今回は点火タイミングとポイント隙間を調整していよいよエンジン始動まで行きます。
軽くスロットルを開けていればエンジンは回り続けますが、スロットルが全閉だとアイドリングが出来ない・・・
もう一歩です。
ついに修理に着手しました。これまでスペシャルカムは壊れるわ、エンジンのスタッドボルトにロッカーアームシャフトが引っ掛かるわで中々修理が進まなかったのですが、自分でも気が付かないうちに?ヘッドを組みなおしたらしく(病気か?)、サクサクと修理作業が進むことに。
ヘッドを組み込みバルブクリアランスを調整してエンジン搭載まで。年内走行開始も夢じゃないかも?
CB93のエンジン修理からとりかかっていきます。
しかし近年祝日とか会社指定の有給取得日を含んだ連休とかが多いです。必要以上に増やされても休日出勤が増えるだけなので正直迷惑この上無いのが実態なのですが・・・。今年はGW10連休とか、考えただけでうんざりです。
ガバナー固定用のボルト穴に色々詰まってしまいガバナーが固定できなくなった加工カムは一旦取り外し新しいカムで組み直し。
せっかくの加工カムはお蔵入り・・・(泣)
毎回思うのですが両サイドのカムホルダーとカムの間で1mm程度のクリアランスが有るのはこれでよいのか疑問です。カムが両サイドに1mm程度振れます。
ガスケット無しで液体ガスケットにすればガスケット分クリアランスが無くなりそうですがやってしまって良いものか悩みます。
両サイドカバー兼カムホルダーのボルトの締め具合でカムの動きが変わる為、前回同様カムを動かして芯出ししながら組んでいきます。サクサクっとヘッドを組み直せたので腰下に乗せてカムチェーンまで張ってしまおうと思ったのですが、しばらく放置していた間にチェーンのテンショナーが行方不明になってしまったのでここで作業が中断・・・。なんでも作業を長らく中断しすぎると色々と問題が出てきます。
先に車体側のグリスアップやタイヤの空気入れ等も進めておきます。
そろそろ組んでいかないとガレージ内が片付かないので作業に着手したのですが・・・
中が削れてしまったホルダーですが、新品の物を使用します。
見るとオイルが回る経路が綺麗に通っていない気がしたので軽く削りました。
カム側にタコを回すピンを付けてしまったのでカムを入れるのがギリギリ。
無理やり入れました。
あと1mmピンが長かったらエンジン側を削らないと入らなかったと思います。
ピンの長さもそう長くないのでガスケット2枚重ねではピンの長さが足らなくなり回しきれなくなります。
ガスケットは1枚にしあとは液体ガスケットで対処する事に。
ロッカーアームを付けずにカムだけ組んで回してみますがチョットしたホルダーの位置の違いで抵抗が出来てしまうので芯出し作業がかなり面倒です。
芯出しを何度かやってみて少しコツをつかんだ後、ロッカーアームを組んでまた芯出し作業。
結構根気がいる作業です。
完成したのでガバナーでも組んでおくかとガバナー付けてガバナー固定ボルトをカムにねじ込んだ所ボルトが折れました・・・
どうやら前のカムとネジ穴の長さや位置が違ったためボルトは共用できなかった模様。
金のかかっている加工カムを捨てる訳にもいかないのでネジのど真ん中ドンピシャに下穴を開け、買って来たエキストラクターをねじ込んでいき・・・外れるかと思いきやエキストラクターが折れました。
折角の下穴が強度万全のエキストラクターで塞がれてしまい死亡寸前です・・・。
白スポのエンジンやCL72のハーネス関連などやらなければいけない事は沢山ありますが、あれもこれも手を付けると際限なく散らかっていくので一つ一つやっていきたい所。まずはCB93を走れるところまで戻したいのですが、そんな中待っていたCB93のヘッド部品が戻ってきました。
新品のバルブガイドとバルブを組み込んでヘッドを一新。
これで圧縮漏れも解決できたのではないかと。
もう一つの今回の目玉、カムシャフトの加工。
カム側にピンを2本埋め込み、メーターギア側に溝を切ってもらいました。
ピンが思っていた物よりちょっと細いのですがこれで持つかはやってみないと不明。
前回1本のピンでやった時は10秒くらいの命でした(笑)
結構な費用が掛かりました(泣)
よくよく調べて見るとやはりカム側も焼きついた様になっていますし、カムホルダー側に至ってはすり減って穴が変形してカムをはめても1mm近くガクガク動く状態。
終わっています・・・
カムもホルダーも新品に変えるしか無いように思いますが、構造的にオイルが回り難いこの箇所なのでまた焼付く可能性が有るように思います。
