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おもしろい記事見つけた{~}!。ちょと前のだけど

2010-06-14 | Weblog
民主党の挫折は日本にとって好機となるか 
(フィナンシャル・タイムズ 2010年6月2日初出 翻訳gooニュース) 

今年もまた、日本の総理大臣が変わった。2日に辞意表明したのは、実行力に乏しい鳩山由紀夫首相だけでない。半世紀にわたる自民党支配を終わらせた2009年選挙の黒幕と呼ばれる民主党の小沢一郎幹事長も、同じ日に辞任したのだ。日本の国民は、自民党を政権から追い出し、野党にチャンスを与えようと必死だった。しかし鳩山氏の党には、ひどくがっかりさせられてしまった。

鳩山氏はやたらと迷いためらい、思っていることを全て口にしながら考える総理大臣だった。米普天間飛行場の移設をめぐり屈辱的な撤回を余儀なくされた一件が、首相の優柔不断ぶりを象徴している。この失政ひとつをとっても、辞任にふさわしかった。それだけならまだしも、首相自身も、民主党の「影の将軍」小沢氏も、キリのない政治資金スキャンダルにじわじわと際限なく評判を落としていった。

パッと見には、二人の同時辞任は民主党にとっても日本にとっても、紛れもない惨事に見える。数週間後に控える参院選には、民主党が今後3年間で法案を効果的に成立させられるか否かがかかっているのだが、小沢氏なしの民主党は誰よりも明敏な選挙戦略家を失ったことになる。そして日本における政治刷新の期待など、これで完全に打ち砕かれてしまったようだ。それどころか日本は、総理大臣が激しく入れ替わり立ち替わりする、相も変わらずな薄汚い政治の道に立ち返ってしまったのだ。

{その一方で、別の可能性もある。鳩山、小沢両氏がいなくなったことで、日本政治は二つの大きな腫れ物を切除したことになる。おかげで民主党が前より強い立場を獲得することだってあり得る。これまでの民主党そのものはそうそう、ひどくはなかったからだ。経済危機の中をそれなりの見識でもって日本を導いて来たし、官僚特権と正面から戦ってきた。そのほかにも、たとえば子ども手当といった(まともとは言いきれない)政策を実施し、日本の輸出依存を徐々に解消しようとしている。郵政民主化撤廃という賢明ならざる決定も、今や立ち消えになるかもしれない。

とするならば、適切な指導陣を得さえすれば、民主党は「リセット」ボタンを押せるかもしれないのだ。次期党代表の最有力候補は、菅直人財務相だ。菅氏は、党の支持も国民の支持も喚起し得る資質の政治家だ。菅氏の人気は15年前、薬害エイズ問題の真相暴露に厚生相として貢献したことに遡る。

それ以来、菅氏は民主党結党に参加し、経済政策においては財政赤字削減のための消費税引き上げを含む比較的一定した政策を主張してきた。もし次の民主党代表が、自分には計画があり首尾一貫してそれを追求するのだと国民を説得できるなら、今回のこの政治茶番劇からまだしも良い結果が生まれるのかもしれない。}
コメント
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