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「バッタを倒しにアフリカへ」を図書館で借りて、今、読んでいる。
そんなに厚い本でもないのに、本を読むのが遅い・・・
年末、新聞に識者の方々の年間・マイベスト3の本が紹介されていた。
何人かの人が、これが面白かったと書いてあった。それで、図書館に予約した。
バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。
それが、修羅への道とも知らずに……。
TVでも著者が出演したのを見た。写真のような民族衣装を着ていた。
本の冒頭から笑ってしまった。
まずは、空が真っ黒になるほどのバッタの大群を、人々に向けて飛ばしていただきたい。
人々はさぞかし血相を変えて逃げ出すことだろう。その狂乱の中、逃げ惑う人々の
反対方向へと一人駆けだしていく、やけに興奮している全身緑色の男が著者である。
研究所の所長ババ氏の話が素晴らしいと思った。
所長は少年時代に友人と隣町(20km)まで、徒歩で砂漠を突っ切って
遊びに行こうとした。途中迷子になり砂漠のど真ん中で
遭難してしまった。水は1.5リットルしか持っておらず
3日間木の下で助けを待ち野たれ死に寸前に
偶然通りかかった遊牧民に発見されて、一命をとりとめた。
死ぬ一歩手前からの生還という、神様からのおぼしめしに心底感謝したそうだ。
少年の所長は、これからの人生は神様からの贈り物だから、
世のため人のためになることをして恩返ししようと心に誓った。
人のために役立つには学校に行き、偉くなる必要がある。
父親は「学校なんか行くもんじゃねぇ。
偉くなったら拘束されて社会の奴隷になるだけだ」と反対された。
反対を押し切って学校に行き、さらに外国に留学して
経験を積み重ね、モーリタニアの農業省の一機関である
バッタ研究所の最高責任者にまでのぼりつめた。
モーリタニアのみならず、アフリカの飢餓を救う重要な
ポジションにつき、幼少期の誓いを守り続けたのだ。
著者は、とってもユーモアたっぷりです。笑いながら読める!
(NK細胞が増えるでしょう~)