もっとオイルが回る構造にしてほしいのですが、このあたりがCB93のエンジンの弱点なのかもしれません。
エンジンを組んだ時にすぐに焼付いてしまった可能性もあるので組み立て直す時はよく注油して組まなければ・・・。
バルブ側も気密状態をガソリンをはって確かめてみる事に。
結果左気筒のIN側がだだもれ、EX側がちょい漏れという感じでした。
右はIN、EXともに問題無し。
ガソリンをはると確かめやすいですね。
IN側のバルブをチェックするとヘッド側に何かを噛んだような小傷が出来ていたのでこれが原因かと。摺合せをして再チェックした所完全に復旧。
バルブガイドにガタも無くバルブの変形も無いのでOKです。
EX側も摺合せをしていたのですが、確認中にバルブガイドに結構なガタが有るのを発見。
バルブガイドも要打ち変えかな・・・
細かく調べていくといくつも問題が出てきますね。
広がって場所を取ってしまっている物から着手しているのですが、CB450のエンジンだけは後回しに。
昨年少しエンジン内を触って組み直し先日エンジンを積載しておいたCB93。
いざエンジンを回すチェックをしようとキックをしてみると・・・何故か途中で引っ掛かったようになり回らない・・・
という事でエンジンを下ろしてチェックしていく事に。
カムチェーンジョイントのクリップが破損していました。
ピックアップツールで破損したクリップも無事回収。
今まで2回ほどこのクリップが破損していますが理由が不明。
恐らくカムチェーンローラー付近に引っかかっているのではいないかと思われますが・・・
破損しない時と破損する時は何か違うのか?
ヘッド付近も色々と気になった事があったのでこの際一度全分解して徹底的にチェックする事に。
何故か抜けない左EX側のロッカーアームピン。
気になったのはカムシャフトのポイント側。
なんかアルミの削り粉で出来た粘土の様な物が大量についています。
マウント側も同じ。オイルが十分に回っていないのではないかと思ったのですが、オイルはマウント側の渦巻き状の溝からしか入って行かない構造なんですね。
反対側はオイルが入って行った時にオイルを回収するオイルラインが有りますが、こちら側は意味不明なオイルラインがあるだけで、これがどこにもつながっておらずまさしく意味不明・・・
ヘッド側のつながりも不明な点が。
改めてチェックすると良く分かりません。
今のとこ中排気量車以上はどれも不調なので1台ずつ直して行かなければという事で少し時間が出来た先日日曜日の夕方、CB93を集中整備。
昨年秋に走行中に急にスローダウンしたCB93。ブローバイホースからも何か吹いていましたのでバルブがピストンリングあたりの問題かなとは思っていたのですが・・・。
久々にエンジンを始動させると結構普通に始動したので乗ってみたのですがやはり60km/hくらいしか出ず何かおかしいです。
エンジンを開ける前に点火時期から確認。
久々にポイントカバーを開けると明らかにポイントの隙間が空いていました。
規定値の0.35mmに調整。
点火時期もくるっていたのですがポイント隙間を調整すると点火時期も合いました。
回転中に激写。
CB93もCB450と同じようにサイドカバーを開けてオイルを撒きながら点火時期確認をしなければいけない所が難ですね。
とりあえず点火時期調整だけで走ってみましたが、80km/Hくらいまでは出るようになりました。
何となくパワー感が無い様な気がするのでもう少し色々と調べて見ます。
世間一般程盆休みは有りませんがボチボチ単車をさわる時間も。
何点か修正したいポイントがあったCB93。
その一つはキックペダルでこれまでステップに干渉して使い物にならないキックペダルをダミーで付けていました。始動はいつも押しがけだったのですが、たまにしばらく乗らない期間が続くと押しがけに少し時間がかかる事も有り何とかしなければいけないなと常々思っていましたが、今回キックペダルを交換する事に。
一品製作で作らねばと思っていたのですが、妄想していたその通りの形状のキックペダルを発見。
何せステップを変えているせいでステップやペダルに干渉しない様にするのはかなり微妙な形状を要求されるわけですが・・・
収納時も綺麗に収まってどこにも干渉せず・・・
キックをしてもペダルやステップを綺麗にかわします。
我ながら良い物を発掘しました。
これで問題は一つ解決です。
相変わらず我が家のマシンの中でほぼ100%の調子を維持するCB93。
少し涼しくなったらちょっとロングツーにでも行きたいなと。