太閤・豊臣秀吉薨去。享年63。
前回から3年の月日が流れましたが、凄い老け様で驚きました。
しかもオープニングでの秀吉の粗相。ある意味リアリティがありすぎて、普通なら引いてしまうところですが大石さんの細かい演出に拍手。琉河はあれで良かったと思います。呆然と立ち尽くす秀吉の演技・・・。周囲の人々の無言のリアクションも良かったです。
何かと話題になっていた前田利家役の唐沢寿明さんもサプライズ出演した今回。役割が秀吉の介護だけとは!
「はいはい、おじいちゃん、こちらですよ~」
って。なんと!これから来る高齢化社会に警鐘を鳴らす為だけに唐沢さんを起用したのですか!
肝心の秀吉ですが、淀殿とのやり取りは流石に可哀相に思いました。
淀様、アナタ本当に秀吉が嫌いだったんですね~。秀吉に体力も気力が無くなったと見るやいきなりキツイ一言を。
「臭い!」
泣きたくなる気も分かる気がします。廊下ですすり泣く秀吉。そこまで描く必要があるのか、と思いました。切ないです。切ないのですが、これまでの秀吉の所業を考えると・・・。自業自得ではないか・・、という気もします。
難しいところですね。
今回だけを見れば秀吉は哀れな老人として観る事が出来ますが、今までの旭姫や秀次など身内にした事を考えると因果応報だという気もするのです。
ところで今回、淀様の所業はこの程度では済みません。
場面は変わり、山内家のエピソード。
世継ぎの子がいないことを案じた千代が侍女を一豊にあてがいます。(下品な言い方ですが、ボキャブラリーが貧困なので、この表現以外思いつきませんでした)
にも関わらず、一豊は侍女に目もくれず貞操を千代に捧げます。
そして、
「実の子を諦めた。文句のある奴は山内家から出て行け!」
と啖呵を切った一豊様。夫としても人間としてもグッジョブです。
これは琉河にとっては好印象です。
そして場面は再び、豊臣家へ。
「わしゃ怖い、わしゃ怖い、死ぬのが怖い」
そう言って寧々にしがみつく秀吉。あくまで人間としての感覚。信長の超然とした最期とは対照的でした。いくら権力を得て社会的に高みを登っても、やはり死ぬのは怖い。
「権力も手に入れたし、やりたい放題やったし、いい人生だった」
とは思えない様子。いや逆か。権力を得たからこそ、死んでも死に切れないのですね。社会的地位を得て、当代随一だった者が考えるのはたった一つ。
次世代以降の家名の存続。
自分の築き挙げた天下が崩壊するのを恐れて「死ぬのが怖い」と言っている様子。いつも琉河は「残りの人生は消化試合」と考えて暮らしていますが、こんな私でも死ぬ瞬間はやっぱり「死にたくない」と思うのでしょうかね。
と哀愁を漂わせて、このままフェイドアウトですか、秀吉さん、お疲れ様と思いきや。
その夜、やっぱり出てきた淀様。
ここから恐怖の一幕が始まります。
「私は市じゃ。サルよ、サル。これからは織田家の天下となる故、安心して逝きなされ」
耳元でそっと囁く淀様。もうHPがゼロに近い太閤殿下になんてことを!
しかもこれだけでは満足できなかったのか、トドメの一発を。
「早う逝きなされ」
スカイハ~イ!釈由美子はどこ?
「お逝きなさい」
ってアナタ。「逝きなされ」と「生きなされ」では音は一緒でも、意味は180度違いますよ!
悪女とかそういう次元ではありません。人の道を外してしまいました。彼女の軌道修正の方がよっぽど難しそうです。
その明け方未明、秀吉死す。トドメは淀様がさしました。
なにわのことも 夢のまた夢
秀吉の訃報を聞いた家康はフンドシ一丁で狂喜!浜ちゃんの裸踊りを訪仏とさせるシーンでした。
「待った、待った、待ってたんだよ~~~」
感極まって涙が流れてしまうほど、この時を待っていたのですね。
鳴くまで待とうホトトギス。いよいよ家康が動き出します。
秀吉の死を本気で悲しむ者はほんのわずか。堀尾、中村ですら「悲しみ」というよりは「これからどうなるんだ」という思いの方が強そうです。三成と寧々ぐらいでしたか、ドラマで涙を流していたのは。一豊が涙を流すシーンは見られませんでしたが、おそらくあの後、号泣していたと思います。
秀吉の死んだ朝に一豊の許に届いた秀吉の声。
信長存命時の気さくで人たらしが上手い「藤吉郎」だった頃の秀吉の声。
これは大河ドラマに有りがちな主役の特権(本人が死ぬ時に主人公に何故か幽霊となって別れを告げる。ジェームス三木氏の常套手段)ではなく純粋に死ぬ間際に秀吉は若き頃の自分を取り戻せた、ということをアピールしたかった製作側の演出と考えたいです。
次回、加藤清正、福島正則、細川忠興らが三成の命を狙います。そして、危機を感じた三成が取った行動とは!?
とうとう最終章の幕開けです!
に笑いました!
漢字一文字違うだけで大違い。恐ろしや……
前田利家の登場を楽しみにしていたのですが、介護だけだったので私も残念でした。
一豊と会話するシーンもなかったですよね。
利家と一豊の会話シーンは私も期待していたのですが、全く無かったですね。雑誌では唐沢さんと上川さんが並んで写っている写真が掲載されていたのですが。残念です。
三成も泣いてましたか??見落としたかなあ。。
それにしても茶々は恐いですよね~~
ロウソクがふっと揺れて。。。(+_+)
さすがに、「あんたの子じゃないよ」とは言いませんでしたね(^_^;)
秀吉の後半生は淀殿&市の怨念に憑りつかれていた様なものでしたね。
秀吉の業の深さが招き寄せた結果とはいえ、夜中に一人で廊下ですすり泣く秀吉には、見ていて切なくなりました。
茶々の言動には驚きました。本当に彼女は私にとってネタ提供者です(笑)。一方で、大河ドラマで秀吉の最期のシーンをこんなホラー調な演出でいいんだろうかとちょっと心配になりました。
>三成も泣いてましたか??見落としたかなあ。。
家康と利家と秀吉が語るシーンで涙ぐんでいましたし、秀吉の遺体を乗せた棺を運ぶシーンでは号泣していました。
今までの三成と比べると随分としっかりした官僚に思えました。
そういえば、ありましたね!
ロウソクが揺れるシーン。淀様はお市に取り憑かれたのでしょうか?ちょっとホラーな展開でしたね。その後に秀吉が苦しみ出しましたし。
こうなったら稲川さんを宮部継潤役で出演させて一豊たちにその現場の解説をお願いしたいですね。
>「あんたの子じゃないよ」
言うと思ったんですけどね~。予想が外れました。
あ、どこかで聞いたことがあるな~と思ってたら、
それだったのか。。。
淀、怖かったですね。途中から大地真央に
変身するんじゃないかと思いました。
唐沢利家の出番が少なくてびっくり。もったいない~。
いつもありがとうございます。
利家の出番の少なさにはがっかり
でした。あんなに煽っておいて!
信長の死後、一気に駆け上がった
「あの」秀吉も老いたら最後は
こんなだよっていう感じがして
なんか哀れでしたね。
失禁まで描いたのはやり過ぎかな。
淀の描き方が悪女ですよね。
ワタシは淀<寧々派ですが、あれは
ちょっと極端すぎるような・・
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200610010001/e0985/