世の中の老若男女、必ず知っている歴史イベント。
それが「関ヶ原の戦い」。
今夜、いよいよ開戦!
琉河はこのドラマ最大の歴史イベントだと思っていたので、どんな仕様に仕上がるのかこの日を楽しみにしていたわけですよ。合戦シーンは、多少予算をオーバーしても「葵~徳川三代~」を超えて欲しいなあと思っていたわけで。
まずは思わせぶりなOP。
いいぞ、いいぞ~!で、このオッサン誰ですか?
何故か、一豊様の写真パネルがど真ん中に。この人合戦で何か功績を挙げましたっけ?これも主役の特権。家康と三成に挟まれる一豊の写真に何か後光が差している様な。これだけを見ると山内一豊という武将が家康と三成に負けず劣らずの武将に見えますね。
そしてまた毛利家か。そんなに毛利家を前面に出すならもう少し、ギャラの高そうな役者さんを起用して欲しかったです。(いっそのこと小早川秀秋役をロンブー田村亮にした方が良かったような。小早川秀秋の人生って、半分ギャグで出来てますし)
まずは一豊様が関ヶ原へ出兵。さて、いよいよ合戦シーンか!?と思いきや。
また出てきたよ、講釈のオッサン。お前は「八代将軍吉宗」の江守徹か!
こんな講釈シーンを入れずに、純粋に物語だけで話を進めて欲しかったです。
で、いよいよ始まった合戦シーン。福島正則の兜に鉄砲が当たり、兵と兵が激突するシーン。これぞ、関ヶ原の醍醐味。血肉湧き踊るシーンだよ!
と思ったら、また一豊様のシーン。だからこの人は毛利監視の為に動けないだろうが。いやいやいや、ヤキモキさせますね。たまらんわ、この緊迫感。決戦が始まるものの、福島正則隊と黒田長政隊は合戦で苦戦。(余談ですが黒田長政役の人は若い頃の陣内孝則さんにそっくりだと思いました)
吉川広家の内応が疑いなしと信じた一豊は家康に加勢を嘆願。願いは聞き入れられ、いざ合戦へ。
毛利が動けなかったのは徳川方の勝利を予想したモロ師岡が毛利隊の先頭で悠々とロケ弁を食っていたから(笑)。それにつっかえて20,000に近い毛利勢と名束正家は西軍に加勢できず。ハイ、残念。
島津は先週、石田三成の自己陶酔ぶりの正義感に辟易して、今度はやり返しに自論を持ち出して三成の要請には応えず。三成方に付いた理由があいまいだっただけに(本当は家康方に付くはずだったけど、徳川方の伏見城の入場を拒否され、やむなく西軍に付いたと言う経緯がある)三成に対する義理も薄かったのでしょうね。
そして正午過ぎ。何故か、小早川秀秋の陣に現れる六平太。まさかとは思っていましたが、黒田長政らの功績を六平太一人が持っていってしまいました~!
おいしいシーンばかり持っていきますね、六平太!
そうか、そうきたか。でも一豊を庇って戦死なんてありきたりなストーリーになるよりはマシかと思いました。切羽詰った、小早川は大谷勢に突撃!でました、関ヶ原名物「NANA2」現象(※1)!
というわけで、小早川の坊ちゃんも徳川に寝返り、関ヶ原の戦いはわずか半日で決着がつきました。
そして、いつの間にか、ストーリーに置いてきぼりにされた一豊様。彼がこの合戦で果たした功績は琉河には分かりません。何か、手柄でも挙げたのでしょうか。
午後になり、一気に総崩れとなった三成方は敗走。三成は一人、まるでしじんの村みたいな山中をさまようことに。フクさんとシュウさんがどこかで見張ってそうな不気味な山中。佐和山城も落城し、行き場所を無くした三成に出来る事はたった一つ!
そうです!家康方に付いた武将に一言物申す事!
