自分の木を持つ
そんなことを教えてくれた人がいました。
私の桜
があります。
若い頃から、桜が嫌い。
と思っていました。それはどうも、
桜→並木→人ごみ→騒々しい
という図式が、私の中に出来ていたから らしいのです。
山に囲まれた郊外に引越ししてきて、
1本の桜に出会いました。
2階の窓から、1点、遠くに白いものが見える。
あれは桜に違いない。
引っ越してきて間もない頃、
「こっちの方角だ。」と、車で探したずねた桜。
名も無く、一人静かに悠然と立っていました。
桜が好きになりました。
あれから10数年、桜の世話をする人がいなくなったのか、
下草や、潅木がはえて近づけなくなりましたが、
毎年、花の頃に桜を訪ねます。
もうすぐ、その桜が咲きます。