS(重症急性呼吸器症候群)は、コウモリ(あるいはハクビシン)のコロナウイルスがヒトに感染し、ヒト-ヒト感染を起こすことで8000人を超える感染者を出しました。

また2012年には中東でMERS(中東呼吸器症候群)が報告され、ヒトコブラクダからヒトに感染する感染症であることが分かりました。

そして2019年12月末から中国の湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎は、新型のコロナウイルス(SARS-CoV-2)が原因であることが判明しました。

新型コロナウイルスの宿主動物は2020年5月時点ではまだ分かっていません。しかし、新型コロナウイルスはコウモリの持つコロナウイルスに遺伝子学的に近縁であることが分かっています。コウモリが新型コロナウイルスの元々の宿主である可能性は高いと考えられますが、コウモリから直接ヒトに感染したのか、あるいは他の中間宿主が存在し、その中間宿主からの感染が起こったのかは不明です。

新型コロナウイルスは動物から人に感染し、さらに人から人に感染しうることが分かっています。

1人の感染者から2~3.5人くらいに感染すると考えられています。

これはインフルエンザやSARSよりは低く、エボラ出血熱よりは高い数値です。

中国で検出された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)103株を解析したところ2つの異なるタイプがあり、7割はL型、3割はS型と呼ばれる株であることが分かっています。

中国での流行早期ではL型が多く、武漢市以外の地域ではS型が多いようですが、この違いによって臨床症状や感染性が異なるかどうかは現時点では不明です。

中国の湖北省武漢市から流行が始まりましたが、今では世界中で流行が広がっています。

2020年1月から2月にかけての中国における第1波の流行を経て、現在はヨーロッパ、アメリカを中心とした第2波の流行が起こっており、第2波は流行のピークから横ばい~やや減少の傾向にあります。

日本国内では、2020年1月15日に国内最初の症例が報告されて以降、5月1日現在で14281例(クルーズ船での感染者712人を含む)の感染者が報告されています。

4月7日に緊急事態宣言が出されてからは新規患者報告数は減少傾向にあります。

都道府県ごとの感染者数では、東京都の4114人が最多であり、大阪1580人、神奈川県1002人、福岡県639人、愛知県480人、北海道721人と都市部を中心に流行がみられています。

新型コロナウイルス感染症の症状は?

<figure class="image imgC">新型コロナウイルス感染症の症状の頻度(中国での1099例の報告より DOI: 10.1056/NEJMoa2002032) <figcaption>新型コロナウイルス感染症の症状の頻度(中国での1099例の報告より DOI: 10.1056/NEJMoa2002032)</figcaption> </figure>

感染してから約4日(最大14日)後に風邪のような症状が出現します。

風邪のような症状とは、微熱を含む発熱、咳、ノドの痛みなどです。

その他にも頭痛、だるさ、関節痛・筋肉痛などの症状がみられることがあります。

このように、新型コロナウイルス感染症は風邪やインフルエンザによく似ていますが、症状が続く期間がそれらと比べて長いという特徴があります。

特に重症化する事例では、発症から1週間前後で肺炎の症状(咳・痰・呼吸困難など)が強くなってくることが分かってきました。

つまり、発症してから1週間程度は風邪のような軽微な症状が続き、約2割弱と考えられる重症化する人はそこから徐々に悪化して入院に至るというわけです。

もう一つの特徴として、嗅覚障害・味覚障害を訴える患者さんが多いことも分かってきました。

イタリアからの報告によると新型コロナ患者59人のうち、20人(33.9%)で嗅覚異常または味覚異常がみられたとのことです。

特に若年者、女性ではこれらの症状がみられる頻度が高いようです。

ただの風邪や副鼻腔炎、花粉症が原因で嗅覚異常・味覚障害が起きることもあるので「嗅覚障害・味覚障害=新型コロナ」ではありませんが、だらだらと続く風邪症状に加えてこれらの症状があれば新型コロナの可能性は高くなるでしょう。

<figure class="image imgC">新型コロナウイルス感染症の典型的な経過(筆者作成) <figcaption>新型コロナウイルス感染症の典型的な経過(筆者作成)</figcaption> </figure>

中国の4万人の感染者の解析によれば、患者の8割は重症化に至らず治癒するようです。

数日~1週間以降に2割弱の患者では、肺炎の症状が増強し入院に至ることがあります。

約5%の症例で集中治療が必要になりICUに入室し、2-3%の事例で致命的になりうるとされています。

新型コロナウイルス感染症の臨床症状に関する詳しい情報はこちら

新型コロナの典型的な症状と受診する目安は?