自害もせずに生き恥を晒してまで伝えたかった事とは、何か。
というわけで琉河が予想してみます。
・お湯が欲しいって言ったのになんで干し柿を持ってくるんだよ!腹いせにウンチク
・本多正純とのやり取りで源頼朝の敗走シーンと自分を重ねてしまう
・「上様」ではない(家康の家臣にとっては上様と呼ばざるを得ないだろう・・・)家康の羽織は着れぬと言ってナルシス的な美学を振りかざし周囲を唖然とさせるが、家康が上手くフォローする
・でも小早川秀秋を裏切るように説得した張本人、いわば西軍敗北の原因を作った「義」に反する男である黒田長政の羽織は着るという矛盾さ
ざっと、こんなものでしょうか。
他に三成にまつわるエピソードってありましたっけ。それにしても、三成ファンの反感を買いそうですね、このな予想。
でも考えてみれば、逃げずに敢えて捕縛で恥目を受けるという手段を取った三成にはどうしても諸侯に伝えたい己の美学があったのでしょうね。洞窟で正座しているシーンが何とも。
「なぜ義が負けるのだ!」
と叫んでいた三成。皆が皆、三成と同じ方向を見つめているとは限らないという事実に気づけなかった三成。人の価値観なんて十人十色。秀吉が生前、三成に
「独りよがりな奇麗事だけを言っていても世の中は定まらぬ。奇麗事を言うにはそれを実現させるだけの力が必要である。奇麗事を実現させる事が出来なければ、ただの理想論になってしまう。奇麗事を実現する事が出来ないのならば、他人を理解する事から始めよう」
と口がすっぱくなるほど言っていれば、三成は勝てたのかもしれません。
元々、家康の方が違法性が高いわけだし。
おそらく、琉河はこの人の考えを一生理解する事は出来ないと思いますが、このように最期まで己の美学を貫き通す生き方もあったのだということは頭の片隅で残っていると思います。
原作での関ヶ原の戦いシーンってどの程度だったのでしょうか。琉河は、正直もっとショボイ合戦シーンを予想していました。それこそ「利家とまつ」並みのショボさを予想していたのですよ。今回ばかりは良い意味で期待を裏切ってくれました。
どのくらいの満足度かと言うとあの某ノート映画の結末と同じくらい良い裏切り方でした。話が逸れてしまいましたが、まずまず満足の関ヶ原の戦い。何なら前編・後編で分けてじっくりと描いてもらっても良かったぐらいですよ(笑)
来週のタイトル。「三成死すとも」って・・・。その後に「自由は死せず」とか続くんじゃなかろうね・・・。
※1「NANA2」現象…「NANA」の続編製作が決定した途端に、主要人物の宮崎あおい、松田龍平、松山ケンイチが次々と降板。松田龍平はともかく、宮崎あおい、松山ケンイチは「NANA」のおかげで知名度がアップし、この作品から沢山の恩恵を授かっていたはずなので、製作陣からみれば裏切られた気持ちであっただろうと推察される。中島美嘉さんも宮崎さんの降板を聞いて「NANA2」の大ゴケを予感したという。余談だが、彼女が本当に降板して欲しかったのは宮崎さんではなく「ド新人のクセに」いきなり大ヒットを飛ばした伊藤由奈さんではなかったか。
「1」で止めときゃいいのにと思っていたのですが、案の定・・・。
って、大河の話じゃなくてスミマセン~(笑)
大して活躍していない(失敬)一豊がキーパーソンの如く、真ん中にいたのにはびっくりしました。主役の特権ですよね。本当の意味で真ん中に写真パネルを持ってくるのは小早川秀秋ですよね~。
私のミーハーなネタに触れてくださってありがとうございます。宮崎さんの降板情報を聞いて、真っ先に思いついたのが「小早川秀秋の寝返り」だったもので・・。ついつい、記事にしてしまいました。
楽しんでいただけたら幸いです!
ごめんなさい。今回、琉河岬さんの記事で一番
気になってしまったのは、
>某ノート映画の結末と同じくらい良い裏切り方でした。
↑ここここ。
これから見に行くんだけど~。。。これは良い評価と
受け取っていいんですよね~
くうでした♪
爆笑しました。多分、いや絶対そうでしょう。
本編では黒田長政の兜に爆笑しました。
アレって罰ゲームで被ってる訳じゃないんですよね?
>いっそのこと小早川秀秋役をロンブー田村亮にした方が良かったような。
それも、面白かったような気がしますね。でも、この先、彼、何かの役で出てくると思いますよ、確か。
>お前は「八代将軍吉宗」の江守徹か!
このスタイル、どこかで見たと思ったら、そうでしたね。思い出しました。すっきりできて良かったわ。
小早川や島津が総攻めの時ちゃんと動いてくれてたら、歴史って大きく変わってたんでしょうか。
自信満々な表情を見せていた三成から敗走するシーンへと変わっていく様が哀れでした。
NANA2製作側もいとあはれなり。
続編、2、って難しいですね。
小早川の話題からここに持ってく琉河岬さんに
です。
cocktail-lightのbluestar1719です。
いきなり三宅アナが出てきたので
「その時~」か「堂々日本史」が
始まったのかと思いました(苦笑)
ま、布陣の模型があればわかりやす
いですけど・・。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200611050001/dc043/
>秀吉
特別編の露の人生で書いたけれど、死後のことを全然配慮無さすぎる。三成は被害者じゃん。
>「三成死すとも」って・・・。その後に「自由は死せず」とか続くんじゃなかろうね・・・。
豊臣は死せずときたら共に暴言で記事を埋め尽くしますかね?
例のノート映画について
私は原作を読んで物語の結末とあの人たちの最期を知っていたものの、今回の映画は「上手にまとめたな~」と思いました。正直、下手にストーリーをなぞるだけの展開でなくて良かったです。予想外の展開で楽しめますよ。お勧めです。
NANA2が原作通りの展開で進むとしたら、伊藤由奈さんの出番も増えるので楽しみです。あぁ、中島さんがまた不機嫌に・・・。
黒田長政の兜は見ているだけで肩がこりそうな形をしてますよね。あれは「一の谷形兜」というそうで、元々は福島正則のものだったとか。現代だったら、ソーラーシステムに応用できそうな形ですね。(笑)
>彼、何かの役で出てくると思いますよ、確か。
ロンブー田村亮は二役ですか!?
