欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

冬はもうそこに

2006-11-13 | essay
今からは本当に寒くなりますけど、カゼなどひかないようお気をつけ下さいまし。
山はもうすぐ雪になります。でも、もうその備えを終えているようなそんな雰囲気です。
私たちもぼちぼち冬への準備をしっかり終わらせないといけないですね。
来たる春のために。おだやかであたたかい風が吹く頃までの、長い長い休みの時期に入ります。

自然でいられる場所

2006-11-13 | poem
ねぇ、やっぱりあそこへ帰りましょう。
私たちが笑顔で暮らしていたあの頃、あの場所へ。
小さいけど花の咲く庭。
家の前から海まで続く道。二人で暮らすにはちょうどいいレンガの建物。
花が咲いたら二人で笑って。
夕方にはいつも家の前の道を海まで一緒に散歩した。
あのレンガのわが家へ。

あの頃の私たちにはいつも笑顔があった。
とてもおだやかな会話や笑えるような出来事がたくさんあった。
それは今に比べたら、ほんとにささやかな小さな生活だったかもしれないけど、それでも今の私たちより喜びや楽しみがたくさんあった。
いつも一緒でいられたし、いつもおだやかでいられたじゃない?

ねぇ、あそこへ帰ることは考えられないの?
あそこへ帰ることすら考えられないなにかを、あなたは背負い込んでしまったの?
私は帰りたいわ。あの頃、あの場所に。
あの頃にはたくさんあったものが、今はひとつひとつなくなっていくのがとてもつらい。
あの頃には自然と持っていたものを、今はそれを持っていたことすら忘れてしまうような、そんな毎日にはもううんざり。
私たちにはあそこが一番居心地がよかったのよ。
あそこが私たちの居場所だったの。

ねぇ、ちょっと力を抜いて考えてみてよ。
心の中に残っている、あの頃のことを思い出してみて。
あの頃の私たちがなにを思い、なにを大切にしていたかを。
時の流れとともに得るものと失うものが変化していくなかで、私たちが自然と手放していたものたちを。
それは今私たちが本当に必要なものなんじゃないの?

ねぇ、あそこへ帰りましょう。
私たちが笑顔で暮らしていたあの頃、あの場所へ。
あの頃と同じになるのはもうムリかもしれないけど、でも、きっとあの頃と同じような気持ちには戻っていける。
小さいけど花の咲く庭。
家の前から海まで続く道。二人で暮らすにはちょうどいい私たちのわが家へ。

やっぱりあそこが一番居心地のいい私たちの居場所なのよ。
やっぱりあそこが一番自然で、いつもおだやかに過ごしていける、私たちの場所なのよ。