2012年6月21日は二十四節季の一つ「夏至」。
一年で最も昼が長くなる日だが、梅雨にあたるため実際の日照時間は短い。
本日、津幡町の空は曇りで、薄日がさすのは稀だった。
ともあれ、暦の上では明日から本格的な夏がスタート。
暑くなると、ついつい手が伸びてしまうのは「今日の一枚」…
「アイス缶コーヒー」だ。
ブランドにこだわりはないものの、選択の基準は往々にして「ビジュアル」。
特に、美しい大人の女性を起用した商品を手に取る傾向が強い。
まったく僕の個人的な意見に過ぎないのだが、
珈琲は「女盛り」をイメージさせるのだ。
その連想の源は、まず、舌と心をくすぐる「複雑なテイスト」。
甘味、苦味、酸味、ローストの香り、
それぞれが混ざり合った味わいは、成熟した女性の魅力を重ね合わせてしまう。
次に、珈琲の歴史における様々な「逸話」も影響している。
例えば、世界一のコーヒー豆生産量を誇る南米大陸のブラジルの
ある「愛の物語」を紹介しよう。
コーヒーの木の原産地はアフリカ。
現在のエチオピア辺りらしい。
元々、ブラジルには、コーヒーの木は1本もなかった。
しかし18世紀当時、お隣の国・ギアナはコーヒーの大産地。
時のブラジル政府は、何とかギアナの様にコーヒー栽培による富を得たい!
…と、考えていた。
だが、苗木や種は厳しく管理され、国外への持ち出しもままならない。
そんな折、両国の間に国境問題が持ち上がり、
調停使節団を乗せたブラジルの軍艦がギアナに入港。
船には、秘かに苗木入手の密命を受けた海軍中尉が乗り込んでいた。
彼は現地で恋に落ちたギアナ総領事の夫人に、協力を求める。
そして、別れの時が訪れた最後の夜。
晩餐会の席で、夫人は彼に大きな花束を手渡した。
美しい花々に数本のコーヒーの苗木を隠して…。
2人の恋は実らなかったが、こっそりと贈られたプレゼントは、
やがてアマゾンの河口で実を結び、今日の起源になったという訳だ。
争い、苦難、ロマン…沢山のエピソードを生みながら、
世界中へと栽培地域を拡大していった珈琲。
僕達が一杯のコーヒーに魅せられるのは、
アロマの中に、人の魂と情熱が香るからなのかもしれない。
(※2010年6月12日に、関連記載アリ。)
一年で最も昼が長くなる日だが、梅雨にあたるため実際の日照時間は短い。
本日、津幡町の空は曇りで、薄日がさすのは稀だった。
ともあれ、暦の上では明日から本格的な夏がスタート。
暑くなると、ついつい手が伸びてしまうのは「今日の一枚」…
「アイス缶コーヒー」だ。
ブランドにこだわりはないものの、選択の基準は往々にして「ビジュアル」。
特に、美しい大人の女性を起用した商品を手に取る傾向が強い。
まったく僕の個人的な意見に過ぎないのだが、
珈琲は「女盛り」をイメージさせるのだ。
その連想の源は、まず、舌と心をくすぐる「複雑なテイスト」。
甘味、苦味、酸味、ローストの香り、
それぞれが混ざり合った味わいは、成熟した女性の魅力を重ね合わせてしまう。
次に、珈琲の歴史における様々な「逸話」も影響している。
例えば、世界一のコーヒー豆生産量を誇る南米大陸のブラジルの
ある「愛の物語」を紹介しよう。
コーヒーの木の原産地はアフリカ。
現在のエチオピア辺りらしい。
元々、ブラジルには、コーヒーの木は1本もなかった。
しかし18世紀当時、お隣の国・ギアナはコーヒーの大産地。
時のブラジル政府は、何とかギアナの様にコーヒー栽培による富を得たい!
…と、考えていた。
だが、苗木や種は厳しく管理され、国外への持ち出しもままならない。
そんな折、両国の間に国境問題が持ち上がり、
調停使節団を乗せたブラジルの軍艦がギアナに入港。
船には、秘かに苗木入手の密命を受けた海軍中尉が乗り込んでいた。
彼は現地で恋に落ちたギアナ総領事の夫人に、協力を求める。
そして、別れの時が訪れた最後の夜。
晩餐会の席で、夫人は彼に大きな花束を手渡した。
美しい花々に数本のコーヒーの苗木を隠して…。
2人の恋は実らなかったが、こっそりと贈られたプレゼントは、
やがてアマゾンの河口で実を結び、今日の起源になったという訳だ。
争い、苦難、ロマン…沢山のエピソードを生みながら、
世界中へと栽培地域を拡大していった珈琲。
僕達が一杯のコーヒーに魅せられるのは、
アロマの中に、人の魂と情熱が香るからなのかもしれない。
(※2010年6月12日に、関連記載アリ。)