凄いVIPな待遇ですね。何の役で出てくるのか楽しみです。ついでに田村正和の弟の「田村亮」とも共演を果たして欲しいです。
>歴史って大きく変わってたんでしょうか。
その通りだと思います。
吉川が徳川に内応せず、毛利輝元も大阪城に引き篭もっていないで関ヶ原に出陣し、島津が小早川の尻を叩いて、徳川勢に突撃していれば歴史は変わっていたかもしれません。そこまでの人身掌握術を三成が持っていなかったことが不幸の始まりですね。
というよりも私は三成よりも上司であった故・秀吉がいけないと思います。ある意味、三成は被害者かも。
私はOPを見て「その時~」とのコラボかと思いましたよ(笑)。布陣については西軍の布陣をしっかりと描いて欲しかったですね。でないと、どうして小早川が裏切っただけで西軍が総崩れになったのか上手く説明できないと思うのですが。(兵を多く持っていたというだけではちょっと説明不足かも)
私も大勢の解釈と同様に、秀吉の後継者対策は愚の骨頂だと思っています。
>豊臣は死せずときたら共に暴言で記事を埋め尽くしますかね?
そんなクサイ台詞を言おうものなら、最低1ヶ月はそれをネタにブログを書き続けていきますよ。(笑)勿論、トラバ禁止になるぐらいの暴言で埋め尽くす予定です。
映画とか良くわかりませんが,
スピードのキアヌリーブスみたいなもんですね。
私も皆様と同様に、秀吉の後継者対策のいい加減さにつきるのかと思います。秀吉ほどの人物ならば,石田光成の長所・短所を十分に理解し,暴走させることなく,その忠誠心と長所を最大限に活かすことができたはずだと思います。
織田家のっとりの際の秀吉と,晩年の秀吉を比べると,人が変わったように凡人に成り下がってしまったようですね。
それにしてもあの解説はちょっと
腰砕け~~でしたよね
戦いの後にブルーになってる一豊さまは
ぎゅぅぅぅって抱きしめてあげたくなります
関ヶ原・・・思ったより描いてくれましたね、NHK。
>こんな講釈シーンを入れずに、純粋に物語だけで話を進めて欲しかったです。
激しく同意です。ついでに言えば「語り」がやけに多くなかったですか!?
「語り」はあってもいいかもしれないけど、何か状況説明っぽかったので・・・もう少し静かに見ていたかった気がしないでもなく。。。
>毛利が動けなかったのは徳川方の勝利を予想したモロ師岡が毛利隊の先頭で悠々とロケ弁を食っていたから(笑)
ロケ弁はいいですね、爆笑しました(笑)
「宰相殿の空弁当」のことでしょ。
だけど、あのロケ弁はモロ師岡が食べたんじゃなくて、毛利秀元が安国寺恵頚の「山を降りろ」っていう催促がうっとおしくて「いま、弁当食ってるからダメ」って言ってたような記憶があるのですが・・・
秀吉が三成を過大評価しすぎた事が、三成の成長を止めてしまったように思えますね。三成が自分の考えに固執し、自らを一番正しいという固定観念も秀吉が植え付けたものだと言っても過言ではないぐらいです。
合戦後の一豊様のセリフ
「屍を踏むな」
という言葉にジーンときました。
功名を得るとは沢山の「死」を乗り越えていかなければいけないのか・・・と沈む彼に励ましのエールを送りたいです。
今回は合戦シーンもさすがに力入ってましたね。
六平太も大活躍で万々歳でした(笑)
一豊の盾にならなくて良かったですよぉ。
三成の美学…確かに美学ですね。
引っ張られた次回が気になります。
そうです、「宰相殿の空弁当」の事を遠回しに表現してみました。楽しんでいただけて幸いです。
この事件はモロ師岡が出陣要請の使者に対して、「主君の毛利秀元はお食事中でございます」と言って結局動かなかった事件だと思い込んでいましたが、調べた事はありませんでした。
コメントを読んで、ネットで調べて見ましたが大筋ではどのサイトでも同じ事が書かれているものの、細部での解釈が違っていました。尚、Wikiでは劇団たぬきさんと同様のことが書かれていました。
恥ずかしい話ですが、曖昧な記憶のまま書いたもので私も自分の記事に自信がありません。ご指摘ありがとうございます。勉強になりました。
あのラストのナレーションは気になりますね。
どのような結末を用意しているのでしょうか。
視聴者の心を揺さぶるような三成のシーンに期待しています。
確か何かに・・・ではなくて、今回の誰?っテな感じですが、土曜日にチェックしなくては。変なこと書いてすみませんでした。
私もOPのクレジットを見ていなかったら気付かなかったと思います。見逃していたら、単なる無名な役者さんだと思っていたに違いありません。
ロンブー亮ってあまり特徴の無い顔立ちをしていますよね。敦は声といい顔立ちといい目立つのですが・・・。