ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ツイン・ローズ リング ~いぶし銀仕上げ~

2007年06月11日 | ジュエリー作品&試作品
粘土遊びは苦手よん~といいながら、粘土ワックスを買ってしまいました。とりあえず、コネコネして散々もてあそんだ挙句、シートワックスでもうまく作れなかったバラを作ってみました。

まあ、とにかく”粘土”デビュー、”バラ”デビュー、実験目的で作ったので、作品としての完成度についてはまったく考慮していませんので、おおめにみてやってください。(前も行ったように、ROSE POSYは、こういう具象物な苦手なの!)



とりあえず、鋳造後の仕上げ。
リングは、ハードワックスで割り腕、縄目模様。

これで完成でもいいんですが、こういうデザインは、どうしても奥まった部分の細かいところが磨けないんで気持ちが悪いんです。

メンズリングやアンティークジュエリーでよくみる、いぶし銀仕上げをこのバラ・リングにいぶし銀を施してみましょう。 


古美術仕上げ用の液にひたします。
お湯に薄めて数分浸します。

古美術仕上げ液”は、要するに温泉の濃いものです。ムトーハップでも充分代用できます。シルバーのリングをして温泉に入ると、黒くなりますよね。銀はイオウ成分でも酸化して黒く変色するのです。

このとおり、真っ黒け。
箱根・大湧谷の黒卵みたい。


銀磨きで磨けるところだけを磨きます。


見ようによっては、アンティーク、あるいは
ハードROCK系?!

まあどっちでもいいや。

アンティーク風ローズ・リングの出来上がり!

今だからこそ、シルバーは黒く変色しても専用の洗浄液を使えば隅々まで綺麗になりますが、そういった化学的なお手入れ用品がない時代のアンティークジュエリーのシルバーはたいてい、こうしたいぶし銀仕上げが施されています。いぶし銀仕上げは、凹凸の凹部分を染色するもので、ちょうど人が手でうまく磨けない部分が黒く染まるわけです。しかも陰影がつくことで作品に奥行き感が出てきます。まさに、すばらしい先人の知恵だと思います。

ちなみにこのバラ・リング、自分でいうのもなんですが、実物は写真で見るよりずっと装着感がよく、軽くて肌なじみがいい感じで、習作ながら自画自賛です。

粘土ワックスはかなり薄く作れるので、仕上がりがとっても軽いのです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