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文科相と都知事のバトル激化…森氏はどっちもどっち、ではない文科省が問題だ!

2015-06-13 | 報道・ニュース

新国立競技場 文科相と都知事のバトル激化…森氏は「どっちもどっち」と憤り  産経新聞 6月13日(土)

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の整備問題が波紋を広げている。タッグを組んで推進するはずの下村博文・文部科学相(61)と舛添要一・東京都知事(66)が、負担金などをめぐり、対立をエスカレートさせているためだ。五輪招致時に約1300億円だった建設費について、建築家は現行のままでは2700億円を超えると予想。今年10月の建設着手を目前に勃発した両者の対立に関係者からも「五輪までに新国立競技場の建設は間に合うのか」と不安の声が上がる。

 ■広がる不協和音

 「ほら、握手して」

 今月2日、東京都港区。日本財団が開いた20年のパラリンピック支援に関する記者会見終了後、出席した下村氏と舛添氏は大会組織委員会の森喜朗会長(77)らに促され、報道陣の前で握手してみせたが、両者の表情には硬さが残ったままだった。

 19年のラグビー・ワールドカップ(W杯)、その翌年の東京五輪に向け、連携強化を図るべき下村氏と舛添氏の関係に亀裂が入ったきっかけは、5月18日の東京都庁での会談だった。

 下村氏はメーン会場となる新国立競技場の開閉式屋根の大会時設置を見送る案を伝えたほか、競技場の建設費用の一部として500億円の負担を要請。それに対し、舛添氏は建築資材の高騰で総工費が膨らむことが予想されることなどに触れ、「協力は惜しまないが、税金を払うのは都民。もっと情報を開示してほしい」と話し、事実上の“門前払い”にした。

 ■「どっちもどっちだ」

 この会談後、両者の関係は一気に悪化する。まず対決姿勢を鮮明にしたのは舛添氏だった。

 19日の定例記者会見で開閉式屋根の見送り案について「誰の責任なのか。誰も責任を取らない体制は問題がある」とバッサリ切り捨てた。負担を要請された500億円についても「数字に根拠がない。せいぜい50億円程度」と述べ、拠出限度額は新国立競技場と都施設とをつなぐ連絡橋整備費程度であるとの認識を示した。

 29日の記者会見では、下村氏が21日に首相官邸に出向いて都が580億円拠出すべきだと説明したことを暴露し、「(安倍晋三首相に)ひどい数字を説明したのは背信行為だ」と怒りをぶちまけた。

 一方、下村氏も27日、「(新国立競技場の完成後に)都も活用するのだから、人ごとではない。批判は簡単だが、開催都市の知事として自覚を持ってほしい」と反論して舛添氏を牽(けん)制(せい)。双方の舌戦は激しくなるばかりだ。

 ただ、本来協力して開催準備に取り組むべき両者の関係悪化に対し、関係者も気をもんでおり、森会長は「どっちもどっちだ」と怒りを隠さない。

 ■500億円“密約”説

 新国立競技場の整備費をめぐっては、13年に下村氏が当時の猪瀬直樹都知事に一部負担を要請したが、猪瀬氏が徳洲会グループからの5000万円受領問題で13年12月に辞職したため宙に浮いたままになっていた。

 下村、舛添両氏の関係悪化の原因となった500億円問題が浮上したのは、13年12月の下村氏による定例記者会見の場だった。記者の質問に対し「都議会と直接話をして、500億円を東京都が出すということで内々には了解をもらって準備を進めている」と述べたのである。

 下村氏は当時、整備費が約1700億円になる見通しを語っており、3割程度を都側が負担する方向で話が進んでいたとみられる。

 舛添氏は就任前の費用負担をめぐる経緯について、公文書などが残っていないことを理由に、下村氏の要請を一蹴しているが、森会長は「(舛添氏に)私が全部経緯を話した」と言及しており、文科省内にも舛添氏への不信感は根強い。

 度々変更されてきた新国立競技場の建設計画。現在1625億円が建設費として見込まれているが、建築資材の高騰などを受け、建築家の槇文彦氏らは現行のままでは2700億円を超えると指摘する。

 文科省は月内に最終的な経費算定を行う見通しだが、総額が膨らめば都側との負担割合をめぐる折衝もより一層難航しそうだ。
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JOC・文科省・自民VS桝添知事、今後如何なる国立費用負担の行方

2015-06-13 | 今注目の話題

おときた駿(東京都議会議員/北区選出)2015年06月09日 23:06

「議会の声を聞けっ!」自民サイドから飛ぶヤジに、波乱の予感の都議会開幕

通常、第二定例会は条例案・議案の数も少なく、
波乱もなく終わるのが常であると言われています。

…が、昨年はこのタイミングであのセクハラヤジ問題が巻き起こり、
日本中を揺るがす大問題となったことは記憶に新しいところです。
そうか、あれから丸一年が経つんだなあ…。

そんな波乱の実績を抱える第二定例会、
今回もやや不穏な気配で幕を開けました。
定例会の初日は

「知事所信表明」

と言われる知事からの1時間程度の発言のみに留まり、
それが終わり次第即休会となって、来週からの代表質問・一般質問の論戦や
委員会での審議の準備へと入っていきます。

150224_chiji_teireikai
写真引用元

ヤジ問題以降、めっきり静かになった都議会の議場ですが(いいことだ!)、
今日は少し大きめのヤジが飛び交った場面がありました。
そう、私もブログで度々取り上げている「新国立競技場問題」についてです。

過去記事:
舛添知事「国の要請は一切来ていない!(ドンッ)」副知事「(やべ、372億円って要請は来てたんだけど…)」
http://otokitashun.com/blog/daily/7551/

知事所信表明がこの問題にさしかかり、
舛添知事が報道どおりのスタンスでコメントを発したところ、

「自分一人で決めるんじゃないんだぞっ!」
「議会の声を聞けー!!」

と、自民党方面から強めのヤジが複数飛びました。
こういう議場における不規則発言は、状況を読み取る重要なバロメーターだったりします。

ご案内の通り、舛添知事は自民党・公明党の与党丸抱えで当選した知事です。
当然、彼らの意向を無視した都政運営はできないわけで、実際に就任から1年は
互いに答弁の中で「ヨイショ」をしあう蜜月関係を維持してきました。

しかしながらその中でも、独自の都市外交や政策企画局の設立など、
就任から時間が経つにつれ与党会派との歩調のズレが目立つようにはなっていました。

そして今回、国立競技場問題における
舛添知事の交涉のカウンターパートは、下村文科大臣=自民党です。
今日飛んだ激しいヤジは、本件で舛添知事が自民党の意に反して行動していることを示します。

下村大臣が猪瀬知事とともに負担を「約束」した都議会側の人間は
自民党の大物議員であったとも言われておりますし、都議会自民党としては早くも
都が一定の負担をするという「落とし所」を探っているようにも思えます。

来週初日の代表質問のトップバッターは、もちろん都議会自民党です。
ここの質問と答弁で、この問題の趨勢が大きく変わる予感がします。

はてさて、今年の第二定例会にはどんな展開が待っていることやら。
動きについてまた、ご報告していきたいと思います。

それでは、また明日。

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