今回も有意義な勉強会でした。
元旦の神奈川新聞に俳句と短歌が選ばれています。
天 この国の戦後より永久に初日の出
地 初乗りのフェリーは安房へ発つ気配
人 初凪やおとたちばなの走水
「地」は先生の句です。フェリーが出発するのを見ていると、
船が身震いするような感じがして、それを詠んだそうです。
「天」平和の尊さを詠んでしる。
「人」走水は近くにある。
おとたちばなひめは、やまとたけるのみことの妃とされ、尊の東国攻めに同行する。
走水の海(浦賀水道)で暴風のため船が進まなくなったとき、
海神をなだめるため海に身を投じて、風をしずめたといわれる。
対岸の千葉の木更津は「君去らず」から来ているという説があるそうです。
今回、先生が選んだメンバーのNo.1の句:
初空に末広がりの飛行機雲
行機雲は字余りですが、これで良いそうです。
アガサさんの句:
※ 冬街道たすき守って走り抜く
↓
冬街道たすきを継ぎ走り抜く
温々と日差し蓄え冬ふとん
↓
温々と日差しを得たる掛布団
布団は冬の季語なので、掛布団または敷布団とした方が良い。
ふとんは漢字とした方が良いとのこと。
日を浴びて静かに乾き冬の田は
↓
日を浴びて静かに乾く冬田かな
冬田かな とした方が切れが良い。
私の句:
※ 石だたみ異国の猫も日向ぼこ
駅伝や顔までマフラー旗を振る
↓
駅伝やマフラーしかと旗を振る
(しかと:確かと)
笑い初めゲームに勝って男の子
↓
男の子ゲームに勝って笑い初め
句ができたら、上下をひっくり返してみることも大切。
これは上下を変えた方が良い。この方がしっくりしますね。
※印が選ばれました。
先生は年間、千句くらい作るそうです
俳句は「切れ」が大切。切れ字を使わなくても、切れはありますね。