感染しても無症状の人が一定数いることも分かっています。

正確な頻度は不明ですが、ダイアモンド・プリンセス号で診断された619人のうち約半分は診断時に無症状でした。しかし、診断後に症状が出現する人もいるため診断時に無症状であっても慎重な経過観察が必要です。

新型コロナウイルス感染症のその他の症状

新型コロナウイルス感染症患者の一部で脳梗塞を発症する事例が報告されています(DOI: 10.1056/NEJMc2009787)。

新型コロナ患者では凝固系の異常(血液が固まりやすくなる病態)や血管内皮障害が起こることが分かっており、これにより深部静脈血栓症や脳梗塞などが起こるものと推測されています。

また新型コロナウイルスは心血管系にも影響を及ぼし、急性冠症候群(ACS)、心筋炎、不整脈(心房細動など)を引き起こすことがあります。

小児では川崎病(発熱、皮疹、眼球結膜充血、いちご舌など)のような症状がみられる事例が海外で報告されています(doi: 10.1542/hpeds.2020-0123)。

新型コロナウイルス感染症の重症度や致命率は?

5月1日時点で世界全体の致死率は7.0%となっています。

中国で流行が始まった当初は2~3%で推移していましたが、流行がヨーロッパに広がってから致死率が高くなってきています。

また国別に見ると、日本や韓国では3%未満と低い致死率を維持していますが、イタリアやスペインでは10%を超えています。

この致死率の違いは、

・感染者のうち高齢者の占める割合の違い

・軽症者や無症候性感染者の占める割合の違い

・イタリアやスペインでは患者数の爆発的増加によって十分な医療が提供できていない

などによるものと考えられます。

これまでに報告されている死亡者は持病を持つ人や高齢者に多いことが分かっています。

<figure class="image imgC">基礎疾患と致命率(中国CDCのデータより筆者作成) <figcaption>基礎疾患と致命率(中国CDCのデータより筆者作成)</figcaption> </figure>

また、糖尿病、慢性呼吸器疾患、心血管疾患、高血圧、がんなどの持病を持つ人では、持病のない人よりも致死率が高いと報告されています。

新型コロナウイルスの診断は?

新型コロナウイルス感染症患者は高い頻度で肺炎を起こしています。

そのため胸部レントゲンを撮影して肺炎の有無を確認しますが、肺炎のある患者でも胸部レントゲンでは見逃すことがあります。

肺炎の有無を正確に確認するためにはCT検査を行います。新型コロナウイルス感染症では左右の肺の外側に影が出るのが特徴的とされます。

<figure class="image imgC">新型コロナウイルス感染症患者の胸部レントゲン(左)と胸部CT(右)(患者さんの許可を得て掲載しています) <figcaption>新型コロナウイルス感染症患者の胸部レントゲン(左)と胸部CT(右)(患者さんの許可を得て掲載しています)</figcaption> </figure>

新型コロナウイルス感染症の確定診断にはPCR検査が用いられています。

PCR検査とは、ウイルスの遺伝子を検出する検査です。

新型コロナウイルス感染症の患者ではノドや痰の中に新型コロナウイルスが存在するため、鼻咽頭を拭ったり痰を採取したりして、その検体の中のウイルスの有無を検査します。

ウイルスの遺伝子が少数であっても検出できるため、一般的に感染症の検査の中では検出力の高い検査とされます。

しかし、新型コロナウイルス感染症の患者でも鼻咽頭を拭った検体での陽性率は約6割とされています。つまり10回検査をしても4回は陰性と出てしまいます(偽陰性)。

また、全く症状がない人や、確定患者との接触歴や海外渡航歴のない人など、元々新型コロナウイルス感染症が疑わしくない人にPCR検査をしても偽陽性(本当は新型コロナウイルス感染症ではないのに陽性と出てしまうこと)が多くなります。

PCR検査は絶対的なものではなく、検査の使い方をよく吟味し、結果を正しく解釈できる必要があります。

新型コロナウイルス感染症のPCR検査に関する詳しい情報はこちら

今日から新型コロナPCR検査が保険適用に PCRの限界を知っておこう

新型コロナウイルスの治療は?

<figure class="image imgC">新型コロナウイルス感染症の治療薬候補(筆者作成) <figcaption>新型コロナウイルス感染症の治療薬候補(筆者作成)</figcaption> </figure>

新型コロナウイルス感染症に有効な薬はまだありません。

レムデシビル、ロピナビル/リトナビル(カレトラ)、ファビピラビル(アビガン)、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)などが治療薬の候補として、臨床研究や適応外使用という形で国内外で使用されていますが、明らかな有効性が確認されたものはまだありません。

新型コロナウイルス感染症の治療薬に関する詳しい情報はこちら

レムデシビルで重症例の68%が改善 現時点での新型コロナ治療薬の候補は?(2020年4月12日時点)

現時点で有効なワクチンはありません。

咳やくしゃみなどの飛沫から感染することから、これらの症状のある人は周りの人にうつさないようにマスクの着用など咳エチケットを心がけましょう。

また手など触ったところからウイルスが広がり感染する可能性もあるため、こまめな手洗いを行うようにしましょう。

新型コロナウイルス感染症の感染対策に関する詳しい情報はこちら

症状がない人もマスクをつけるべきか?

新型コロナウイルス感染症は、「密閉・密集・密接」の3要素を持つ空間で広がりやすいことも分かっています。

このような「3密空間」にいる感染者は、いない感染者よりも18.7倍も他の人へ感染させやすいとのことです。

老若男女、全ての人が「3密空間」を避けることが新型コロナ対策では重要です。

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