カツ★ガレーヂ

Vintage Motorcycle Laboratory

エンジン考察

2015-05-09 23:48:53 | スポーツカブC110
今夜スポカブのエンジンを組んでしまおうかと目論んでいたのですが、オイルシールが足りない事に気が付いてあえなく撃沈。
のんびりとTVを見ながらオイルストーンで面を磨いたり、ガスケットを切り出したりと準備作業を・・・


最近はガスケットを切りだすのも面倒なので、海外製C100/C110用ガスケットを買い込んでいてこれを使っていますが(微妙に合わない所がさすが海外製)、前期型クランクケースは形状が異なる為一品でガスケットを切り出す必要があるのが面倒な所。
上が61年前期型エンジンのクランクケース、下が63年後期型エンジンのクランクケースです。
結構違いが有ります。


例えばクランクシャフト部。
こちら側のクランクシャフトのベアリングは前期型は6203で径が小さ目です。
加えてケース上部は何もなくきわめてシンプルな構造。


後期型になるとクランクケース上部にブリーザーが付く為、ブリーザー用のオイルセパレート構造が有ります。
前期型はクランクケースにブリーザーが無い為、クランクケース内に圧が逃げると先日の様にオイルシールなどの弱い部分からオイルを吹きやすくなります。
ピストンの方へもオイルが出て行きにくくしているのか、少々構造が変わっています。


クランクシャフトのベアリングも6204の大きい物に変更。
ベアリング部にオイルの通路も設けられています。
この辺りも前期型には色々なトラブルがあったのか・・・?
変更している所を見ると何かしらの問題があったものと思われます。


クランクケースのマウント部にも変更有り。
前期型にはケースにHMの打刻も有りますが・・・。


後期型には無くなっています。


カムシャフトの周辺にも構造の変更有り。


どんな理由があったのか、その理由が知りたい所です。
年代による細かい違いはカブ黎明期の試行錯誤が分かって見ていても面白いです。
61年前期と60年最初期はエンジン自体にはほぼ変わりがないと思いますが、60年最初期エンジンも一度触ってみたいものです。


シリンダーにも小さな変更が見られます。
前期型が右、後期型が左。
ボルト穴の有る無しなどが違います。
反対側のボルト穴はオイルパイプの支持で使いますが、こちらのボルト穴はスポカブでは使いません。
C100ではカウルのマウント等に使うのかな~と?
前期では使わないのでわざわざボルト穴を潰していたのを、後期型ではC100と共用にしたのでしょうか?
意図が不明です。


このブログを見ているバイク狂の方。明日は母の日です。
きちんと家族サービスはしましょう(笑)

私は本日娘と花を買いに行ってきました。
という事で明日は岡山旧車会春のミーティングに出かけます。

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