つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

Strange 津幡町②

2012年06月11日 23時43分17秒 | 不可思議な光景
驚くほどではないが奇妙。
一風変わった微妙な珍妙。
散歩中に出逢った不可思議な光景を記す不定期連載…
第二回は「謎のディスプレイ」。

撮影場所は、津幡中央銀座商店街。
ある和菓子屋の前に置かれた自動販売機に「ミステリーソーン」を発見した。
昭和生まれにとって、感慨と一抹の不気味を喚起するネーミングである。
それは…お馴染みのテーマ音楽♪テケテケテケテケテケ~にのって…
『ミステリーゾーン、不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界。
 空想の力によってのみ知ることができる謎の世界』
…と、ナレーションが重なる印象的なオープニングの海外ドラマ、
「THE TWILIGHT ZONE」の邦題。
「ウルトラQ」「世にも奇妙な物語」など、日本のSFに多大な影響を与え、
「ミステリー何某」のネーミングを量産するキッカケになった作品である。

また、1970年代半ば、ラジオ版「夜のミステリー」もあった。
名前の通り、ミステリー小説をラジオドラマ化。
書き下ろしのオリジナル以外にも、リスナーの体験実話を取り扱ったり、
古典的な怪奇作品が題材になった事も。

僕がこの番組を思い出す時、脳裏に甦るのは母方の生家だ。
そこは津幡町と富山県との県境で、
夜ともなれば、ひっそりと静まりかえる山間の集落。
闇に響くのは川のせせらぎやフクロウの鳴き声くらい。
兎に角、寂しいのである。
多分、夏休みにでも宿泊したのだろう。
トランジスタラジオ片手に、布団に包まって聞いたのを覚えている。

…さて、自販機のミステリーゾーンには何が隠されているのか?
100円硬貨を入れ、ボタンを押してみた。
しかし、何も出てこない。
『んん?アレ?』
何度トライしても、結果は同じ。

「売り切れ」だった。

謎は、謎のまま残されたのである。
コメント
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